2026年11月1日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
立教池袋中学校・2024年度 第1回 理科
立教池袋中学校2024年度第1回理科の全7大問から、主要設問を選んで解説します。全小問を網羅する解説ではありません。環境のデータ、状態変化、流星、地温、燃焼、混合物、滑車について、根拠を整理して解き直します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|クマの出没と森林
この大問で学ぶこと
データの関係と原因を分けて考える
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)過疎化とクマの行動
ア・ウ
- 耕作をやめた土地に藪が増えると、クマが身を隠せる場所になります。伐採されていた森林の回復も、生息や移動のできる範囲に関わります。
- 過疎化を住宅や歩行者の増加と結び付ける説明は、前提と食い違います。
2)森林面積で重み付けした豊凶指数
1.0
- ブナ・コナラ・ミズナラの豊凶度は、いずれも不作または凶作なので1です。
- 式の分子は1×面積の合計で、分母も面積の合計です。したがって指数は1になります。面積の大きな掛け算をする前に共通部分に気付くと計算を省けます。
3)4)グラフからの傾向と理由
どちらもイ
- 豊凶指数の低い年に出没件数が多い傾向が見られます。
- 木の実が不作だと山中で得られる食料が減り、食べ物を求めて市街地へ出ることが考えられます。グラフだけから冬の厳しさまでは判断できません。
第2問|ネッククーラーと状態変化
この大問で学ぶこと
融けている間の温度を読み取る
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)冷凍庫で一日冷やす
−18℃(ア)
- 融ける温度が28℃でも、固体になった後はさらに冷えて冷凍庫と同じ温度になります。
- 融点は、それ以上冷えない温度ではありません。
2)3)使用中の温度変化
2):ウ/3):イ
- 28℃で融ける物質は、固体が残る間、外から受けた熱を融けるために使うので、温度は28℃付近で保たれます。その後は温度が上がります。
- 中身を水に替えると、初めの28℃からすぐ温度が上がり始めます。状態変化の有無でグラフを選びます。
4)氷を18℃下げるための食塩
28.5g
- 氷1kgで3.7℃下げるのに58.5gなら、氷100gでは5.85gです。
- 低下温度18℃に比例させ、5.85×18÷3.7=約28.459g。小数第2位を四捨五入して28.5gです。
第3問|流星の見え方
この大問で学ぶこと
平行な動きと実際に広がる動きを区別する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)放射点と原理が異なる現象
エ(打ち上げ花火)
- 平行な流れや道を遠くまで見ると、一点へ集まるように見えます。流星群の放射点も、同じような方向に進む粒が遠近によって一点から来るように見えるものです。
- 打ち上げ花火は実際に一か所から火花がさまざまな方向へ飛び出しており、原理が異なります。
2)3)流星が見える時間
2):エ/3):オ
- 流星は日の出前と日没後だけに見えるのではなく、夜間を通じて見られます。
- 地球の公転方向を向く側へ観測地点が回っていくため、粒が一様に分布するという設問の条件では、真夜中から明け方に向かって多くなります。
第4問|太陽高度と地温
この大問で学ぶこと
温まり方の時間差を読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)2)細い棒と温度のグラフ
棒の影から太陽高度の変化を知る(エ)/グラフ:ア
- 棒の影の長さは、太陽高度が高いほど短くなります。
- 晴れた日には太陽高度が最も高くなった後に地温が最高になり、さらに遅れて気温が最高になります。この時間差が合うアを選びます。
3)マルチ栽培の利点
イ
- 黒いフィルムは地温を高めるとともに、土からの水分の蒸発を抑えます。
- 作物の発芽や根の成長を助ける説明が適切です。畑全体の気温が地温より高くなるといった説明とは区別します。
第5問|燃焼と科学の考え方
この大問で学ぶこと
実験で説明を更新する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)燃焼に関わる気体
A:酸素(イ)/B:二酸化炭素(ウ)/C:窒素(ア)
- 燃焼を助け、金属と結び付くのは酸素です。石灰石と酸から出る固定空気は二酸化炭素です。
- 空気から酸素を除いた残りの大部分は窒素で、ものを燃やすはたらきはありません。
2)空気20分のいくつか
4
- 空気中の酸素は約5分の1です。20分の1を単位にすると、1/5=4/20となります。
- したがって空欄は4です。
第6問|混合物から発生する気体
この大問で学ぶこと
複数の実験を突き合わせて物質を決める
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)石灰水を白くにごらせる気体の数
3個
- 二酸化炭素が発生するのは炭酸カルシウムと塩酸の反応です。4種類の混合物のうち、炭酸カルシウムを含むものは3種類あります。
- 過酸化水素水から発生する酸素や、金属から発生する水素を加えないようにします。
2)Cの組み合わせ
ア(二酸化マンガンと亜鉛)
- 水酸化ナトリウム水溶液で気体が出るDにはアルミニウムが含まれます。BとCは過酸化水素水で酸素が出るので、二酸化マンガンを含みます。
- Cの塩酸での気体と酸素を混ぜると燃えるため、その気体は水素です。したがって亜鉛を含むCがアです。
3)Cから発生する気体の体積
200cm³
- Bは炭酸カルシウムと二酸化マンガンなので、塩酸で出る130cm³は二酸化炭素です。
- Aは炭酸カルシウムと亜鉛なので、330cm³は二酸化炭素と水素の合計です。
- 各成分は同じ重さずつで条件がそろっているので、水素は330−130=200cm³です。Cの塩酸での気体もこの水素になります。
第7問|自分を持ち上げる滑車
この大問で学ぶこと
人だけと全体の二つのつり合いを描く
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1)ロープを引く力
20kg重
- 太郎君の体重50kg重に対し、体重計から受ける力は30kg重です。
- 残りをロープからの上向きの力が支えるので、50−30=20kg重で引いています。
2)床のはかりの値
22kg
- 太郎君・畳・体重計の全体の重さは50+12=62kg重です。
- ロープは太郎君を20kg重、畳を20kg重で上へ引きます。床が支えるのは62−20×2=22kg重で、はかりは22kgを示します。
3)浮き上がるための力
1)の力の1.55倍より大きい力
- 全体を支えるロープの力は2本分です。浮き始める境界は62÷2=31kg重になります。
- 20kg重と比べると31÷20=1.55倍です。持ち上がるにはこの境界を超える必要があります。
4)追加できるおもりの割合
体重の76%より小さい重さ
- 太郎君が床を押す力がなくなるまでロープを引くとき、引く力は体重50kg重までです。ロープ2本で支えられる全体の重さは100kg重です。
- もともとの62kg重を引くと、おもりは38kgが境界です。38÷50×100=76%なので、持ち上げるには76%より小さくします。
解き直しの進め方
グラフの傾向と原因の説明を分け、状態変化では温度が一定になる区間の意味を考えます。混合物は実験を一つずつ結び付け、滑車は人だけと全体をそれぞれ囲んで力を描きましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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