2026年11月4日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
東洋英和女学院中学部・2024年度 A日程 国語
写真家と少女の会話を通じて、見えている形の向こうにある人の痛みや、仕事と自分の表現との違いを読みます。場面の前後と人物の迷いを丁寧につなげて確認しましょう。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
問一〜問九|語句と、写真の見え方
この大問で学ぶこと
描写を写真の条件へ結び付ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問一 漢字と読み
延びた、効く、まちかど、生やし、ちょうほう
- 延びると伸びる、効くと利くを文脈で区別します。重宝は役に立って便利なことです。
問二 体の一部を表す漢字
耳
- 耳打ちは、相手の耳元で小さな声で話すことです。本文の打ちしたという後続の語につながる漢字を一字で答えます。選択記号ではなく耳と書きます。
問三 どんな答え方か
イ
- つっかえたり迷ったりせず、はっきり答えた様子です。考えず急いで答えた、という意味にはしません。
問四 経済的な問題
ウ
- フィルム写真は撮影後の現像にもお金がかかります。撮る回数が増えるほど費用が必要になるという意味で、機材を毎回買うことではありません。
問五 振り返る出来事の末尾
そうだった。
- 前の出来事をまとめる文末を、指定の6字で抜き出します。回想の開始と、現在の喫茶店の会話へ戻る位置を確認します。
問六 道路標識の色
a:赤、b:くすんだ灰色
- 通行を規制する標識の、普段見慣れた鮮やかな色と、写真の中で反転・変化した色を対比します。
問七 個性が表れる理由
どの標識を、どの向きから撮るかが異なるため
- 標識そのものは情報を伝える定型の形ですが、写真に切り取る角度や背景は撮る人が選びます。同じ題材でも選択の違いに個性が出ると説明します。
問八 苦しそうな表情
長い顔
- 本文の表現を3字で抜き出します。顔の実際の形ではなく、困り落ち込んだ様子を表す文脈です。
問九 ぎくりとした理由
エ
- 撮る意図や人への影響まで考えていなかった自分に気付き、見方の不足を指摘されたように感じています。相手の強い口調に驚いたと読むのではありません。
問十〜問十八|表現することと、仕事の中の迷い
この大問で学ぶこと
撮りたいものと、求められるものの違い
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問十 考えていなかった問題
ウ
- 事故があった場所かもしれないという標識の背景と、それを作品にしてよいかという、人の苦しみや表現の倫理に関わる問いです。
問十一 カメラと踊るとは
ア
- 撮りたいものに出会い、夢中で撮影することです。身体の動きを真似ることや、構図だけを機械的に決めることではありません。
問十二 目をしばたたく
ウ
- 目をぱちぱちさせることです。目を細める、目を輝かせるとは動作が異なります。
問十三 それの指すもの
人の痛み
- 写真にする対象だけでなく、その先にいる人の苦しみも写る可能性へと話が進んでいます。直前の段落の中心語を4字で抜き出します。
問十四 殻を壊して歩く
ア
- 新しい人生を踏み出すという比喩です。守りを失う不安だけに限定せず、視野を広げようとする流れを読みます。
問十五 型に寄りかかるとは
ウ
- 慣れた撮り方でシャッターを押し続け、何を伝えたいかを十分に考えていなかったことです。他人の写真ばかり見ていたという説明は根拠がありません。
問十六 心から喜べなかった理由
依頼に応える仕事は評価されたが、本当に撮りたいものとは違っていたため
- 受賞を喜ばない人物と決め付けません。依頼主の希望に応えた喜びと、自分自身の表現への迷いが同時にある、と対比して説明します。
問十七 語句の文脈
本当に:イ/決して:カ
- 本当に冒険と呼べる旅だった、という強調と、型から生まれるものではない、という否定を対応させます。後ろの文末まで読んで判断します。
問十八 母のおかげの内容
エ:②③④
- 父の代わりの運転、写真を編集者に見せたこと、気持ちを理解して次の行動へ移したことです。作品の撮り方そのものを教えたわけではありません。
問十九|自由記述:自分に向き合う経験
この大問で学ぶこと
弱点・行動・変化を一つの筋にする
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問十九(1) 伝えたかったこと
自分の不足から逃げず、行動を変えれば成長できるということ
- 今できていない点を認めるだけで終えず、そこから次の一歩を踏み出す可能性までまとめます。写真だけの技能の話に限定しません。
問十九(2) 経験を書く
できない原因を考え、行動を変えて前へ進んだ経験を書く
- 困っていたこと→自分にも原因があると気付いたきっかけ→具体的に変えた行動→その結果、の順に整理します。
- 構成例:班の話し合いで意見が出ず焦る→自分が結論を急いでいたと気付く→一人ずつ考えを聞いて書き出す→全員で方針を決められるようになる。
- これは書き方を示す作例です。設問が認める自分の体験・見聞・想像へ置き換え、単に成功した話ではなく、自分が何に向き合ったかを中心に書いてください。
解き直しの進め方
心情は一つに決め付けず、喜びと迷いが同時にある場面を読み分けます。指示語・抜き出しは文脈と字数、自由記述は自分の気付きと具体的な行動を確かめましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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