2026年10月29日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
高輪中学校・2025年度 A 算数
5大問の全設問を、答え・考え方・式の根拠へ分けて解説します。問題冊子を手元に置き、図の点の記号や色の範囲と合わせてお読みください。試験時間は問題冊子の表記で50分です。
第1問|計算と逆算
この大問で学ぶこと
小数の桁をそろえてまとめる
分数は途中で約分し、逆算では最後の演算から戻します。
(1) 入れ子のかっこ
答え:57
- 206−9×(13+8)=17。85−476÷17=57。
(2) 分数計算
答え:19/21
- 1/6×2と4/7=3/7、2/9÷(4/5−1/3)=10/21。
- 3/7+10/21=19/21。
(3) 共通因数2.14
答え:856
- 2.14×(497−358+261)=2.14×400=856。
(4) 逆算
答え:17/18
- 0.125=1/8なので、かっこの中は8/3。
- (□−1/9)÷5=8/3−5/2=1/6。□=5/6+1/9=17/18。
第2問|余り・数列・買い物・行列
この大問で学ぶこと
差を一定の基準へ戻す
入場待ちの人数は、入る人数だけでなく、新しく加わる人数も考慮します。
(1) 二つの余りと近い整数
答え:2055
- 求める数に2を足すと11と17の公倍数、つまり187の倍数です。
- 187×10−2=1868、187×11−2=2055を比べると、2025に近いのは2055。
(2) 数列の151番目
答え:3
- 第16群までの個数は16×17÷2=136。151番目は第17群の15番目です。
- 17から一つずつ減るので17−14=3。
(3) 100円のお菓子の個数
答え:28個
- 30円2個+70円1個の組は3個130円。全部100円なら10000円で、1組置き換えると170円安くなります。
- (10000−5920)÷170=24組。100円は100−24×3=28個。
(4) 入り口3か所の行列
答え:7分10秒
- 28分40秒=1720秒。この間172人増えるので、一つの入り口から入ったのは344+172=516人。毎秒0.3人です。
- 3か所では毎秒0.9人入り、0.1人増えるので、行列は毎秒0.8人ずつ減ります。344÷0.8=430秒=7分10秒。
第3問|3人の湖の周回
この大問で学ぶこと
すれ違いと追いつきの速さを分ける
逆向きの2人には速さの和、同じ向きの2人には速さの差を使います。
(1) 白金君との最初のすれ違い
答え:45分後
- 高輪+白金は205m/分、高輪+品川は180m/分。1周するまでの時間の比は180:205=36:41。
- 差5が6分15秒=25/4分に当たるので、白金との時刻は(25/4)÷5×36=45分。
(2) 湖1周の長さ
答え:9225m
- 205×45=9225m。
(3) 品川君とすれ違った回数
答え:7回
- 白金君が品川君に追いつくのは9225÷(80−55)=369分後。
- 高輪と品川のすれ違いの間隔は9225÷180=51.25分。369÷51.25=7.2なので、それまでに7回すれ違います。
間違えやすい点:出発時の同じ位置は「すれ違った回数」に数えません。
第4問|長方形の中の線分比と面積比
この大問で学ぶこと
同じ対角線全体へ比をそろえる
HはEDとAF、IはEDとAC、JはACとGKの交点です。
(1) EH:HI:ID
答え:11:4:18
- 三角形AHDとFHEは相似で、HD:HE=AD:EF=6:3=2:1。したがってEH/ED=1/3です。
- 三角形ADIとCEIも相似で、DI:IE=AD:EC=6:5。したがってEI/ED=5/11です。
- ED全体を33とすればEH=11、EI=15。HI=4、ID=18なので11:4:18。
間違えやすい点:HとIの位置を、それぞれ同じED全体に対する割合へ直してから引きます。
(2) AHIとACDの面積比
答え:4:33
- EH:HD=1:2から三角形AHDは三角形AEDの2/3。AEDとACDは同じ面積なので、AHDはACDの2/3です。
- 相似からAI:IC=AD:EC=6:5、したがってAIDはACDの6/11。差を取るとAHIは2/3−6/11=4/33。
(3) HIJと長方形の面積比
答え:1:77
- BCを1と置きます。Hの高さは全体の1/3で、AF上にあることから、Hの真下の点はBから4/9。GはAから2/5なので、GKを延長したKはBから4/9+(4/9−2/5)/2=7/15です。
- AG:CK=2/5:8/15=3:4より、AJ:JC=3:4。AI/AC=6/11、AJ/AC=3/7なのでIJ/AI=1−(3/7)/(6/11)=3/14。
- 三角形HIJはAHIの3/14、AHIは長方形の2/33。掛けて1/77です。
間違えやすい点:線分の比を引くときは、同じAC全体に対する割合へそろえます。
第5問|三段階の立体切断
この大問で学ぶこと
毎回、取り除いた立体を引き継ぐ
一辺の長さを求めなくても、立方体全体24cm³に対する割合で体積を出せます。
(1) 三角すいX
答え:4cm³
- Aを含む立体は三角すいE−ABD。上面の半分を底面とし、高さは一辺です。
- 立方体の体積の1/2×1/3=1/6なので、24÷6=4cm³。
(2) P・Q・Rで切ったY
答え:8cm³
- PとRを結ぶ線分は立方体の中心を通ります。この平面で元の立方体を二つに分けると体積は12cm³ずつ。
- PQはDBに、PRはDEに平行なので、PQRの平面とDBEの平面は平行です。XはBを含む側と同じ側にあり、すでに取り除かれています。したがってY=12−4=8cm³。
(3) 水平に切ったZ
答え:3.5cm³
- 残るG側の立体をSの高さで切ると、上面の三角形CPQと、Sを通る水平面の三角形を底面にした三角すい台になります。下の三角形の辺は上の2倍です。
- CGをCの上へ一辺の半分だけ延長した点を頂点にすると、大きい三角すいは立方体の1/6で4cm³。上からはみ出す小さい三角すいは相似比1/2、体積比1/8で0.5cm³。
- 差は4−0.5=3.5cm³。
間違えやすい点:前の段階で除いたX・Yを、もう一度足し戻さないようにします。
| 段階 | 求める立体 | 体積(cm³) |
|---|---|---|
| 1 | Aを含むX | 4 |
| 2 | Xを除いてBを含むY | 8 |
| 3 | X・Yを除いてCを含むZ | 3.5 |
解き直しの進め方
最初に計算・基本小問を解き直し、次にこの年度の次のテーマへ進みます。答えを見ずに、使った条件と途中式を説明できるか確かめてください。
- 余り・数列・買い物・行列:差を一定の基準へ戻す。
- 3人の湖の周回:すれ違いと追いつきの速さを分ける。
- 長方形の中の線分比と面積比:同じ対角線全体へ比をそろえる。
- 三段階の立体切断:毎回、取り除いた立体を引き継ぐ。
図形は原図に補助点を書き足し、式の長さ・面積・体積がどの部分を表すかを対応させます。規則性や文章題は、小さい場合や元の条件へ答えを戻して点検しましょう。
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