芝中学校 2024年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月1日

SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

芝中学校・2024年度 第1回 理科

芝中学校2024年度第1回理科の全5大問から主要設問を選んで解説します。全小問の網羅解説ではありません。植物・岩石、心臓のグラフ、電熱線、溶解度を中心に、本文や表から根拠を取り出す手順を説明します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|身近な科学と植物

この大問で学ぶこと

見た目と性質を対応させる

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(3) セコイアの葉と特徴

エ(あ・く)

  1. 針葉樹の仲間であるセコイアの葉は図あです。裸子植物で、お花とめ花があります。
  2. 種子の周囲に果実を作る被子植物、胞子で増えるシダ、扇形のイチョウの葉とは区別します。

(5)・(6) 導体とエネルギー

ウ・キ/再生可能

  1. アルミニウムは金属の導体です。黒鉛も電気を通します。同じ炭素からできるダイヤモンドと、電気を通す性質は違います。
  2. 太陽光のように絶えず補充されるエネルギーは再生可能エネルギーです。シリコンという材料の名前と、エネルギーの分類を分けます。

第2問|富士山の岩石と観測

この大問で学ぶこと

火山の性質と見える条件

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1) 黒い溶岩と穴

玄武岩/含まれていた気体が出ていった

  1. 黒く流れやすい溶岩が固まると玄武岩になります。富士山の形だけで安山岩と決めないようにします。
  2. 溶岩中の気体が抜けた跡が小さな穴として残ります。指定15字以内では、何が出ていったかを明確にします。

(2) 星がよく見える理由

ア・エ

  1. 市街地から離れ、街灯の影響が小さいこと、上空の空気が少なく星の光が届きやすいことを選びます。
  2. 星までの距離に比べて山の高さはごく小さいので、星へ近づくため明るく見えるという説明にはなりません。

第3問|心臓の血流とグラフ

この大問で学ぶこと

動脈と静脈血は別の分類

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)・(2) 心臓から肺への血管

う/はいどうみゃく

  1. 右心室から肺へ出る血管が肺動脈です。図では部屋3から出るうに当たります。
  2. 動脈は心臓から出る向きで名付けます。酸素が少ない血液が通ることを理由に静脈と呼ばないようにします。

(3) 静脈血が流れる場所

ア・ウ

  1. 酸素の少ない血液は、大静脈あ→右心房1→右心室3→肺動脈うの順に流れます。
  2. その対応に合うのは1・あのア、3・うのウです。正面図の左右と、本人の左右を区別します。

(4)a 弁が開く・閉じる順序

②ウ/③エ/④イ

  1. ②は部屋4の容積が減って血液を送り出すので、弁Aは閉じBが開きます。③は容積一定で両方閉じます。
  2. ④は血液が流入して容積が増えるのでAが開きBが閉じます。容積の変化と血流の方向を一組にして読みます。

(4)b 1時間に送り出す血液

273L

  1. 一拍で部屋4の容積は100−30=70mL減ります。これが一拍で送り出す量です。
  2. 70×65×60=273000mL=273L。100mL全部を一拍量として計算しないようにします。

第4問|電熱線P・Qの発熱

この大問で学ぶこと

同電圧と同電流の比較

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1) P・Qの形の違い

ア・エ

  1. 同じ乾電池数で比べると、Qの電流はPの2倍です。Pの抵抗はQの2倍と分かります。
  2. 同じ材質なら抵抗は長さに比例し断面積に反比例するので、Pが2倍長いア、または断面積が半分のエが合います。

(2) 並列の図7

270mA/Qが3.6℃高い

  1. 同じ3個の電池へ並列につながるためP90mA、Q180mAです。電流計は合計270mAを示します。
  2. 5分後の水温はP13.6℃、Q17.2℃。Qが17.2−13.6=3.6℃高くなります。温度上昇と最終温度を混同しないようにします。

(3) 直列の図8

60mA/Pが0.8℃高い

  1. Pの抵抗を2、Qを1とすると合計3です。Qだけで180mAなので全体は180÷3=60mAです。
  2. Pは表から60mAで1.6℃上昇、Qは60mAで0.8℃上昇。したがってPの水が0.8℃高くなります。

(4) P2本並列とQの図9

90mA/11.8℃

  1. P2本の並列はQと同じ抵抗になり、それとQが直列です。全体の抵抗はQ2本分なので180÷2=90mAです。
  2. Qは60mAで0.8℃上昇します。90mAでは0.8×(90/60)²=1.8℃上昇し、最初10℃なので水温は11.8℃です。

第5問|溶解度曲線と濃度

この大問で学ぶこと

溶ける上限と水溶液の基準

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1) 50℃で50g全部が溶けるもの

ア・イ

  1. 50℃の縦線上で溶解度を読み、50g以上のア・イを選びます。ウは50g未満、エは約40gです。
  2. 投入量が溶解度以下かどうかを、各曲線で一つずつ比較します。

(2) 冷却して取り出す結晶

21.6g

  1. イは50℃で水100gに約85g、30℃で約45g溶けます。飽和水溶液100gに含まれる水は100×100÷185gです。
  2. 水100g当たりで40g減るので、結晶は(85−45)×100÷185=21.621…g。小数第2位を四捨五入して21.6gです。

(3) 加える量と濃度のグラフ

①

  1. 溶け切っている間は、同じ水200gへ同じ量を入れるので温度にかかわらず濃度が同じです。
  2. 20℃の方が先に飽和して横ばいになり、80℃ではさらに溶けるので後でより高いところで横ばいになります。①がこの関係を表します。

解き直しの進め方

心臓は血流の向きと酸素量、電熱線は同電圧と同電流、溶解度は水と水溶液全体を区別します。グラフのどの値が答えの根拠なのかを言葉で説明しながら解き直しましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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