2026年11月1日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
立教新座中学校・2026年度 一般第1回・帰国児童入試 理科
立教新座中学校2026年度の理科について、各大問の主要設問を問題冊子と対応させて解説します。全小問の網羅解説ではありません。染色実験、尿の生成、火星探査、電熱線を題材に、判断の根拠と計算の組み立て方を確認します。
第1問|タマネギの皮の染色と水溶液
この大問で学ぶこと
溶け方・色・結晶を合わせて物質を判定する
(1)(2)成分の抽出と分離
エ(紅茶をいれる)/ろ過
- タマネギの皮全体ではなく、水に溶けやすい成分が湯に溶け出しています。紅茶でも茶葉の成分が湯に溶け出します。
- 溶け残った固体と液体を、細かな網などを用いて分ける操作はろ過です。
(3)ミョウバンの役割
染料を生地に定着させる(イ)
- 染液で染めた後にミョウバン水溶液へ浸しています。この操作は、色素を繊維に定着させる媒染です。
- 色をつける段階と、色を定着させる段階を分けて考えます。
(4)① ミョウバンの結晶
正八面体(イ)
- ミョウバンの結晶は、正方形を底面とする四角すいを上下に合わせた形です。
- 三角形の面が8枚ある正八面体を選びます。
(4)② 水溶液Aの判別
塩化ナトリウム(ア)
- Aは冷やしても結晶が出にくく、水を蒸発させると立方体の結晶が出ています。
- 塩化ナトリウムは温度による溶解度の変化が小さく、結晶が立方体になるので、両方の条件に合います。
(5)媒染に関係する金属
①アルミニウム(ウ)/②銅(イ)
- Cは水溶液も結晶も青いので、硫酸銅と判定できます。したがって②は銅です。
- ミョウバンにはカリウムとアルミニウムが含まれます。①は塩酸にも水酸化ナトリウム水溶液にも溶けて水素を発生するので、アルミニウムです。
第2問|肝臓・腎臓と尿の生成
この大問で学ぶこと
濃さの比と物質の総量を使い分ける
(1)不要物の処理と排出
A:肝臓(ウ)/B:腎臓(オ)/C:ぼうこう(キ)
- 肝臓で有害な物質を別の物質に変え、腎臓で血液から不要物をこし出します。
- 尿はぼうこうに一時的にたまり、その後に体外へ排出されます。
(2)タンパク質の分解でできる物質
アンモニア/BTB溶液は青色(エ)
- タンパク質やアミノ酸の分解で生じるアンモニアは、肝臓で尿素に変えられます。
- アンモニアが水に溶けるとアルカリ性を示すため、BTB溶液は青色になります。
(3)Ⅰ イヌリンの濃縮率
120倍
- 血液100mL中では0.01g、尿100mL中では1.2gです。
- 同じ体積で比べるので、1.2÷0.01=120倍です。
(3)Ⅱ 原尿の量
7200mL
- イヌリンは再吸収されないので、原尿と尿の間でイヌリンの総量は変わりません。
- 濃さが120倍になり、体積は1/120になっています。尿が60mLなら原尿は60×120=7200mLです。
(3)Ⅲ ブドウ糖の再吸収
7.2g
- 原尿100mLにはブドウ糖0.1gがあるので、7200mL中では0.1×7200÷100=7.2gです。
- 尿ではブドウ糖が0gなので、この7.2gが再吸収されたと分かります。
(4)尿素は再吸収されるか
一部は再吸収されるが、多くは体外に排出される(エ)
- 原尿7200mL中の尿素は0.03×7200÷100=2.16gです。
- 尿60mL中では2×60÷100=1.2gです。差の0.96gが再吸収され、1.2gが排出されます。
- 濃縮率がイヌリンの120倍より小さい約67倍になっていることからも、一部の尿素が戻ったと考えられます。
第3問|火星探査と科学の知識
この大問で学ぶこと
天体・光・物質の知識を場面に当てはめる
(1)(2)①③ 火星と惑星
鉄(ウ)/惑星/火星はB
- 火星の表面にある鉄が酸素と結び付いた酸化鉄によって、赤っぽく見えます。
- 太陽の周りを公転するこれらの天体は惑星です。太陽から水星・金星・地球・火星・木星の順なので、地球のすぐ外側のBが火星です。
(3)地球と火星の距離
約2億km(ウ)
- 返信までの27分には、地球での待ち時間5分が含まれます。光の往復に使った時間は27−5=22分です。
- 片道は11分=660秒なので、30万km/s×660秒=1億9800万km。最も近い約2億kmを選びます。
(4)(5)発電と水の合成
太陽光発電(イ)/酸素と水素(ア)
- 人工衛星では太陽の光を受ける太陽電池が用いられます。
- 水は水素と酸素が化合した物質です。水をつくる反応と、水から水素・酸素を取り出す反応を対応させて覚えます。
(6)①③ ジャガイモの栽培
炭水化物(でんぷん)(イ)/種いも
- ジャガイモには栄養分としてでんぷんが多く含まれます。
- 芽を残して切り分け、植え付けるためのいもを種いもといいます。種子から育てる方法と区別します。
第4問|電熱線と発熱量
この大問で学ぶこと
一定電圧での比較と直列回路での比較を分ける
(1)水の量と加熱時間
5℃
- 電熱線Cでは100gの水が6分で6℃上がるので、1分当たり1℃です。
- 水160gでは100÷160倍、8分では8倍になるので、1×100÷160×8=5℃です。
(2)(3)長さ・断面積と発熱
長さに反比例、断面積に比例(ウ)/グラフ:ウ
- 実験2では電圧が一定です。長さが2倍のFはCの半分、断面積が2倍のDはCの2倍の発熱です。
- AはCと断面積が同じで長さが1/3なので、発熱は3倍です。100gの水の温度は1分当たり3℃上がり、6分で18℃になるグラフを選びます。
(4)直列につないだAとB
1:2
- AとBは材質・断面積が同じで、長さが15:30=1:2です。電気抵抗も1:2になります。
- 直列では同じ電流が流れるので、発熱は抵抗の比と同じ1:2になります。一定電圧で1本ずつつなぐ場合とは比が逆です。
(5)同じ容器で直列加熱
5℃
- AとBを直列につなぐと、合計の長さが15+30=45cmとなり、断面積もCと同じです。全体の抵抗はC1本と等しくなります。
- 同じ100gの水ならCのときと同じ1分当たり1℃上昇します。5分では5℃です。
(6)容器3・4・5の温度上昇
6:3:2
- 容器3のAは1分当たり3℃、容器4のBは1分当たり1.5℃、容器5の直列A+Bは1分当たり1℃です。
- 同じ時間・同じ水量なので、3:1.5:1=6:3:2です。
(7)最も発熱するものと最も発熱しないもの
①容器3(ウ)/②容器1(ア)/③9倍(ク)
- 容器5の全体は1分当たり1℃。直列の容器1と2では発熱比が1:2なので、容器1は1/3℃、容器2は2/3℃ずつ上がります。
- 容器3は3℃、容器4は1.5℃なので、最大は容器3、最小は容器1です。比は3÷(1/3)=9倍です。
解き直しの進め方
尿の計算は同じ体積での濃さと、全体に含まれる質量を区別します。電熱線は一定電圧で1本ずつ比べる場合と、直列にして同じ電流を流す場合を描き分け、どの比を使うか説明しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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