成城中学校 2024年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月1日

SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

成城中学校・2024年度 第1回 理科

成城中学校2024年度第1回理科の全3大問から主要設問を選んだ解説です。全小問の網羅解説ではありません。金属と塩酸、クマの暮らしと資料の読み取り、IH調理器を取り上げ、表・グラフ・本文を根拠に判断する手順を説明します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|金属と塩酸の反応

この大問で学ぶこと

比例する範囲と反応の限界

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 気体の集め方

(1)ウ/(2)イ・オ

  1. 金属と塩酸ででき、空気と混ぜて点火すると反応する気体は水素です。水にほとんど溶けないので水上置換で集めます。
  2. 塩化アンモニウムと水酸化カルシウムから生じるアンモニア、濃い塩酸の加熱で生じる塩化水素は水によく溶けるため、同じ集め方には向きません。

問2・問3 反応生成物と金属

水/エ(アルミニウム)

  1. 水素が空気中の酸素と反応すると水ができます。
  2. 選択肢のうち、うすい塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の両方に反応して水素を出すのはアルミニウムです。鉄も塩酸とは反応しますが、後者の条件を満たしません。

問4 反応後の金属

①イ(一部残る)/④ア(すべて溶ける)

  1. 塩酸を増やしたときに気体が増える①では、金属が余っていて塩酸が不足しています。
  2. ④では以後塩酸を増やしても128cm³のままなので、金属がすべて反応したと判断します。

問5 X・Yの体積

X80cm³/Y128cm³

  1. 反応の初めは塩酸6cm³で気体48cm³なので、塩酸1cm³当たり気体8cm³です。X=10×8=80cm³。
  2. 金属0.10gから出る上限は128cm³です。塩酸22cm³では単純に176cm³とせず、Y=128cm³になります。

問6・問7 必要な量

塩酸16cm³/金属0.25g

  1. 金属0.10gの気体128cm³に必要な塩酸は128÷8=16cm³です。
  2. 金属と気体は、塩酸が十分なら比例します。気体320cm³には0.10×320÷128=0.25g必要です。

第2問|クマの暮らしと研究

この大問で学ぶこと

グラフから読めることの範囲

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2 眼の位置と植物

問1ウ/問2ウ(イタヤカエデ)

  1. クマは眼が前寄りにあり、左右の視野の重なりから遠近感をつかみやすいAのタイプです。
  2. ドングリはブナ科の木などの実です。選択肢のカエデはこれに含まれません。クヌギ・コナラ・ミズナラなどと区別します。

問3 食物の割合から読めないこと

エ

  1. 図では、昆虫の割合が3割未満の区分もあります。「性別・年代を問わず3割以上」とは言えません。
  2. 同年代の雌雄、同じ性別の年代を一組ずつ比較します。すべての区分について述べる文は、一つでも例外があれば誤りです。

問4 散布図の誤記

エ

  1. 表の豊凶指数0.7・被害19件に対応する点を確認します。グラフのエは被害が約23件の位置に打たれており、表と一致しません。
  2. まず表と点の対応を確かめてから、傾向を読み取ります。仮説に都合がよいかどうかで誤記を選ばないようにします。

問5 仮説に合わない点

イ・ウ

  1. 「ドングリが凶作ほど被害が大きい」という仮説なら、指数の小さい点で被害が大きくなると予想します。
  2. イ・ウは指数が小さい一方、被害も比較的少なく、単純な仮説に合わない例です。問4で選んだ誤記の点は除きます。

問6 種を運ぶ役割

ふんの中の種が遠くに運ばれるから。

  1. クマが果実を食べて移動し、種がふんとともに別の場所へ運ばれます。
  2. 種が広い場所に届くことで植物が分布を広げます。「クマがよく歩く」だけでなく、何が運ばれるかまで書きます。

第3問|IH調理器のしくみ

この大問で学ぶこと

電流・磁界・発熱をつなぐ

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問2 磁界を強くする方法

ア・ウ

  1. 乾電池の直列接続を増やして電流を大きくすること、コイルの巻き数を増やすことが適切です。
  2. 並列接続を増やすだけでは同じように電流が増えるとは限りません。鉄心と銅のしんの違いも確認します。

問3 電流による発熱

ウ(豆電球を使うと温かくなる)

  1. IHは変化する磁界で鍋に電流を生じさせ、その電流によって鍋を発熱させます。
  2. 同じく電流が流れて発熱する現象は豆電球です。カイロの化学反応、ガスの燃焼、手をこする摩擦とは分けます。

問4 IH調理器の利点

ア・エ

  1. 裸火を使わずに加熱でき、炎で周囲の空気を温める量が小さいことが、ア・エの利点に当たります。
  2. 鍋自体は熱くなるため触れればやけどの危険があります。また、使用できる鍋の材質には条件があるので「どのような材質でもよい」とは言えません。

問5 アルミホイルが浮く理由

イ

  1. IHの変化する磁界によってアルミホイルにも電流と磁界が生まれます。
  2. 二つの磁界による反発の力で浮きます。静電気、軽くなること、上昇気流で説明しないようにします。

解き直しの進め方

化学実験は、何が余り何が不足するかを反応の上限から判断します。生物の資料は仮説に合わない例も確かめ、IHは電流・磁界・発熱の順序で説明しましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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