芝中学校 2026年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月1日

SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

芝中学校・2026年度 第1回 理科

芝中学校2026年度第1回理科の全5大問から主要設問を選んで解説します。全小問の網羅解説ではありません。伊豆大島の自然、ばね、アルミニウムとエネルギー、太陽高度、顕微鏡と細胞を、本文・図・グラフの根拠に沿って説明します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|伊豆大島の自然と暮らし

この大問で学ぶこと

波・岩石・保存・浮力

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(2) 近づく船の汽笛が高く聞こえる理由

エ

  1. 近づく音源は、進行方向の音波の間隔を縮めます。音の波長が短く、観測する振動数が大きくなるため高く聞こえます。
  2. 音の大きさに関係する振幅と、高さに関係する振動数を区別します。風を考えない本問では、音の速さ自体が変わったと説明しません。

(3) 黒くごつごつした岩石

エ(玄武岩)

  1. 火山の溶岩が固まってできた、黒っぽい火山岩です。
  2. 泥岩・れき岩などの堆積岩や、地下深くでできる花こう岩とは分けて判断します。

(5)・(6) 油脂と食品保存

(5)イ/(6)イ

  1. 植物油を主原料として作るものはマーガリンです。バターや生クリームは乳由来です。
  2. にがりを加えて豆腐を固めるのは製造工程の説明で、腐敗菌を抑えて保存する説明ではありません。砂糖・塩・酢・加熱密封などの保存法と区別します。

(7) 浮くスイカの体積

カ(4000cm³)

  1. 浮いているスイカは、押しのけた水の重さと自分の重さがつり合います。3.6kg=3600gなので、水中にある体積だけで3600cm³です。
  2. 全体はそれより大きくなければならず、選択肢では4000cm³が当たります。水上部分を含む体積を3600cm³と決めないようにします。

第2問|ばねのつなぎ方

この大問で学ぶこと

自然長と伸びを分ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)・(2) ばね1本の長さ

(1)18cm/(2)17cm

  1. ①は45gで9cm伸びるので15gでは3cm伸び、自然長15cmを足して18cmです。
  2. ①が21cmなら伸び6cmで30gをつるしています。②は45gで3cmの伸びなので30gでは2cm、全長17cmです。

(3) ①②を直列につなぐ

50cm

  1. 同じ75gが両方のばねを引きます。①の伸びは9×75÷45=15cm、②は3×75÷45=5cmです。
  2. 二つの自然長30cmに伸び20cmを足し、50cmです。直列だから重さを半分ずつ分担する、とはしません。

(4) 同じ②③を並列につなぐ

17cm

  1. 同じばね2本が60gを等しく支えるので1本当たり30gです。
  2. ②の伸びは3×30÷45=2cm。自然長15cmを加えて17cmです。全体の60gをそれぞれにかけないようにします。

第3問|アルミニウムとエネルギー

この大問で学ぶこと

材料の性質と社会の課題

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1) 排出と吸収を差し引きゼロにする状態

カーボンニュートラル

  1. 排出量を減らすだけでなく、残る排出を吸収・回収などと差し引いて実質ゼロにする考え方です。
  2. 実際の排出が一切なくなることと、差し引きでゼロになることを区別します。

(2) アルミニウムに関する誤り

エ

  1. ヘモグロビンはアルミニウムではなく鉄を含むタンパク質です。酸素の運搬を担います。
  2. ミョウバン、ジュラルミン、ルビー・サファイアなど、アルミニウムを含む物質の説明と区別します。

(3) 再生可能エネルギーでないもの

エ・オ(原子力・火力)

  1. 太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスは、本問の再生可能エネルギーに当たります。
  2. 原子力は燃料の核反応、通常の火力は化石燃料の燃焼を使うので選びます。二酸化炭素排出が少ないことと再生可能であることは別の分類です。

第4問|太陽高度と地面の明るさ

この大問で学ぶこと

同じ光が広がる面積の違い

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1) 太陽を直接見ずに棒を向ける

白い紙に棒の影が最も短くなる方向

  1. 棒の向きを変えて白い紙にできる影を観察します。棒が太陽光の方向にそろうと、投影される長さが最も短くなります。
  2. 答案は指定どおり「白い紙に、棒の」で始まり「方向」で終わる形にします。直接太陽をのぞく方法は使いません。

(2)・(3) 光が広がる範囲と明るさ

(2)1/2倍/(3)エ(約2倍)

  1. 光の幅Aを変えずCが2倍になると、同じ光が地面の2倍の範囲へ広がるので、単位面積の明るさは1/2です。
  2. 図のグラフから、冬至30.9度のCは約20cm、夏至77.8度では約10cmです。明るさは逆比で20÷10≒2倍です。

(5) 時刻による4本の曲線

①エ/②イ/③ウ/④ア

  1. 日の出から上がり正午付近で最大になる④が太陽高度です。最も変化が大きく、少し遅れて最大になる③が日なたの地面の温度です。
  2. 空気は地面に温められるため、晴天の気温②のピークはさらに遅くなります。変化の小さい①は曇天の気温です。左右で目盛りが違うことも確認します。

第5問|顕微鏡と細胞

この大問で学ぶこと

像の向き・倍率・細胞の働き

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)・(2) 標本と高倍率

プレパラート/エ

  1. スライドガラスへ試料を載せ、カバーガラスをかけた標本がプレパラートです。
  2. 対物レンズを高倍率にすると見える範囲は狭くなり、像は暗くなります。最初は低倍率で対象を見付け、中央へ移してから倍率を上げます。

(4) 左下の像を中央へ動かす

エ(左下)

  1. 像を中央へ寄せるには、見えている像を右上へ動かす必要があります。
  2. 顕微鏡では上下左右が逆なので、プレパラート自体は左下へ動かします。見える像を動かしたい向きと、手で動かす向きを逆にします。

(5)・(6) 緑色の粒と栄養

葉緑体/植物は葉緑体で光合成して栄養を作るが動物は食物から栄養を得るため。

  1. 葉の緑色の粒は葉緑体です。植物では光合成によって栄養となる有機物を作ります。
  2. 動物はほかの生物などを食べて栄養を得るので、同じ仕組みをもつ葉緑体がありません。「栄養・光合成・動物・植物」の指定語をすべて使って説明します。

解き直しの進め方

ばねは全長と伸び、環境問題は排出と再生可能、光は総量と単位面積を分けます。顕微鏡は見える像と試料の動きを逆向きに考え、指定語のある記述はすべてを使って理由を説明しましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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