2026年11月1日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
立教新座中学校・2025年度 一般第1回・帰国児童入試 社会
立教新座中学校2025年度社会の各大問から主要設問を選び、判断の根拠を解説します。全小問を網羅する解説ではありません。半島と統計、品物から見る歴史、選挙と国際協力を取り上げます。時事問題は問題冊子にある当時の記事を根拠に読み解きます。
第1問|半島の地形と産業
この大問で学ぶこと
地形の成り立ちと統計の特徴を結び付ける
問1〜問3 半島と海岸
1:島原・2:紀伊・3:大隅/X:入り江(②)・Y:半島(③)/ア:火砕流・イ:干拓・ウ:陸奥
- 1991年の噴火被害は雲仙普賢岳がある島原半島の手がかりです。日本最大の半島は紀伊半島、鹿児島湾の東側は大隅半島です。
- 山地が沈むと谷に海水が入り、入り江ができます。尾根は半島となり、複雑なリアス海岸ができます。
- 湖や海を堤防で囲み、排水して陸地にするのは干拓です。下北半島と津軽半島にはさまれるのは陸奥湾です。
問4 漁港の統計
③
- 気仙沼はかつお類の割合が高い③です。焼津もかつお類が多いため、まぐろ類の割合も合わせて比較します。
- ②は水揚げ量が多くいわし・さばが中心、④はいわし・たらが中心という特徴から、銚子・釧路と対応させて候補を絞れます。
問5 紀伊半島の県と気候
三重県・奈良県・和歌山県/①
- 東から三重・奈良・和歌山と並びます。中央の奈良県にある盆地の地点は①です。
- ②は冬も暖かい半島南端、③は降水量が非常に多い地点です。降水量と冬の気温を一緒に比較します。
問6 港と貿易品
⑤(A:名古屋港・B:横浜港・C:東京港)
- Aは自動車・自動車部品の輸出割合が高く、輸出額も大きいため、自動車工業と結び付く名古屋港です。
- Cは輸入額が輸出額より大きく、衣類・コンピュータなどが上位なので東京港です。残るBが横浜港となります。
問7 人口資料と半島の災害
1)②/2)陸地とつながる道が少なく、道路が壊れると迂回しにくいため。
- 人口ピラミッドでは2020年の方が高齢の層の割合が大きくなっています。「ほとんど変化していない」とする②は不適切です。
- 三方を海に囲まれる半島では陸路が限られます。地震で道路の破損や土砂崩れが起きると、別の陸路で回り込むことが難しくなります。
第2問|装身具・金属と交流の歴史
この大問で学ぶこと
品物の流通を年代順に読み解く
問1〜問4 古代の交流
黒曜石/⑤青森県/④武/百済
- 黒曜石は割ると鋭い刃になり、石器の材料に使われました。神津島や和田峠などの産地と離れた遺跡にも出土することが交流の手がかりです。
- 砂沢遺跡・垂柳遺跡は青森県にあります。倭の五王は讃・珍・済・興・武と整理し、最後が武です。
- 仏教が日本に伝えられたときの朝鮮半島の国は百済です。
問5〜問7 宗教と律令制度
問5:③/調/三世一身の法
- ザビエルはイエズス会の宣教師で、カトリックを伝えました。プロテスタントとする③は誤りです。
- 地方の特産物を納める税は調です。米を納める租や、労役の代わりに布などを納める庸と区別します。
- 723年の法は三世一身の法です。新たな水路を整えて開墾した場合に三代、もとの水路を利用した場合に本人一代の所有を認めました。
問8・問9 中世の戦いと自治
問8:④/山城の国一揆
- 蒙古襲来絵詞で知られるのは竹崎季長です。宗資国がまとめたとする④が誤りです。
- 1485年、国人と百姓が協力して畠山氏の軍を退かせ自治を行ったのは山城の国一揆です。加賀の一向一揆と区別します。
問10〜問13 金銀と経済
毛利氏(②)/新井白石/綿糸(①)/第一次世界大戦・世界恐慌(①)
- 石見銀山を16世紀後半に支配したのは毛利氏です。新井白石は正徳の治で長崎貿易を制限しました。
- 幕末にイギリスから輸入された綿糸は国内の綿工業に影響を与えました。生糸や茶は主要な輸出品として整理します。
- 1917年は第一次世界大戦中、1931年は世界恐慌後という年代の対応から選びます。
第3問|選挙・経済と国際協力
この大問で学ぶこと
記事の事実と制度の知識を分ける
問1 1)直接選挙で選ぶ代表
①・③・⑤
- 参議院議員、知事、市町村議会議員は有権者の投票で選びます。
- 内閣総理大臣は国会が指名します。最高裁判所裁判官の国民審査は、候補者から代表を選ぶ選挙とは異なります。
問1 2)3)衆議院選挙と事務
a:解散・b:4・c:期日前投票/選挙管理委員会
- 衆議院議員の任期は4年ですが、解散があれば任期満了前に選挙が行われます。
- 投票日に投票所へ行けない場合に、あらかじめ指定された期間・場所で投票する制度が期日前投票です。選挙の事務は選挙管理委員会が担います。
問2 物価が下がり続ける現象
デフレーション
- 物価が持続的に上がるインフレーションに対し、持続的に下がる現象がデフレーションです。
- 一つの商品の値下げではなく、物価全体が長期的に変化することを指します。
問3・問4 国連と難民支援
国際連合憲章/15か国/UNHCR/ベトナム・ミャンマー・NGO
- 国連の設立と活動の基本を定めるのは国際連合憲章です。安全保障理事会は常任理事国5か国と非常任理事国10か国で構成されます。
- 国連難民高等弁務官事務所の略称はUNHCRです。国連児童基金UNICEFなどと区別します。
- 1970年代のインドシナ難民はベトナム戦争などが背景です。アウン・サン・スー・チーが民主化運動を担った国はミャンマー、非政府組織の略称はNGOです。
問5・問6 EUと記事の読み取り
欧州議会(②)/問6:①・④
- EU加盟国の有権者が直接選ぶ議員で構成されるのは欧州議会です。
- 問6は設問にある2024年の記事の内容だけを根拠にします。①は難民が国外へ出たことを「ベネズエラへ押し寄せた」と逆にしています。④は現職勝利という発表と食い違います。
- この記事中の選挙報道は当時の資料の読解対象であり、現在の政治情勢を示すものではありません。
解き直しの進め方
統計問題は一つの順位だけで決めず、品目・割合・総額を照合します。歴史は品物と交流相手を年代に置き、時事問題は自分の知識と記事に書かれた事実を分けて読みましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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