2026年10月31日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
山脇学園中学校・2026年度 A入試 理科
全大問の主要設問を、実験の条件や観察結果を根拠に解説します。記号は当該年度の冊子に対応し、作図問題は描くための判断手順を説明しています。記述は解答例です。
第1問|冬の星座と星の動き
この大問で学ぶこと
星の色・位置・時刻の変化を区別する
問1〜問3
問1 エ/問2 Aプロキオン・Bシリウス・Cベテルギウス・Dリゲル/問3 Aこいぬ座・Bおおいぬ座
- オリオン座が真夜中に南中するのは冬なので、選択肢では12月10日です。星のつながりから、三角形のA・Bとオリオン座のC・Dを特定します。
- プロキオンはこいぬ座、シリウスはおおいぬ座です。名前の似た星座を逆にしないようにします。
問4・問5
問4 D/問5 冬の大三角
- Cのベテルギウスは赤い星、Dのリゲルは青白い星です。青白い星の方が表面温度が高くなります。
- A・B・Cを結ぶのが冬の大三角。見かけの明るさや星の大きさだけから温度を決めません。
問6・問7
問6 午前2時/問7 ウ
- 同じ星は1か月後には同じ時刻で約2時間分西へ進んで見えます。1か月前なら、同じ位置に来るのは2時間遅い午前2時です。
- 冬の明け方には、夏の代表的な星座であるさそり座が東から見える時期になります。夜中のオリオン座の南中と、6時間後の東の空を分けます。
第2問|光の反射と屈折
この大問で学ぶこと
境界面に垂直な線を基準に角を読む
問1
ア直進・イ反射・ウい・エう・オ屈折
- 同じ物質中でまっすぐ進むのが直進、鏡ではね返るのが反射、物質の境界で曲がるのが屈折です。
- 入射角・反射角はいずれも境界面に垂直な線から測ります。図の「い」と「う」が等しく、鏡面との角「あ」「え」ではありません。
問2
①C・②C・③B
- 水から空気へ斜めに出ると、垂線から離れる向きに曲がります。平行なガラス板では、入る時と出る時に曲がって、出た光は入射前と平行になります。
- 三角形のガラスでは最初の面へ垂直に入った後、斜面で全反射して水平に進むBです。図ごとに、光がどちらの物質からどちらへ進むかを確認します。
問3・問4
問3 B/問4 D
- 水を増やすと、水から空気へ出る時の屈折によって底のより広い部分からの光が目に届き、文字全体が見えるようになります。
- 水平な水面の反射では、文字は上下を反転して映ります。実物のFを女の子から見て上下反転のDに置けば、水面には通常向きのFとして映ります。
問5
H
- 文字の点を水面の下へ同じ距離だけ移した像を考え、像から目へ直線を引きます。その線と水面の交点が反射する位置です。
- 図では水面から文字まで4目盛り、目まで2目盛りで、水平距離を2:1に分けます。交点はHとなり、そこで入射角と反射角が等しくなります。
第3問|植物の花芽と明期・暗期
この大問で学ぶこと
一日の暗さの合計と連続した暗さを分ける
問1 ア・イ・A
アつくらなく・イつくるように・A5
- 実験1〜4では明期が短くなるとアブラナは花芽を作らず、コスモスは作るようになります。
- コスモスは明期14時間の実験2では花芽を作る一方、同じ明期で暗期を途中で分断した実験5では作りません。連続した暗期が重要だと分かります。
問1 B〜カ
B3・C6(順不同)/ウ9・エ以下/オ9・カ以上
- 明期12時間の実験3と6も、暗期を途中で分断する以外の条件をそろえた比較です。
- 実験1〜6では、連続暗期の長さを境に反応が変わります。選択肢からアブラナは9時間以下、コスモスは9時間以上とまとめます。明期だけでは光中断の結果を説明できません。
問2
あ○・い×
- 実験7の暗期は途中で分断され、連続する最長の暗期は約8時間です。暗期の合計約12時間をそのまま用いません。
- 8時間はアブラナの条件を満たす一方、コスモスの条件を満たさないので、花芽はアブラナのみ作ります。
問3・問4
問3 B/問4 10時間
- 明期が短い10〜13時間ではアサガオのほぼすべてが花芽を作り、15時間では作らないので、コスモスと同じ型のBです。
- 花芽を作る割合50%に当たる明期は14時間。限界暗期は24−14=10時間です。グラフの横軸と縦軸を逆に読まないようにします。
第4問|金属の性質とメダルの密度
この大問で学ぶこと
同じ物質の密度と混合物の体積を使う
問1〜問3
問1 ①/問2 ④/問3 ①・④
- 水銀は室温で液体なので、「金属はすべて室温で固体」が誤りです。電子機器などから金属を回収する考え方は都市鉱山と呼ばれます。
- 純銀なら大会が変わっても電気を通しやすい性質と密度は共通です。重さが異なれば体積が異なり、密度や融点まで変わるわけではありません。
問4・問6
問4 28.8cm³/問6 130g
- すべて純金なら、金メダルの体積は556÷19.3≒28.8cm³。示された約52.4cm³より小さくなるので、同じ大きさでも純金ではないと判断できます。
- ノーベル賞メダル11cm³を全部銀と仮定すると115.5g。175−115.5=59.5gの差を、密度差19.3−10.5=8.8で割り、金の体積は約6.76cm³です。金の重さは6.76×19.3≒130gです。
問5・問8・問9
問5 ④/問8 純金は軟らかく傷や変形が生じやすいため。/問9 ①×②○③×
- ノーベルが開発した製品はダイナマイトです。純金に歯形が付きやすいという文章は、軟らかい性質の手掛かりで、装飾品では他の金属を混ぜて硬くする理由を説明できます。
- ノーベル賞メダルの金の割合は約130÷175≒74%で80%未満。東京大会の金メダルは主に銀で、大会ごとのデザイン・大きさは共通とは書かれていません。
解き直しの進め方
実験ごとに変えた条件・そろえた条件・測った量を整理し、結果を別の条件でも説明できるか確かめます。計算は単位をそろえ、概数にする前の値も残しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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