2026年11月1日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
立教新座中学校・2025年度 一般第1回・帰国児童入試 理科
立教新座中学校の一般第1回・帰国児童入試の理科について、各大問の主要設問を解説します。全小問の網羅解説ではありません。数値を式に置く前に、実験の条件と比較する量を整理しましょう。当日の訂正指示に従い、第2問(3)の③は解説対象から外しています。
第1問|ビタミンCの量を測る実験
この大問で学ぶこと
加えた量を差で取り出し、反応量を比べる
(1)(2)試薬と色
BTB:黄色(ア)/フェノールフタレイン:無色(オ)/デンプン
- レモン果汁は酸性なので、BTB溶液は黄色、フェノールフタレイン溶液は無色です。
- ヨウ素の色を青紫色として見やすくする物質はデンプンです。
(3)反応に使った果汁
9g
- 操作4の最終質量80.5gから、初めの70.3g、ヨウ素液1g、デンプンを含む水溶液0.2gを引きます。
- 80.5−70.3−1−0.2=9gが加えたレモン果汁です。
(4)標準液のビタミンC
水溶液X1g当たり0.02g
- ビタミンC0.8gを、水を加えて全体40gにしています。
- 0.8÷40=0.02gです。水を40g加えたのではなく、できた水溶液が40gという条件に注意します。
(5)ヨウ素液1gと反応する標準液
0.25g
- 操作8で使ったXは75.7−70.5−4−0.2=1gです。
- この1gがヨウ素液4gと反応するので、ヨウ素液1g当たりでは1÷4=0.25gです。
(6)レモン1個のビタミンC
0.02g
- 果汁9gと、X0.25gが、それぞれ同じヨウ素液1gと反応します。したがって含むビタミンCの量が等しくなります。
- 果汁9gに含む量は0.25×0.02=0.005g。レモン1個の果汁は36gなので、0.005×36÷9=0.02gです。
第2問|日の出・日の入りと南中
この大問で学ぶこと
昼の長さと時計の時刻を分ける
(1)(2)季節と太陽の位置
A:ウ/B:エ/C:イ/D:ア、E:ア/F:イ/G:エ/H:ウ
- 夏至は昼が最も長く、冬至は昼が最も短くなるので、日没時刻はそれぞれ19:01と16:31です。
- 夏至の日の出は東より北、日の入りは西より北です。北を0度として時計回りに表すと、日の出59.9度、日の入り300.1度になります。
- 冬至は東より南の118.7度から出て、西より南の241.3度に沈みます。
(3)(4)太陽の大きさと屈折
①1/②2、Ⅰ:長く(イ)/Ⅱ:浮かんで(ア)
- 日の出は太陽の上端が出たとき、日の入りは上端まで沈んだときなので、中心を基準にした場合より太陽の直径1個分だけ長くなります。
- 地球は1時間に15度回転します。太陽の見かけの直径0.5度を動く時間は、60×0.5÷15=2分です。
- 大気による屈折で太陽は実際より浮き上がって見えます。訂正により③は解答不要なので、計算の対象にしません。
(5)夏至の南中時刻
11時43分(ウ)
- 日の出4時25分と日の入り19時01分の中間を求めます。
- 昼の長さは14時間36分。その半分7時間18分を4時25分に足して11時43分です。
(6)(7)経度と時刻のずれ
約20分早い(④イ・⑤イ)/最も遅い日没は6月21日より後(エ)
- さいたま市は標準時の東経135度より4.7度東です。1度当たり4分なので、4.7×4=18.8分、約20分早く南中します。
- 日の出・日の入りの時計時刻には、昼の長さだけでなく南中時刻の季節変化も加わります。日の出が最も早い日、夏至、日没が最も遅い日は一致しません。
第3問|100m走の速さ
この大問で学ぶこと
同じ距離なら、短い時間ほど速い
(1)(2)速さの単位
時速36km(ウ)/区間10は秒速11m
- 100mを約10秒なら秒速10mです。1時間では10×3600=36000m、36kmです。
- 区間10の10mには0.90秒かかるので、10÷0.90=11.11…m/s。指定どおり四捨五入し11m/sです。
(3)(4)記録をグラフと比較する
グラフ:イ/正しい説明:ウ・カ
- 10mごとの所要時間は、初めは長く、中盤で最も短くなり、終盤で少し長くなります。速さはその反対に変化します。
- Bは9.58秒、Aは9.84秒なので、100m全体ではBの方が短時間です。両者とも第1区間の所要時間が最も長く、平均の速さが最も遅い区間です。
- タイムの表だけからフォームや歩幅まで断定することはできません。
(5)(6)最速区間と空気抵抗
区間7/空気が少なく、抵抗が小さい(ア)
- Bの各区間の時間を隣り合う累積時刻の差で求めます。区間7は7.10−6.29=0.81秒で最小です。
- 高地では空気の密度が低くなり、選手に働く空気抵抗が小さくなります。
第4問|干潟の生物と個体数の推定
この大問で学ぶこと
標本の大きさと推定の前提を考える
(1)(2)骨格と筋肉
エ/オ(オウムガイ)
- 腕を曲げるときには図のXが縮み、Yがのびます。筋肉は縮むことで骨を引き、反対側の筋肉と組になって動かします。
- チゴガニなどは外骨格と節のある脚をもつ節足動物です。オウムガイは軟体動物で、この仲間とは異なります。
(3)〜(5)方形枠による推定
分布:オ/一辺100cmの枠(ウ)/約20000匹(オ)
- 小さい枠では0個の場所もあり、30cm枠でも2〜15個と差が大きいため、分布にはかたまりがあります。
- 100cm枠は1m²で、5回の合計は42+55+49+68+59=273個、平均54.6個です。
- 全体400m²なら54.6×400=21840匹。選択肢では約20000匹が適切です。枠は一部に偏らせず無作為に置きます。
(7)(8)標識再捕法
メダカ・モンシロチョウ(イ・ウ)/320匹
- 移動する生物では、標識をつけた個体が全体に混じった後で再び捕まえ、割合から全体を推定します。
- 再捕72匹中18匹が標識ありなので、標識の割合は18÷72=1/4です。
- 初めに標識した80匹が全体の1/4に当たると考え、80×4=320匹です。標識が外れず、移出入などが少ないことが前提になります。
解き直しの進め方
実験では「加えた液の質量」を差で求めてから反応量を比べます。時刻の問題は経度・昼の長さ・南中時刻の変化を分け、個体数推定では計算が成り立つ前提まで説明しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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