2026年11月4日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
東洋英和女学院中学部・2026年度 A日程 国語
物語文は、挫折を抱える主人公が周囲の支えをどう受け止めるか。説明文は、見える形の向こうにある仕事や記憶の価値を読みます。本文全体を転載せず、原問題を手元に置いて根拠と解答の作り方を確認してください。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第一問|物語文:支えてくれた人への思い
この大問で学ぶこと
言葉と行動の違いから心情を読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問一 漢字
満面、帰省
- 満面は顔全体に表れる様子、帰省は故郷へ帰ることです。文脈と同音異義語を確認します。
問二 語句
a:ウ、b:ア
- 屈託がないは心配事がなく明るいこと、とりとめがないは話のまとまりがないことです。否定の形を含めて語句全体で意味を捉えます。
問三 海を最高だと感じた理由
イ
- 東京での挫折を抱えた主人公が、海を前に自分の状態をそのまま受け入れられています。単に珍しい景色を褒める説明では、内面の変化を捉えきれません。
問四(1) 裕福の意味
金銭面で余裕があること
- お金の多さを表す一般的な意味と、実際に触れた他人への思いやりの豊かさを分けて説明します。
問四(2) 真鍋家の豊かな暮らし
エ
- 家の大きさや豪華な持ち物より、家族を受け入れ支え合う心の豊かさに焦点があります。
問五 当てはまらない心情2つ
イ、オ
- 料理や支援への感謝は本文にありますが、家の温かさで自分の生い立ちを悲しむイは根拠がありません。恩返しを考えても何も言えない状態で、気持ちを伝えられず自己嫌悪しているとまで述べるオも行き過ぎです。
問六 空欄
ウ:そうそう
- 高校時代の話をしながら、別の関連する話題を思い出して持ち出す場面です。肯定して話をつなぐ表現を選びます。
問七 食券を控えた理由
相手に気を遣わせたくなかったため
- すでに十分なもてなしを受け、さらに負担をかけるのを申し訳なく感じています。食事が不要だからという表面的な説明にしません。
問八 弱さを受け入れる意味
ア
- 真鍋との交流で人からどう見られるかという引け目が薄れ、気持ちが楽になったことを読み取ります。弱さを認めないまま他人と比べる状態からの変化です。
問九 祖父が笑った理由
ア
- 主人公の過去を役立てる場面として、孫にも分かる陸上の話をしてくれています。過去を責めるのではなく、相手を思うさりげない気遣いを捉えます。
問十 祖父が以前より小さく見えた理由
ウ
- 何もかも与えてくれる大きな存在として見ていた祖父も、自分と同じ人間だと感じ始めています。単純な身体の老いだけではありません。
問十一 涙をこらえた理由
エ
- 話を聞き、励ましをくれる祖父に対し、自分は逃げてきた状態のままでよいのかと向き合おうとしています。弱さを自覚しながら、その場から逃げずに受け止める心情です。
第二問|説明文:目に見えない物語の価値
この大問で学ぶこと
見える形と、背後の仕事や記憶を対比する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問一 漢字と読み
そったり、構成、都合、土俵
- 反るの読みはそるです。都合と土俵は文中で物事を評価する枠組みを表す使われ方にも注意します。
問二 対義語
A:遠、B:近
- 一つの樹木を遠くから見た景色と、近くで枝葉を見る景色の対比です。虫眼鏡で見る細胞へと視点が近づく流れを根拠にします。
問三 物質として土壁が呼吸するとは
職人が竹小舞にタネを塗り込み、乾燥をさせる作業を繰り返すこと
- 指定は25字以上30字以内です。職人を主語にして、下地に塗り重ね、乾燥させる反復をまとめます。「呼吸」から空気の出入りだけを連想しないようにします。
問四 見せかけが弱い理由
ア
- 見える表面だけを追い、時間に耐える物質の強さを軽んじているためです。職人が手間をかけた土壁との対比を使います。
問五 空欄
C:カ、D:ア、E:オ
- Cは手で触れられる物質的な世界、Dは目に見える表面の美しさ、Eは見えない価値の不可視という対応です。前後に出る語を拾い、対比の軸をそろえます。
問六 見えない物語へアクセスするとは
完成した土壁から、塗り重ねた左官職人の仕事を想像すること
- 本文の具体例を一つ選び、物質そのものを超えて、その背景にいた人や作業へ思いを向ける関係にまとめます。30字程度が目安です。
問七 空欄
イ:美
- 目に見えない背景や記憶をすくい上げることで、物語の持つ美を発見するという結論につながります。
問八 文中の語の意味
X:カ(基準)、Y:エ(視点)
- 尺度は評価のものさしとなる基準、切り口は物事を捉える視点です。字面ではなく段落内での働きから選びます。
問九 自分にとっての物語を書く
物・受け取った経緯・現在の思いをつなげる
- 自由記述なので答えは一つではありません。例の野草や本文と同じ題材を避け、自分だけが知る来歴を説明します。
- 構成例:傷のある筆箱→祖父が留め具を直してくれた出来事→そのときの手つきや言葉→使うたびによみがえる気持ち。値段や便利さの説明だけで終わらないようにします。
- 原問題の大きな記述欄に合わせ、中心の思いを一つに絞って書きます。作例をそのまま自分の体験として使わず、自分の題材でまとめてください。
解き直しの進め方
選択問題は合う部分だけでなく、本文にない言い過ぎを探します。記述は主語と理由、字数条件を確認し、自由記述は「物の説明」から「自分にとっての意味」へ進めましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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