2023年入試問題分析~大妻中学校編~

2023年2月8日

2023年大妻中学校の受験者数・合格者数推移

大妻中学校

入試年度 2023 2022 2021 2020
受験者数 239 258 266 279
合格者数 115 110 103 108
実質倍率 2.08 2.35 2.58 2.58

2023年大妻中学校の入試問題分析

算数<2023年大妻中学校>

満点 100
受験者平均 69.7
合格者平均 78.8
  • 大問1:小問集合(計算問題・速さ・数の性質)例年通り、計算問題が2題とちょっとした文章題が2題という構成となっています。大妻中学校の算数は問題数が短いですので、しっかりと得点源にしなければならないことはもちろんのこと、時間をかけずに解くということも大事となってくるでしょう。
  • 大問2:平面図形(折り紙の角度)大妻中学校の定番問題という訳ではありませんが、一般的な教材でも掲載されている程度の得点源にしなければならない問題です。
  • 大問3:食塩水(水の蒸発)どの教材でも掲載されている塩水の蒸発の問題です。当然、得点源にしたい問題です。
  • 大問4:平均(度数分布表)問題の意味が分かれば、一般的な平均の問題です。しかし、度数分布表からの平均を出す方法の説明意図が理解できない場合、点数を失ってしまう可能性のある問題かもしれません。度数分布表が中学入試問題で出ることはあまり多くありません。
  • 大問5:速さ(旅人算)特筆することは特にない旅人算になります。たくさんの問題が出題される大妻中学校の問題の中で、この問題に時間をかけるわけにはいきません。できるだけ円滑に整理し、解答を導けるようにしておくとよいでしょう。ちなみに、大妻中学校でも旅人算は頻出です。
  • 大問6:文章題(過不足算)過不足算の問題です。問題文の長さに対して、情報量が少し多めになります。「長椅子が余る」ということは「子どもがたらない」ということ。長椅子の数をそろえて問題を整理すること。これらを意識しなければ、失点してしまう可能性があります。要注意問題の1つでしょう。
  • 大問7:偶数の数列(和と差の問題)一見、等差数列の問題のように見えますが、線分図で問題をまとめるような和と差の問題となっています。大妻中学校の入試問題自体は、数列の問題は非常に多いため、等差数列の問題と勘違いを起こし、失点してしまった受験生もいるかもしれませんが、難易度は高くありません。
  • 大問8:文章題(売買損益と消去算の複合問題)一見、売買損益の問題のように思われますが、消去算が最終的な着地点となる複合問題です。問題をしっかり整理できれば、解法を導くことは難しくないでしょう。問題文には「売り値」とありますが、「売り上げ」だと思われます。(問題文の前後から意図は読み取れますが、売り値では異なる解釈が生まれる気がします…)
  • 大問9:容器と水量円すい、半球、円柱の3つの容器と水量に関する問題です。算数が苦手で、パターン処理によって得点を稼ぐタイプ(女子に多い)の受験生には、かなり苦しい問題だったと思われます。そもそも半球は、中学受験において見慣れない立体ですので、他の部分で得点源を探した方がよいかもしれません。中学受験で球や半球が出てきたときは、断面の円や半円を考えるようにしましょう。
  • 大問10:平面図形(図形の回転移動)折れ線の回転移動を2回行うという少し変わった問題となっています。問題文の意図をしっかり読み解き、動いた様子を描きながら整理していけば、得点にできる問題になります。

国語<2023年大妻中学校>

満点 100
受験者平均 73.1
合格者平均 77.3
  • 大問1:小問集合あああ
  • 大問2:小問集合あああ
  • 大問3:小問集合あああ
  • 大問4:小問集合あああ

理科<2023年大妻中学校>

満点 60
受験者平均 30.7
合格者平均 36.5
  • 大問1:小問集合あああ
  • 大問2:小問集合あああ
  • 大問3:小問集合あああ
  • 大問4:小問集合あああ

社会<2023年大妻中学校>

満点 60
受験者平均 33.2
合格者平均 37.6
  • 大問1:地理(兵庫県)兵庫県を元にした出題ですが、難易度はやや高いです。基礎的な用語や事項がわかっていることが前提の上で、それを応用するという力が求められています。例えば、問2なんかでは第一次~第三次産業の定義が分かっているうえで、神戸付近なら県庁所在地なので第三次産業が多いかな?という予想とともに神戸の位置もわかっていないと解けないというような具合です。問6なんかも各都道府県の人口が分かったうえでグラフを読み解かないといけない問題です。ただの用語暗記では歯がたちませんので、知識は基礎的なもので良いですが、それをもう一歩深く学習していかないと厳しいでしょう。
  • 大問2:歴史総合かなり簡単な部類です。地理の後だとより一層そう感じるかと思います。レベルとしてはテキストの用語問題レベルがほとんどです。一部、天皇の即位順の並び替えなどただの暗記では解けないものもあるにはありますが、全体的には「覚えていれば解ける」という程度のものです。したがって、ここは落とせないでしょう。落としても1問ミス程度にとどめておきたい問題です。
  • 大問3:公民総合全体としては普通程度です。通常使用するであろうテキストの理解で済む問題がほとんどですが、一部、社会というより「国語」的な問題もあります。具体的には問4や問6などです。各選択肢について細かくは「知らない」はずです。逆に知っていたら勉強の配分が間違っているか(ここまでやるなら他教科に時間を回すべきです)、そうでないならかなりのマニアでしょう。こういうものは「常識」で解いて構いません。特に問6などではそうです。対策としてはテキストを一通りよく理解しておくことが近道ですが、やりすぎは注意です。国語力があれば8割以上は狙えますから、細かいことを記憶するよりは国語力を上げる方が得策です。
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