芝中学校 2024年度 第1回 社会入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月1日

SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

芝中学校・2024年度 第1回 社会

芝中学校2024年度第1回社会の全4大問から主要設問を選んで解説します。全小問の網羅解説ではありません。西日本の地理、争いと暮らし、介護と社会、箱根駅伝を題材とする読解を扱い、資料の根拠と記述のまとめ方まで説明します。統計・制度は入試で提示された時点を基準とします。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|西日本の地理と資料

この大問で学ぶこと

地形・産業・統計を組み合わせる

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 地形の名称

A筑紫平野/B宮崎平野/C大隅半島/D宇和海

  1. 稲作と水路の発達は筑紫平野、温暖な気候を生かす促成栽培は宮崎平野です。
  2. 桜島と陸続きになった半島は大隅半島、リアス海岸でタイ・真珠の養殖が盛んな海は宇和海です。位置と産業上の手がかりを両方確認します。

問2 火山災害の名称

火砕流

  1. 高温の火山灰・岩石・火山ガスなどが一体となり、斜面を高速で流れ下る現象です。
  2. 溶岩がゆっくり流れる現象、雨で土砂が流れる土石流とは区別します。説明文にある速さと高温が手がかりです。

問6 発電方式と地域

カ

  1. 青森・北海道・秋田が上位の④は風力、火山の多い大分・秋田・鹿児島が上位の⑤は地熱です。残る⑥が太陽光になります。
  2. 一つの県だけではなく、複数の県に共通する自然条件から判断します。数値は問題が示した2021年度の資料です。

問8 食料自給率のグラフ

ウ

  1. 牛乳・乳製品の自給率は、図のウに当たります。主食の米、野菜、果実、肉類の変化と比べ、最新年の高さだけでなく推移全体を見ます。
  2. 2015年ごろで米は約100%のア、野菜は約80%のイ、牛乳・乳製品は約60%のウという対応になります。グラフの資料年を現在の数値として紹介しないようにします。

第2問|争いと暮らしの歴史

この大問で学ぶこと

社会の変化を年代に沿って読む

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問2・問4 集落と兵士

環濠集落/防人

  1. 周囲を堀などで守る集落は環濠集落です。弥生時代には集落間の争いの跡も見られます。
  2. 白村江の戦いの後、九州北部の防備に集められた兵士は防人です。防備のための施設と、兵士の名称を分けて整理します。

問3 朝鮮半島の国々

カ

  1. 南西のXは百済、北のYは高句麗、南東のZは新羅です。
  2. 日本と百済の関係や唐・新羅との対立を学ぶ際にも、この位置関係を地図で押さえます。

問5・問6 武士の争いと信仰

問5オ/問6浄土

  1. 藤原純友の反乱939年、源義家が清原氏を助けた後三年の役1083年開始、源義朝と平清盛の平治の乱1159年の順です。
  2. Ⅲ→Ⅰ→Ⅱなのでオです。不安な社会で阿弥陀仏にすがる信仰が浄土教で、法然の浄土宗へもつながります。

問12・問13 戦前社会の正誤

問12エ/問13ア

  1. 1925年の普通選挙法は加藤高明内閣のもとですが、前の内閣を第二次桂太郎内閣としたaは誤りです。女性参政権の運動b、教育に力を入れる新中間層dは正しい説明です。
  2. 大戦景気で物価が下がったとするcも誤りです。国家総動員法と隣組の働きはどちらも正しいので、問13はアです。

第3問|家族・介護と社会

この大問で学ぶこと

制度と周囲の理解を結び付ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2 本文の空欄と運営主体

核/40/ウ(市区町村)

  1. 夫婦と未婚の子などで構成する核家族、本文にある介護保険の40歳という条件を補います。運営主体は市区町村です。
  2. これは入試本文の制度説明を読む設問です。国や都道府県と、住民に身近な運営主体を区別します。

問4 憲法の語句

Ⅰ個人/Ⅱ平等

  1. 第13条では個人としての尊重、第14条では法の下の平等が手がかりです。
  2. 家制度と対比し、家の立場だけで人を扱うのではなく、一人ひとりを尊重する考えにつなげて理解します。

問5 統計のグラフ

合計特殊出生率ア/男性の育児休業取得率イ

  1. アは1人台で推移する出生率、イは2010年代後半から上昇する男性の育児休業取得率に対応します。
  2. 軸の数値だけでなく、単位と増減の特徴を読みます。有効求人倍率の「倍」と、割合の「%」を混同しないようにします。

第4問|箱根駅伝から考える歴史

この大問で学ぶこと

本文の比喩を社会の学びへ

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 五街道の合流地点

ウ(長野県)

  1. 中山道と甲州街道は現在の長野県の下諏訪で合流します。
  2. 東海道の宿場の話題から、別の街道へ切り替わるので、街道名と通る地域を整理して答えます。

問2 意見を議会へ届ける権利

請願権

  1. 人々の意見や希望を集め、国や地方公共団体などへ働きかける権利です。
  2. 選挙で代表者を選ぶ参政権だけでなく、意見を伝える方法があることを理解します。

問3 官民が共同で出資する方式

第三セクター方式

  1. 地方公共団体と民間が出資して事業を行う方式です。
  2. 公共部門だけ、民間だけで運営する場合と区別し、漢数字・算用数字のどちらかを入れる指定に合わせます。

問4 比喩を使って伝えたいこと

困難な状況でも過去の先人の姿勢に学び、自分にできる行動を未来を開く原動力にしてほしいということ。

  1. 筆者は駅伝のたすきを、困難の中でも行動した先人の姿勢を受け継ぐことにたとえています。単に駅伝を続けたい、という競技の話で終わらせません。
  2. 100字以内で「過去・状況・原動力」を使い、戦争・災害・感染症という困難から、過去を学び未来へ向け行動する関係を説明します。指定語を使った箇所には答案で下線を付けます。

解き直しの進め方

社会の長文は、本文の主張と自分の感想を分けて読みます。記述は指定語・字数・下線の条件を確認し、地理資料は位置と産業、統計は単位と調査年を組み合わせて解き直しましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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