成城中学校 2025年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月1日

SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

成城中学校・2025年度 第1回 理科

成城中学校2025年度第1回理科の全3大問から主要設問を選んで解説します。全小問の網羅解説ではありません。ろうと氷の密度、電熱線と回路、砂丘・岩石・火山灰を、実験結果や図の読み方から説明します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|状態変化と密度

この大問で学ぶこと

重さ・体積・密度を分けて考える

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 固まったろうの断面

エ

  1. ろうは液体から固体になると体積が小さくなります。表面の高さは印より低くなります。
  2. 外側から固まるため中央にくぼみができる断面エを選びます。体積が小さくなることと、物質がなくなることは違います。

問2 全体の重さと密度

(1)イ(50g)/(2)ア(0.8g/cm³より大きい)

  1. 状態が変わっても、物質が出入りしていなければビーカー全体の重さは50gのままです。
  2. 同じ重さで体積が小さくなるので、重さ÷体積で求める密度は大きくなります。

問3 水と氷の密度の倍率

1.1倍

  1. 水10cm³は10gです。氷になっても10gのままですが、体積は10.9cm³になります。氷の密度は10÷10.9です。
  2. 水の密度1をこれで割ると1÷(10÷10.9)=1.09倍。小数第2位を四捨五入して1.1倍です。

問4 凍ると体積が増える理由

オ

  1. 水が氷になると、粒子の並び方が変わり、粒子間の距離が大きくなります。
  2. 粒子そのものが大きくなる、重くなると説明しないようにします。粒子の数や重さは保たれます。

問5 水・液体ろう・固体ろうの位置

エ

  1. 実験3で、氷が溶けた水に固体のろうが沈んだことから、固体ろうは水より密度が大きいと分かります。
  2. 液体ろうの密度は0.8g/cm³で水より小さいので上層です。追加した固体ろうは液体ろうも水も通って下へ沈むエになります。

第2問|電熱線と回路

この大問で学ぶこと

条件の比例・逆比例を組み合わせる

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 水温上昇の規則

①ウ/②イ/③ア

  1. 水の量を2・3・4倍にすると上昇温度は1/2・1/3・1/4倍です。電流を2・3・4倍にすると4・9・16倍になります。
  2. 通電時間を2・3・4倍にすると温度上昇は2・3・4倍。表の比較では、調べる条件以外を同じにした列を選びます。

問2 抵抗と全体の電流

④0.5/⑤5/6/⑥360mA

  1. 同じ抵抗1のB・Cを並列にすると1/2、D・E・Fの並列は1/3です。二つのまとまりは直列なので1/2+1/3=5/6です。
  2. 同じ電圧では電流は抵抗に反比例します。A1本で300mAなので、300÷(5/6)=360mAです。

問3 Fに流れる電流

120mA

  1. 回路全体の360mAが、同じ抵抗のD・E・Fへ等しく3分されます。
  2. 360÷3=120mA。B・Cにはそれぞれ180mA流れますが、その値をFへ流用しないようにします。

問4 水400mLを5分加熱

1.8℃

  1. 表の基準は水200mL・電流100mA・1分で0.5℃上昇です。今回は水2倍、電流1.2倍、時間5倍です。
  2. 0.5×(1/2)×1.2×1.2×5=1.8℃。電流の倍率は一度ではなく二乗します。

第3問|砂丘・火成岩・火山灰

この大問で学ぶこと

岩石の性質と資料の広がり

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 砂丘と川の働き

ウ(蒸散作用)

  1. 川が砂を運び、河口近くに堆積させる働きが砂の供給につながります。
  2. 蒸散は植物から水蒸気が出る働きであり、川の侵食・運搬・堆積とは区別します。

問3 花こう岩のでき方と鉱物

(1)ア/(2)石英

  1. 花こう岩は地下深くでマグマがゆっくり冷えてでき、結晶が大きく育つ深成岩です。
  2. 図の白っぽく不規則に割れる鉱物は石英です。長石は決まった方向に割れやすい性質をもつので、色だけでなく割れ方も使って判断します。

問4 火山灰の分布

(1)C/(2)オ(西)/(3)オ

  1. 火山灰の総量は、最も厚い地点だけでなく、厚さと広がる範囲を合わせて比較します。図ではCが最も多いと判断できます。
  2. Bの火山灰が東へ広がるので、風は西から吹いています。各地点のA・B・Cの厚さを等厚線で確認すると、A8cm・B30cm・C35cmに合う地点はオです。

問5 化石が示す情報

(1)示相/(2)エ

  1. シジミのように、その場所の水辺などの環境を示すものは示相化石です。
  2. 年代を特定する示準化石に向くのは、短い期間に広い地域で栄えた生物です。長く生き続けた生物では、時代を狭められません。

解き直しの進め方

密度は「同じ重さで体積が変わる」と言い換え、電熱線は水量・電流・時間の倍率を別々に書きます。火山灰は一点の厚さだけで結論を出さず、分布全体を確かめましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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