芝中学校 2026年度 第1回 社会入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月1日

SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

芝中学校・2026年度 第1回 社会

芝中学校2026年度第1回社会の全4大問から主要設問を選んで解説します。全小問の網羅解説ではありません。日本の地理・貿易、米をめぐる歴史、表現の自由、人間とクマの共存を取り上げ、資料の比較と長文記述の根拠まで整理します。統計や制度は入試で提示された時点を基準とします。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|日本の地形・産地・貿易

この大問で学ぶこと

複数の手がかりで資料を読む

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 地形の名称

A対馬/B筑後川/C若狭湾/D潮岬

  1. 森林が広く日朝貿易の拠点だった島は対馬、日本三大暴れ川の一つで九州最長の川は筑後川です。
  2. 福井・京都に広がるリアス海岸の若狭湾、本州最南端の潮岬を地図で対応させます。場所だけでなく、成り立ちや歴史の説明も根拠にします。

問3 果物の産地

ア

  1. 栃木が首位の①はいちご、高知が過半を占める②はゆず、東京・長野・群馬が上位の③はブルーベリーです。
  2. 同じ果実でも暖地の柑橘と冷涼地・都市近郊で栽培されるものでは産地が違います。割合は問題が示した2021年・2023年の資料として読みます。

問4 輸入品の変化

ウ

  1. 1980年に約半分の①は原油など燃料、2000年代以降に大きくなる②は機械類、③は食料品です。
  2. 割合が減ったことと輸入額が減ったことは同じではありません。右端の輸入総額も変わるため、金額を比べるなら総額×割合で求めます。

第2問|米をめぐる歴史

この大問で学ぶこと

気候・税・戦争の因果関係

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 1918年の米騒動

エ(b・d)

  1. シベリア出兵を見越した米価上昇を背景に、富山の女性たちの抗議が広がりました。寺内正毅内閣は軍を出して鎮圧し、その後総辞職しました。
  2. 大戦後の恐慌や1925年の治安維持法を1918年の出来事と混ぜないようにします。

問2 江戸時代の飢饉の順

エ(Ⅱ→Ⅲ→Ⅰ)

  1. オランダ商館を出島へ移した1641年ごろの寛永の飢饉、浅間山噴火の被害も重なった1780年代の天明の飢饉、大塩平八郎の乱へつながる1830年代の天保の飢饉の順です。
  2. 年号が文中に明記されなくても、貿易政策・火山噴火・反乱という別の出来事を年代の手がかりにできます。

問4 税の説明の誤り

ア

  1. 律令の口分田は男子だけでなく女子にも支給されました。男性のみに支給されたという部分が誤りです。
  2. 租・調・庸を一つにまとめず、土地の支給と税の負担を分けて確認します。

問5 源義経と平清盛

イ(X-a・Y-d)

  1. 源義経は1185年の壇ノ浦の戦いで平氏を破りました。平清盛は一門の繁栄を願い、厳島神社へ平家納経を奉納しました。
  2. 奥州藤原氏を滅ぼしたのは源頼朝です。源義経が征夷大将軍になったわけではないことも確認します。

第3問|表現の自由と人権

この大問で学ぶこと

戦前・戦後の制度を対比する

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 政府が出版物を事前に調べる行為

イ(検閲)

  1. 公表する前に政府が内容を調べ、不都合な部分を削除したり発行を禁じたりすることを検閲といいます。
  2. 裁判所が法令や処分の合憲性を判断する違憲審査とは別です。誰が、いつ、何を調べるかを区別します。

問2 新しい人権の空欄

(1)プライバシー/(2)個人

  1. 私生活を勝手に公表されない利益に関する空欄はプライバシーです。憲法第13条は個人の尊重をうたっています。
  2. 表現する側の自由だけでなく、情報を公表される相手の権利も考えるという本文の関係を押さえます。

問3 サービスの略語

SNS

  1. インターネットで人とつながり情報をやり取りするソーシャル・ネットワーキング・サービスの略語です。
  2. 設問はアルファベット3文字を求めています。個々のアプリ名や、ネット全体を示す語に置き換えないようにします。

問4 二つの憲法の空欄

A法律/B言論

  1. 大日本帝国憲法では法律の範囲内での自由、日本国憲法では言論・出版など一切の表現の自由を保障する形で述べられています。
  2. 同じ自由という言葉があっても、どのような制約の下で認められたかを対比して読みます。

第4問|クマと人間の共存

この大問で学ぶこと

原因を考え根拠から判断する

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 イスラム教で食用を禁じる動物

エ(豚)

  1. 宗教上の食のきまりでは、イスラム教の豚肉の禁止を対応させます。
  2. 牛を神聖視するヒンドゥー教との違いを整理します。地域の人が全員同じ食生活を送ると決めつけず、設問が問う宗教上のきまりとして扱います。

問2 ペルー沖の海水温上昇

エルニーニョ現象

  1. 南アメリカのペルー沖など、赤道付近の太平洋東部の海面水温が平年より高くなる現象です。
  2. 反対に低くなるラニーニャ現象と区別します。世界の気候へ影響することと、個々の年のすべての異常気象を一つの原因で説明することは分けます。

問3 発明家

イ(エジソン)

  1. 本文の白熱電球・蓄音機・電力供給の事業という手がかりを、エジソンと対応させます。
  2. アインシュタインは物理学、ノーベルはダイナマイト、ワットは蒸気機関の改良と整理します。

問4 なぜ人間的な方法なのか

クマと違い人間は観察で得た知見からトラブルの原因を考え、双方の命を救う方法を冷静に検討し判断できるから。

  1. 筆者は、クマが異常気象や人間の開発を原因として考えるわけではない一方、人間は原因やデータをもとに対策を考えられると述べています。
  2. 100字以内で「観察・原因・検討」を使い、人間だけができる分析と判断を説明します。指定語に下線を引き、単にクマを殺さず守るという一方的な結論にしないようにします。

解き直しの進め方

統計は割合と金額、歴史は原因と結果を分けます。最後の長文記述では、筆者が何を人間だけの能力と考えているかを本文から取り出し、指定語と字数の条件に合わせてまとめましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

赤羽で学習塾をお探しなら

会社名
進塾
住所
〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
電話番号
03-5924-7747
URL
http://susumujuku.com