2026年11月1日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
成城中学校・2024年度 第1回 社会
成城中学校2024年度第1回社会の全3大問から主要設問を選んで解説します。全小問の網羅解説ではありません。戦乱と文化、瀬戸の地理・人口、貿易資料を取り上げ、記述で使う資料の根拠まで示します。記事・統計・制度は入試当時の資料に沿って扱います。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|戦いと歴史の流れ
この大問で学ぶこと
事件の年代と影響をつなぐ
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1 7世紀の出来事
3
- 皇位を争ったAは672年の壬申の乱です。同じ7世紀に当たるのは630年の第1回遣唐使です。
- 鑑真の唐招提寺、坂上田村麻呂の征夷大将軍就任、平安京への遷都は8世紀なので除きます。
問2 西南戦争の指導者
2
- Bは鹿児島の不平士族を中心とした1877年の西南戦争で、指導者は西郷隆盛です。
- 勝海舟と江戸開城を話し合ったという説明を選びます。岩倉使節団への参加は大久保利通ら、慶應義塾は福沢諭吉、初代首相は伊藤博文です。
問3 関ヶ原の戦いの正誤
4(a・bともに誤り)
- Dでは徳川家康が東軍、石田三成が西軍です。aはこの対応が逆です。
- 鉄砲は16世紀半ばに伝来し、関ヶ原以前にも使われています。初めて使われたというbも誤りです。
問5 古い順に並べる
4(D)
- A壬申の乱672年、C応仁の乱1467年開始、D関ヶ原1600年、Eシャクシャインの戦い1669年、B西南戦争1877年の順です。
- 3番目はDです。選択肢の数字ではなく、まず事件名を年表に置いて確認します。
記述1 京都の文化が地方へ広がる理由
戦いを避けて地方に行ったから
- 問題の書き出し「京都の公家や僧侶が」に続けます。応仁の乱で京都が荒廃し、文化の担い手が戦乱を避けて地方へ移りました。
- 「文化が広がったから」と言い換えるだけでなく、人々が移動した原因を示します。20字以内で、句読点を使わない指定にも合わせます。
第2問|瀬戸の地形図と人口
この大問で学ぶこと
位置・地場産業・年齢構成
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問8 瀬戸市の説明
4
- 瀬戸は良質な粘土に恵まれ、陶磁器の生産が発達しました。「せともの」という呼び方とも結び付けられます。
- 愛知県内の自動車産業と混同せず、地場産業の立地条件に注目します。
問9 愛知県の説明
4
- 愛知用水は知多半島などへ農業・工業・生活の水を送ります。
- 輪中で知られるのは濃尾平野の低地であり渥美半島ではありません。中部国際空港の場所も、県北部ではなく知多半島沖です。
問10 名古屋港の貿易額
1
- 名古屋港は自動車などの輸出が大きい港です。表では輸出額が最大の140124億円、輸入73810億円の1を選びます。
- 輸出と輸入の列を先に確認します。輸入超過の組を選ばないように、港の産業上の特徴と資料を合わせて判断します。
記述2 菱野団地の人口構成
少子高齢化が進んでいる
- 書き出しに続けて、瀬戸市全体より変化が強いことを説明します。団地の15歳未満は31.1%から11.5%、65歳以上は3.0%から36.9%へ変わっています。
- 市全体より子どもの割合の低下と高齢者の割合の上昇が大きいことが根拠です。単に人口が減ったという説明では、世代構成の問いに答え切れません。
第3問|貿易と国際経済
この大問で学ぶこと
記事・計算・資料を根拠にする
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問11 財務省の長
4(文民)
- 財務省の長である財務大臣は国務大臣です。国務大臣は文民でなければなりません。
- 国家公務員試験や司法試験の合格は必須条件ではなく、すべての大臣が国会議員でなければならないわけでもありません。
問12 1979年ごろの出来事
2(第二次石油危機)
- 1979年はイラン革命などを背景とする第二次石油危機の時期です。
- 第一次石油危機の1973年、消費税導入の1989年、リーマンショックの2008年と区別します。
問14 輸出額の計算
1(99兆2265億円)
- 貿易収支=輸出額−輸入額です。21兆7285億円の赤字なので、輸出額は輸入額120兆9550億円から赤字額を引きます。
- 120兆9550億−21兆7285億=99兆2265億円。赤字なのに輸出額を輸入額より大きくしないよう検算します。
問15 記事の主語を補う
4
- 前文の主語は米国への輸出です。中国向け輸出を上回るのが3年ぶり、という意味になるよう空欄を補います。
- 選択肢4の「米国への輸出が中国」を入れるとつながります。輸入の話や、国自体の大きさの比較へ変えないようにします。
記述3 シンガポールとの貿易自由化
農産物の関税を廃止する必要がないから
- 問題の書き出し「輸出入品に農産物がないため」に続けます。資料1は日本の農産物保護、資料2は関税廃止、資料3は相手との貿易品目を示します。
- 主要品目に農産物が見られないので、日本の農業保護との調整が問題になりにくいという関係を読みます。資料からの推論として答え、現実の全品目の輸出入が一切ないとまで断定しないようにします。
解き直しの進め方
記述では、指定された書き出しに自然につながる文を作ります。資料の数値を比べ、原因と結果を一文にしてから、字数・句読点の指定を最後に確認しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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