早稲田中学校 2024年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年10月29日

SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

早稲田中学校・2024年度 第1回 理科

火山、モンシロチョウ、混合気体、熱の4大問です。主要設問を用い、資料の条件、推定の前提、反応する量、熱の移動を整理します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|火山の性質と被害

この大問で学ぶこと

複数の資料からマグマの特徴を読む

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2|火山の資料

問1 ハザードマップ/問2 ウ

  1. 災害とその規模を地図に示すものはハザードマップです。
  2. 火山Aは黒っぽい噴出物で、溶岩が多く遠くまで流れます。比較的粘りけが小さいマグマと考えられ、Bより噴煙が低く、なだらかな形になりやすいと判断します。

問3・問4|火砕流と岩石

問3 エ/問4 イ

  1. 火砕流は火山ガスと火山灰などが一緒になり、浮き上がるように流れるため、地面との摩擦が小さくなります。
  2. Aに対応する火山岩は玄武岩です。地表近くで急に冷えてできるため、細かな石基の中に結晶が見える斑状組織のイを選びます。

問5|2時間以内に灰が降る地点

オ・カ

  1. 北西の風は北西から南東へ吹きます。秒速9mで2時間なら、9×7200=64800m=64.8kmです。
  2. 南東側で64.8km以内のオ・カを選び、75kmのキや北西側の地点を除きます。風向と、風が向かう方角を逆にしません。

第2問|モンシロチョウと個体数推定

この大問で学ぶこと

生育段階と、推定の前提を確認する

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2|成長と越冬

問1①ウ・②イ・③ア・④イ/問2 ア・エ

  1. 卵は約1週間で孵化し、幼虫は4回脱皮して成長、口から糸を出して体を固定します。さなぎから成虫までは約2週間です。
  2. モンシロチョウはさなぎで越冬します。卵で越冬する例はオオカマキリとトノサマバッタです。

問3|標識再捕法の計算

250匹

  1. 2回目に捕まえた50匹のうち標識付きが10匹なので、標識付きの割合は1/5です。
  2. 最初に標識を付けた50匹が全体の1/5に当たると考え、50×5=250匹と推定します。

問4|推定がうまくいかない理由

(1)ア(実際より多い)/(2)ア

  1. 10日も空くと、寿命や新たな羽化などで個体数・標識付きの割合が変わります。標識付きの割合が小さくなると、全体を過大に見積もります。
  2. 再捕獲を翌日の5月11日にするアが、個体数が変わらないという前提を保ちやすくする改善です。捕まえる数だけそろえても解決しません。

第3問|水素と酸素の混合気体

この大問で学ぶこと

反応する体積と、反応せず残る体積を分ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2|反応後の気体とグラフ

問1 酸素/問2 原点側では(0,50)から(50,25)へ下がる直線

  1. 水素:酸素は体積比2:1で反応します。水素100cm³には酸素50cm³が必要なので、酸素70cm³なら酸素が20cm³残ります。
  2. 酸素50cm³へ水素をx cm³加える場合、x≦100では酸素が50−x/2だけ残ります。答案の横軸0〜60の範囲では(0,50)・(50,25)・(60,20)を結ぶ直線です。

問3|窒素も混ぜたとき

40cm³

  1. 水素40cm³に対し反応する酸素は20cm³です。残る酸素は40−20=20cm³で、窒素20cm³は反応しません。合計40cm³です。

問4|空気に含まれる酸素の割合

20.8%

  1. 空気50cm³中の酸素をx cm³とすると、窒素は50−xです。水素は50−2x残るので、残った気体は100−3x=68.8です。
  2. x=10.4cm³。空気中の割合は10.4÷50×100=20.8%です。

問5|同じ量の水ができる実験

A・C

  1. 水の量は実際に反応した水素・酸素の量で決まります。Aは水素40・酸素20、Cも水素40・酸素20が反応します。
  2. 余る気体や窒素の量が違っても、反応した組合せが等しいので、できる水の重さは同じです。

第4問|熱の移動と省エネルギー

この大問で学ぶこと

失った熱と受け取った熱を対応させる

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2・問3|断熱と実験条件

問1(a)ウ・(b)エ/問2 温度・量/問3 蒸発

  1. 樹脂サッシの工夫は熱伝導の抑制、窓の外のすだれは放射による熱の入り方を抑える例です。
  2. 浴槽の比較では、最初のお湯の温度と量をそろえます。ふたをすると水蒸気として熱が逃げにくくなり、蒸発を抑えられます。

問4|必要な熱の減少割合

40%

  1. 同じ量の34℃のお湯と10℃の水を熱交換させると、両方22℃になります。きれいな水を40℃へ上げるには18℃分の熱が必要です。
  2. 10℃から直接40℃なら30℃分なので、減る割合は(30−18)÷30×100=40%です。

問5|分割して順に熱交換する

25℃

  1. 最初のA34℃とX10℃はともに22℃。次にA22℃とY10℃は16℃、B34℃とX22℃は28℃になります。
  2. 続いてB28℃とY16℃は22℃。最後にX28℃とY22℃を同量ずつ混ぜるので25℃です。接触させた順に各容器の温度を更新します。

解き直しの進め方

割合や温度を一度に処理せず、実験の各段階で残るもの・変わるものを表にして確認します。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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