2026年10月30日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
日本大学豊山中学校・2026年度 第1回 理科
社会・理科の共通冊子のうち、理科の4大問を解説します。主要設問をまとめ、音が届く時間、対照実験、地震記録の読み取りを途中の根拠から確認します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|音の波と救急車
この大問で学ぶこと
振幅・周期・音が届く時間を分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1〜問3|音の性質
音色/最高で小さい音:ア・最低で大きい音:エ/ドップラー効果:ウ
- 音の高さは同じ時間内の振動回数、大きさは振幅、音色は波形の違いに対応します。アは周期が短く振幅が小さく、エは周期が長く振幅が大きい波です。
- 解答用紙の「最低で大きい音」への訂正を反映します。救急車が近づくと高く、遠ざかると低く聞こえる現象はドップラー効果です。
問4・問5|最初の音と車の位置
問4:3秒後/問5:680m
- 最初の音は1020mを毎秒340mで進むので、1020÷340=3秒後に届きます。車が進む速さと音の速さを足す必要はありません。
- 20秒後の車の位置は、初めより17×20=340m近くなっています。人との距離は1020−340=680mです。
問6・問7|音を聞く時間と高さ
問6:19秒間/問7:ア
- 最後の音は鳴り始めから20秒後に発せられ、680÷340=2秒かかって届きます。最後に聞こえるのは22秒後です。
- 最初は3秒後、最後は22秒後なので19秒間聞こえます。20秒分の音が19秒間に縮まって届くため、鳴らした音より高く聞こえます。
第2問|二酸化炭素の溶け方
この大問で学ぶこと
温度と気体の圧力の条件を読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1・問2|固体と水への溶け方
ドライアイス/イ
- 二酸化炭素が固体になったものはドライアイスです。炭酸飲料を冷やすと気体が水に溶けやすくなります。
- 液体の温度を上げたときに溶ける量が増える固体と、気体の溶け方を同じように考えないことが重要です。
問3・問4|圧力と溶解量
問3:0.4hPa/問4:0.0005g
- 二酸化炭素は空気の0.04%なので、1000×0.0004=0.4hPaです。0.04%を0.04倍にしないようにします。
- 同じ温度で溶ける量は二酸化炭素の圧力に比例します。1.32×0.4÷1000=0.000528g。小数第5位を四捨五入すると0.0005gです。
問5・問6|増加の原因と気体の重さ
原因の例:化石燃料を燃やすこと/重い順:プロパンガス→空気→メタンガス
- 化石燃料の燃焼によって、地中に固定されていた炭素が二酸化炭素として大気へ出ることが原因の一つです。
- メタンは空気より軽く上へ、プロパンは空気より重く下へたまりやすい性質があります。問題文の警報器の位置から、気体の重さの関係を読み取ります。
第3問|酵素と触媒
この大問で学ぶこと
比較する実験は変えた条件を一つにする
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1・問2|発生する気体と対照実験
酸素/ウ
- 過酸化水素水が分解すると水と酸素ができます。肝臓と二酸化マンガンは分解を助けています。
- 触媒がなくても自然に泡が出る可能性を調べるには、過酸化水素水と水だけを同じ条件で置く実験を比較します。水だけに肝臓を入れても、分解される物質がないので比較がずれます。
問3・問4|熱と酸性・アルカリ性
問3:1・3/問4:2・6・8
- 熱の影響は、他の条件が同じで肝臓の加熱だけが異なる1と3を比べます。
- 二酸化マンガンへの液性の影響は、水・塩酸・水酸化ナトリウム水溶液を変えた2・6・8です。肝臓の結果を混ぜてはいけません。
問5・問6|泡が止まる理由
問5:オ/問6:ア
- 過酸化水素水を足して再び泡が出れば、酵素の働きが失われたのではなく、分解される過酸化水素がなくなったと分かります。
- 表では二酸化マンガンは加熱や液性の違いでも働く一方、肝臓の酵素は加熱・酸性・アルカリ性の影響を受けます。この実験結果の範囲で比較します。
第4問|地震の記録
この大問で学ぶこと
到達時刻と初期微動継続時間を区別する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1〜問3|規模・揺れ・波
マグニチュード/10段階/ウ・エ
- マグニチュードは地震そのものの規模、震度は観測地点の揺れの程度です。震度は0〜7のうち5・6が弱強に分かれるので10段階です。
- S波は空気中を伝わらず、S波による大きな揺れは主要動と呼ばれます。毎秒6〜8km程度という速さは本問で扱うP波の側です。
問4|誤りのある説明
ウ
- P波は30km離れたAに10時46分00秒、60km離れたBに05秒に届きます。30kmを5秒で進むので速さは毎秒6kmです。
- Aまで5秒かかるので発生時刻は10時45分55秒です。選択肢ウの10時45分50秒は合いません。
問5・問6|情報到着後の時間と被害
問5:20秒/問6:イ
- Aに小さな揺れが届くのは46分00秒、その5秒後の情報到着は05秒です。Dの大きな揺れは25秒なので20秒あります。
- 海水温が高いから津波が高くなるというイは、南海トラフ地震の広域被害の理由として不適切です。震源域と沿岸の距離、人口・産業の集中などと区別します。
解き直しの進め方
理科では用語を覚えるだけでなく、条件を一つ変えた比較、単位をそろえた計算、表とグラフの読み取りを自分で再現してください。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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