2026年11月1日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
立教池袋中学校・2025年度 第1回 理科
立教池袋中学校2025年度第1回理科の全7大問から主要設問を選んで解説します。全小問の網羅解説ではありません。音・浮力・化学反応・屈折・冷媒・天体・DNAの実験を、図表から読み取る条件と計算に分けて整理します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|音と反響定位
この大問で学ぶこと
反射した音は往復の距離を進む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)動物の分類
ウ(ウサギ)
- コウモリもイルカも哺乳類です。選択肢ではウサギが同じ哺乳類に当たります。
- 飛ぶことや水中にすむことだけで分類しないようにします。
2)花火までの距離
1700m
- 光が届く時間は音に比べて非常に短いため、5秒はほぼ音が進む時間です。
- 340×5=1700mです。花火の音は片道なので2で割りません。
3)壁から戻る超音波
0.2秒後
- 壁まで34mなので、音の往復距離は34×2=68mです。
- 68÷340=0.2秒です。反射音では必ず往復を考えます。
4)水中と空気中の反射音の時間差
0.14秒
- 30m先の岩への往復は60mです。水中では60÷1500=0.04秒、空気中では60÷340=約0.17647秒です。
- 差は約0.13647秒なので、指定どおり小数第2位までにして0.14秒です。
第2問|恐竜模型と浮力
この大問で学ぶこと
縮尺は体積では3回かける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)2)模型の重さの差と縮尺
ウ/64000倍(エ)
- 模型全体を水に沈めると浮力が増し、ばねばかりの値が小さくなります。差は模型の体積と同体積の水の重さです。
- 長さが1/40の模型なので、体積は実物の1/(40×40×40)。実物へ戻すには64000倍します。
3)4)実物の体積と体重
約23000000cm³(エ)/約4.2倍(イ)
- 重さの差360gは水360cm³に当たり、模型の体積は360cm³です。
- 実物は360×64000=23040000cm³。1cm³当たり1gとみなすと約23.04トンです。
- アフリカゾウ5.5トンと比べると23.04÷5.5=約4.19倍なので、4.2倍を選びます。
第3問|重そうの加熱
この大問で学ぶこと
減った質量と残った質量を分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)発生する気体
二酸化炭素(エ)
- 石灰水を白くにごらせる気体は二酸化炭素です。
- 重そうの加熱で出る気体と、残った粉末を別々に考えます。
2)加熱後の粉末
2.12g
- 0.84gの重そうから0.53gの粉末が残ります。3.36gは0.84gの4倍です。
- 0.53×4=2.12gです。
3)加熱を続けると減る質量
0.55g
- 重そう4.20gが完全に反応すると、0.53×(4.20÷0.84)=2.65gの粉末が残ります。
- 途中では3.20g残っているので、さらに3.20−2.65=0.55g減ります。すでに減った1gと取り違えないようにします。
第4問|屈折とフレネルレンズ
この大問で学ぶこと
光が曲がる面と必要な部分を見分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)実際の凸レンズの光路
イ
- 光はレンズへ入る面と、レンズから出る面の両方で屈折します。
- 模式図では中心で一度曲がったように表すことがありますが、実際は二つの境界面で向きが変わります。
3)4)プリズムの並びと特徴
イ/軽量化できるが像の画質は劣る(エ)
- 中心付近の光はわずかに、外側の光はより大きく内側へ曲げる必要があります。中央を薄く、外側ほど大きく曲げる向きでプリズムを並べたイを選びます。
- フレネルレンズは厚いレンズを段状に分け、光を曲げる部分を残した構造です。軽く薄くできますが、段の境界などによって像の画質では通常のレンズに劣ります。
第5問|エアコンと冷媒
この大問で学ぶこと
熱をつくるだけでなく、運ぶしくみを読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)冷房時の熱の移動
エ
- 冷房では室内の熱を冷媒が受け取り、室外へ運んで放出します。
- 室外機側で圧縮して高温にし、外へ熱を出した後、膨張させて低温にして室内へ戻す説明を選びます。
2)二酸化炭素と関係のないもの
ア
- 二酸化炭素を水に通しても石灰水はできません。石灰水は水酸化カルシウムの水溶液です。
- 二酸化炭素の固体はドライアイス、石炭の燃焼や石灰石と塩酸の反応では二酸化炭素が発生します。
3)冷媒の圧力
3MPa(ウ)
- 同じ圧力のもとで、−10℃では液体、5℃では気体になる必要があります。
- 表の境界線を読み、3MPaなら−10℃の点が液体側、5℃の点が気体側に入ることを確認します。温度だけで気体か液体かを決めないことが重要です。
第6問|火星の逆行
この大問で学ぶこと
恒星の毎日の動きと惑星の移動を分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)同じ夜の2時間後のオリオン座
ウ
- 星は地球の自転により東から西へ動いて見えます。南東にあったオリオン座は、2時間後には南寄りへ移ります。
- 図では南の上方にあるウが対応します。
2)3)外惑星と逆行の周期
木星・土星(ウ・エ)/約780日(エ)
- 地球より外側を回る惑星では、地球が内側から追い越す前後に逆行が見られます。選択肢では木星・土星です。
- 地球は365日、火星は687日で一周します。1日に縮める周回の差は1/365−1/687なので、一周差をつける時間は365×687÷(687−365)=約779日です。約780日を選びます。
第7問|DNA複製のモデル
この大問で学ぶこと
一度の結果だけでなく次の結果まで予測する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)複製後の個数
1024個
- 20分で1回、200分では10回複製します。毎回個数が2倍になります。
- 1→2→4→8→16→32→64→128→256→512→1024と数えます。200÷20=10個ではありません。
2)保存的複製ならどうなるか
ア・イ
- もとの重いDNAがそのまま残り、新しい軽いDNAができるモデルです。
- 重い位置と軽い位置の二か所に分かれて現れ、中間の重さだけにはなりません。
3)4)実験結果によるモデルの区別
1回目:イ・ウ/2回目まで見るとイ(半保存的複製)
- 1回複製したときに中間の位置へ集まる結果は、半保存的複製と分散的複製のどちらでも説明できます。
- 2回目に軽いDNAと中間のDNAが分かれて現れるなら、古い鎖と新しい鎖が一本ずつ組になる半保存的複製に一致します。
- 1回の結果だけで結論を急がず、モデルごとに次の結果を予測して比べる点が大切です。
解き直しの進め方
反射音は往復、模型は縮尺の3乗、化学反応は残る量と減る量を区別します。実験モデルの比較では、結果を見て名前を答えるだけでなく、各モデルなら何が起きるかを先に説明しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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