2026年10月29日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
世田谷学園中学校・2024年度 第1次 算数
6大問の全設問を、答え・考え方・式の根拠へ分けて解説します。問題冊子を手元に置き、図の点の記号や色の範囲と合わせてお読みください。試験時間は問題冊子の表記で60分です。
第1問|計算・整数・比・角度
この大問で学ぶこと
余りを引き、同じ量をそろえる
計算の読み違いや、比の基準の混同を防ぐため、先に条件を式へ直します。
(1) 分数と小数
答え:3/4
- 0.6×5/12=1/4。5と2/3×3/4−3と1/2=17/4−14/4=3/4。
(2) みかんの過不足
答え:85個
- 9個ずつ配るには最後の1人分が5個不足します。7個ずつでは15個余るので差は20個。
- 1人当たり2個の差なので10人。7×10+15=85個。
(3) 余りのある割り算
答え:308
- 700−7=693、3300−66=3234の共通の約数を探します。最大公約数は231。
- 余り66より大きい231の約数は77と231で、和は308。
間違えやすい点:余りより小さい割る数は使えません。
(4) はじめの所持金の比
答え:10:21:13
- 使った割合は3/5、2/7、6/13。同じ金額を使ったので、所持金は逆比5/3:7/2:13/6です。
- 6倍して10:21:13。
(5) 15番目の整数
答え:214
- 百の位が1の整数は、残る1・2・3・4から異なる2枚を並べて4×3=12通り。
- 次は211、213、214…と続くので、15番目は214。
間違えやすい点:同じ数字の1を、見分けて二重に数えません。
(6) 正五角形と正方形
答え:56°
- 正五角形の外角は72°。Aのある辺から右上の頂点へ向かう線は水平より20°上です。
- そこから2つの頂点で各72°曲がると、CからBへ向かう線は20−144=−124°の向き。逆向きのBCは水平より56°上なので、x=56°。
間違えやすい点:角度を符号付きで整理するのが難しい場合は、水平な補助線を各頂点に入れて20°→52°→56°と追います。
第2問|5種類のパンの値段
この大問で学ぶこと
小さい組・大きい組と、全体の和を結ぶ
安い順をa・b・c・d・eとして整理します。
(1) 3番目に安いパン
答え:260円
- 10通りの合計4840円では、各パンが4回ずつ登場するので、5種類の合計は1210円。
- 最も安い組a+b=290円、最も高い組d+e=660円を引くと、c=1210−290−660=260円。
(2) 2番目に高いパン
答え:300円
- 2番目に小さい組a+c=380円からa=120円、b=170円。
- 2番目に大きい組c+e=620円からe=360円。d+e=660円なのでd=300円。
間違えやすい点:確かめると120・170・260・300・360の組の和が10個の条件に一致します。
| 安い順 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 値段(円) | 120 | 170 | 260 | 300 | 360 |
第3問|二つの長方形
この大問で学ぶこと
重なる部分と、全体の面積を分ける
長方形ABCDの面積を1として、重なる部分の割合を求めます。
(1) 三角形CDFと四角形AHFD
答え:5:6
- BF:FC=1:8なので、三角形CDFは全体の4/9。
- HB:AB=2:5から、三角形BHFは全体の1/45。四角形AHFDは残り1−4/9−1/45=8/15。比は4/9:8/15=5:6です。
(2) 太線の図形の面積
答え:39.6cm²
- 四角形AHFDが14.4cm²なので、ABCDは14.4÷(8/15)=27cm²。
- 三角形AFDはABCDの半分であり、Aがもう一つの長方形の辺EG上にあるので、EFGDの半分でもあります。二つの長方形の面積はともに27cm²。
- 和54から重なり14.4を一度引き、39.6cm²。
間違えやすい点:二つの長方形を足しただけでは、重なりを二重に数えます。
第4問|牧草地と牛
この大問で学ぶこと
増える草を、食べた総量の差から出す
牛1頭が1日に食べる量を1として、草の量を同じ単位で比べます。
(1) 食べ尽くさない最大頭数
答え:17頭
- 12日間に食べる量は52×12=624、21日間では37×21=777。
- 差153は9日間に増えた草なので、1日17。17頭なら生える量と食べる量が等しく、草を食べ尽くしません。
(2) 32頭で食べ尽くす日数
答え:28日
- 初めの草は624−17×12=420。
- 32頭では1日32−17=15ずつ減るため、420÷15=28日。
第5問|斜めに切った三角柱
この大問で学ぶこと
平面と机の交線を、相似で延長する
原図にP・Q・Rを書き足します。3点は切断面と机の交線上に並びます。
(1) 三角形APQの面積
答え:27cm²
- CF=6、AD=4の差から、PA:AC=4:2=2:1、PC=3AC。FEの延長ではBQ=BC×2/(6−2)=3cm。
- 三角形ABCの面積は3×6÷2=9cm²。CQ=9cm、PからBCへの距離はAの3倍の9cmなので、三角形PQCは9×(9/6)×3=40.5cm²。
- 三角形AQCは9×(9/6)=13.5cm²。差が三角形APQなので27cm²。
(2) PQとQRの比
答え:3:1
- DEを延長すると、BR=AB×2/(4−2)=3cm。
- Pの直線BCへの距離は9cm、Rの直線BCへの距離は3cm。Qを頂点とする相似からPQ:QR=9:3=3:1。
間違えやすい点:斜めの線分の長さそのものを求める必要はありません。
第6問|電動自転車のバッテリー
この大問で学ぶこと
1km当たりの消費を比較する
この問題では、バッテリー消費が走行距離だけで決まるという条件を使います。実際の機器の性能についての説明ではありません。
(1) 帰りの2モードの距離比
答え:2:3
- 行きの消費10%から片道は45×0.1=4.5km。帰りの消費は90−77=13%。
- 全部オートなら10%なので、追加の3%をパワーとの差1/30−1/45=1/90で補います。パワーの距離は0.03÷(1/90)=2.7km。
- オートは1.8km。オート:パワー=1.8:2.7=2:3。
(2) 帰りのオートの距離
答え:7.5km
- 片道は45×0.3=13.5km。帰りは32%消費で、全部オートの場合の30%より2%多い状態です。
- ロングの距離を7x、パワーを8xとします。オートとの差は、ロングで7x/180節約、パワーで8x/90増加。差は9x/180=0.02なのでx=0.4。
- オートは13.5−7×0.4−8×0.4=7.5km。
解き直しの進め方
最初に計算・基本小問を解き直し、次にこの年度の次のテーマへ進みます。答えを見ずに、使った条件と途中式を説明できるか確かめてください。
- 5種類のパンの値段:小さい組・大きい組と、全体の和を結ぶ。
- 二つの長方形:重なる部分と、全体の面積を分ける。
- 牧草地と牛:増える草を、食べた総量の差から出す。
- 斜めに切った三角柱:平面と机の交線を、相似で延長する。
- 電動自転車のバッテリー:1km当たりの消費を比較する。
図形は原図に補助点を書き足し、式の長さ・面積・体積がどの部分を表すかを対応させます。規則性や文章題は、小さい場合や元の条件へ答えを戻して点検しましょう。
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