2023年入試問題分析~早稲田中学校編~

2023年2月22日

2023年早稲田中学校の受験者数・合格者数推移

早稲田中学校 第1回

入試年度 2023 2022 2021 2020
受験者数 723 662 706 763
合格者数 257 261 259 241
実質倍率 2.81 2.54 2.73 3.17

早稲田中学校 第2回

入試年度 2023 2022 2021 2020
受験者数 963 911 847 966
合格者数 228 270 256 226
実質倍率 4.22 3.37 3.31 4.27

2023年早稲田中学校の入試問題分析

算数<2023年早稲田中学校>

満点 60
受験者平均 25.0
合格者平均 32.2
  • 大問1:小問集合(数・ニュートン算・推論)早稲田中学校の大問1は文章題の小問集合となっています。どの大問も早稲田中ではよく出題される題材となっています。例年では、問1でも難易度の高い問題が出題されていますが、今年は特に苦戦するような問題はありません。確実に得点源としていきましょう。
  • 大問2:小問集合(角度・面積・回転体)早稲田中学校の大問2は図形問題の小問集合となっています。こちらもどの大問もよく出題される題材となっています。こちらも例年とは異なり、難易度も高くなくすべて正解しておきたい問題です。
  • 大問3:流水算整理する能力が問われる流水算となります。(1)は通過算と考えると簡単に解けるでしょう。問題の全体図に騙されて流水算として解こうと意識し過ぎると苦戦してしまうかもしれませんので、落ち着いて考えられるとよいでしょう。(2)以降はしっかりした整理する力が問われますが、得点できなくても合格ラインには到達できるでしょう。
  • 大問4:タイル切りこの問題は早稲田中学校2009年第1回大問5で出題された問題の焼きまわしとなります。そこまでの過去問演習が行えていれば、全く問題なく得点に出来るでしょう。逆に、タイル切りの問題を全く見たことがないという受験生にとってはかなり苦しい大問となったでしょう。
  • 大問5:図形の移動針の動きをしっかり作図しながら、指定された面積を求める問題となっています。作図を間違えてしまうとそのあとも間違えてしまいますので、作図はしっかり得点することが大切となります。また、作図が出来ても求める面積を求めることが若干難しいですので、作図までを確実に得点にしていくことが大切となるでしょう。

国語<2023年早稲田中学校>

満点 60
受験者平均 36.0
合格者平均 41.9
  • 大問1:物語文分量と難易度ともに例年と比較してそれほど変わるものではありません。つまり、標準的です。そんなに解きにくくもないが、かといって満点が取れるかとなると微妙というオーソドックスの中のオーソドックスという問題です。一つ一つの設問は難しくないため、いかにミスする設問を減らせるかというところが勝負どころとなります。記述問題が出ていますが、特殊なものではなく通常のテキストに載っているようなレベルですから、何か特殊なことをしないと対応できないわけではありません。ここが第一志望であれば、塾のカリキュラムに沿って通常通り学習していけば良いでしょう。ただし、その際の精度は「高め」を意識することが大切です。
  • 大問2:論説文物語文と同様に例年通りとなります。設問数が少なめなので、戦略としてはこちらを先にさっさと処理して大問1に時間をかける方が良いかと思います。よく読めば正解に確実にたどり着くレベルではあるので、出題者側もそれを意識しているかも知れません。ただ、今書いたようなことは「早稲田の国語ならば何となくでも受かります」というレベルの受験生の話です。国語が苦手な場合を想定するなら、選択肢問題は正誤の判定が微妙に細かいものがあります。選択肢の細かい表現や語句にも気を配って正誤を判定する訓練が必要です。例えば、問二ではウかエで迷うのはないかと思います。ウを切って、エを選んでしまう人はウの「人工」の部分をよく吟味していないことになります。いずれにしろ、これも通常のテキストで「精度を高めて学習」すれば養うことができます。したがって、特殊な対策は不要です。

理科<2023年早稲田中学校>

満点 40
受験者平均 29.9
合格者平均 33.3
  • 大問1:小問集合あああ
  • 大問2:小問集合あああ
  • 大問3:小問集合あああ
  • 大問4:小問集合あああ

社会<2023年早稲田中学校>

満点 40
受験者平均 23.0
合格者平均 26.1
  • 大問1:地理総合北海道がテーマになっています。全ての設問においてテキストの内容を超えていませんので、解答は容易です。これを見て、「こんなに細かいところまで?」となっているとすれば、それは学習の内容がかなり薄いです。テキストに出ているものは、「漏れなく理解してしっかり覚える」という単純すぎるほど単純な学習が実を結ぶ問題です。もちろん、漏れなくといっても限度はありますから、あまりにも細かすぎるものまで広げる必要はありません。
  • 大問2:歴史総合地理と同様に容易です。解答不可能な設問はありません。選択肢の正誤問題もひっかけみたいなものはほぼありません、素直に解けば解答可能になっており、満点が狙える問題です。裏を返せば、早稲田ですから満点を取る受験生はかなり多いのではないかと思われます。
  • 大問3:公民総合(時事問題)沖縄県が出題テーマになっています。問2の数字が若干細かいですが、これも地歴と同様に実際のところはテキストで学習するところです。やはり地道な学習が必要ということになります。強いて言えば問6が学習はしないのかな?という程度です。とはいえ、常識で推測可能な設問です。全体としていえるのは、改めて「もれなく理解して覚える」がこの学校の対策です。そういう意味では、特殊な対策が必要な学校ではありません。
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