成城中学校 2026年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月1日

SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

成城中学校・2026年度 第1回 理科

成城中学校2026年度第1回理科の全3大問から主要設問を選んで解説します。全小問の網羅解説ではありません。溶解度、肝臓・腎臓の資料、乾電池とスイッチを取り上げ、基準量のそろえ方と電流の経路を段階的に説明します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|溶解度と再結晶

この大問で学ぶこと

水と溶液全体を区別する

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 物質Aの溶ける量と濃度

(1)100g/(2)33.8%

  1. 40℃では水100gにA40gなので、水250gには40×2.5=100g溶けます。
  2. 80℃の飽和水溶液は水100gとA51g、合計151gです。濃度は51÷151×100=約33.774…%。小数第2位を四捨五入して33.8%です。

問2(1) 加熱後にさらに溶ける量

64g

  1. 20℃の水200gに溶けるBは32×2=64g。40℃の同じ水200gには64×2=128g溶けます。
  2. すでに64g溶けているので、さらに溶けるのは128−64=64gです。

問2(2) 追加する水

100g

  1. 40℃でB80gを溶かすのに必要な水は、100×80÷64=125gです。
  2. もともと水25gがあるので、125−25=100gを足します。溶け残ったBだけでなく、入れた80g全部を溶かす条件です。

問2(3) 再結晶するB

39g

  1. 80℃では水100gにB170g、溶液270gです。溶液100gの水は100×100÷270g、Bは170×100÷270gです。
  2. 40℃に下げると残って溶けるBは64×100÷270g。結晶は(170−64)×100÷270=39.259…gなので、指定どおり整数で39gです。

問3 混合物の中のA

2g

  1. 20℃で水50gに残って溶けるBは32×0.5=16gです。Bだけ32g再結晶したので、初めのBは16+32=48gです。
  2. 混合物は50gだったのでAは50−48=2gです。A2gは20℃の水50gに十分溶けるので、Aの結晶が出ない条件にも合います。

第2問|肝臓・腎臓と尿の資料

この大問で学ぶこと

物質の量が保存されることを使う

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2 臓器とその働き

肝臓C・腎臓E/誤りウ・オ

  1. 正面から見た図では、本人の右側にある肝臓は紙面の左側Cです。腎臓は左右一対のEです。
  2. 食物を消化して栄養を吸収する働きは主に小腸、有害な物質を分解する働きは肝臓です。ウ・オはその説明を入れ替えています。

問4 タンパク質の移動

ア

  1. 表では血しょうにタンパク質があるのに、原尿にはありません。したがって、原尿に入る前のろ過の段階で通らず、血液側に残ると判断します。
  2. 原尿に一度入ってから再吸収された、とはこの表からは説明できません。血しょうと原尿の列を先に比較します。

問5 1時間につくられる原尿

88dL

  1. 物質Xは分解も再吸収もされないので、原尿から尿へ移る間に総量は変わりません。濃度は0.01%から1.1%へ110倍です。
  2. 尿の体積は原尿の1/110なので、原尿は0.8×110=88dLです。濃度の比と体積の比は逆向きになります。

問6 尿素の再吸収率

39.4%

  1. 尿100gを考えると、物質Xの濃度比から元の原尿は11000gです。原尿の尿素は11000×0.03÷100=3.3gです。
  2. 尿に残る尿素は100×2÷100=2g。再吸収は3.3−2=1.3gなので1.3÷3.3×100=39.393…%。小数第2位を四捨五入して39.4%です。

第3問|乾電池とスイッチ回路

この大問で学ぶこと

電流の経路と分かれ方を追う

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 最も明るい豆電球を含む回路

ア

  1. 乾電池2個の直列に豆電球1個をつなぐアでは、電池1個・電球1個の基準より電流が大きくなります。
  2. 電池と電球をともに2個直列にしたエ、電池を並列にしたオなどは、同じように電球1個を流れる電流が増えるわけではありません。本問の明るさの仮定に従って比べます。

問2 基準より電池の持ちが悪い回路

ア・ウ

  1. アは直列2個の電池で電球1個を流すため、各電池の電流が基準より大きくなります。
  2. ウは電池1個で2個の並列電球へ流すので、電池から出る電流が基準の2倍です。電球一つの電流と、電池から出る総電流を区別します。

問3 ①④だけ閉じると光らない電球

C

  1. A・Bの直列経路とDの経路は、それぞれ電池の両端へつながります。
  2. Cの左側は②③の両方が開いていて行き止まりなので、電流が流れず光りません。

問4 ①②③だけ閉じると光る電球

B・C

  1. ②③を通る導線でAの両端が直接つながるため、Aには電流が流れず光りません。
  2. BとCは電池の両端につながる並列の経路になります。Dは④が開いていて流れません。

問5 ②を開き③を閉じると

Aウ(暗くなる)/Bイ(明るくなる)/Cイ(明るくなる)

  1. 切替前はAと、B・Cの並列部分が直列です。電球1個の抵抗を1とすると全体1+1/2=3/2。基準電流を1とすればAは2/3、B・Cは各1/3です。
  2. 切替後はA・Bの直列部分とCが並列です。A・Bは各1/2、Cは1となります。したがってAは2/3→1/2で暗く、Bは1/3→1/2、Cは1/3→1で明るくなります。

解き直しの進め方

溶解度は水100g、濃度は溶液全体100gが基準です。腎臓の資料では再吸収されない物質Xを手がかりに体積を推定し、回路はスイッチを一つずつ切り替えて通れる経路を確認しましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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