2026年11月4日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
攻玉社中学校・2026年度 第1回 国語
漢字・語句、家族を描いた物語、科学と幸福を論じる説明文の5題です。物語は心情の変化と時計の象徴、説明文は対比と結論を中心に、各設問の根拠を確認します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|漢字の読み
この大問で学ぶこと
文脈に合う音を確かめる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
一・1〜5
きしゅ/そっちょく/たいしゃく/ふってい/あやま
- 旗手は旗を持ち先頭に立つ人、率直は飾らず正直なこと、貸借は貸し借り、払底は底をつくことです。「過ち」は送り仮名の「ち」を除いて答えます。
第2問|漢字の書き取り
この大問で学ぶこと
同音語を意味で選ぶ
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
二・1〜5
単調/識別/仲裁/浸透/危
- 単調は変化に乏しいこと、識別は見分けること、仲裁は争いの間に入ること、浸透は広く行き渡ることです。「危ぶむ」は将来を心配する意味で、送り仮名を重ねません。
第3問|間違えやすい語句
この大問で学ぶこと
日常の使い方と本来の意味を分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
1
ウ
- 失笑は、思わず笑いが出ることです。「笑いもしないほどあきれる」という意味ではありません。割愛は惜しみながら省くこと、召還は呼び戻すことです。
2
ア
- 役不足は本人の能力に比べ役目が軽いこと。能力が役目に足りない「力不足」と逆になります。
3
エ
- やおらは、ゆっくりと動作を始めるさまです。おもむろに、も同様に、急な動きとは区別します。
4
オ
- 流れに棹さすは、流れに乗って勢いをつけることです。棹で逆らう意味にしないよう注意します。
5
イ
- 檄を飛ばすは、自分の主張を示して同意や行動を求めることです。単に励ますことだけを指しません。
第4問|物語文・渡せなかったプレゼント
この大問で学ぶこと
時計に託された家族の思いを読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問一
オ
- 貯金で買える品が父の買い替えたい物と一致したため、受け取ってもらいやすいと感じています。高価な品への卑屈さや、父の誕生日を祝ってもらいたい期待を加えません。
問二
ア
- ドキドキは大きな買い物への緊張、ワクワクは父が喜ぶ反応への期待です。変化の前後を両方含む選択肢を選びます。
問三
エ
- 父に誕生日を忘れていると思わせ、突然渡して喜びを大きくしたいと考えています。忘れたふりは不安からの回避ではなく、驚かせるための演出です。
問四
ウ:仏頂面
- いつも無口な父が、食事中もむすっとした表情でいるという文脈です。得意そうな顔や泣き顔ではありません。
問五
イ
- 僕は誕生日を祝う機会を待ち、父は家族の変化という重要な話を切り出す機会を探しています。二人の落ち着かなさの理由は同じではありません。
問六・十九字の抜き出し
父という呼び方へのためらいが表れた箇所
- 省略部あらすじの直後、今でも思い出す品を述べた後に、父と呼ぶ資格への迷いが示されています。指定の十九字を原文から取り、呼び方へのためらいまで含めます。
問七・二十字の抜き出し
実の子のように大切にしたと分かる箇所
- 現在の母の再婚相手について述べた段落を探します。優しいという性格だけで止めず、僕をどのようにかわいがったかを示す二十字を抜き出します。
問八
ア
- 五年ぶりでも無理なく会話が続きます。変わらない親しさの一方で、昔と同じ家族には戻れない距離を感じた寂しさです。父が老けたことや、引け目が理由ではありません。
問九
オ
- 思い出は現在の自分をつくる一部として残ります。別れを整理しても、その痛みまで切り捨てるわけではないという結論です。
問十
お父さん
- 戸籍や血縁だけでは決まらない家族への思いが確認された直後です。自分から父を呼び止める言葉を、本文の表記どおり四字で抜き出します。
問十一
C・E
- Cは時計をまだ持つ父を見て、別れのときの父の気持ちに気づく読み。Eは時計を自分の分身のように思う読みで、結末と合います。投げ捨てたことを後悔しないとする読みは合いません。
第5問|説明文・人はなぜ科学をするのか
この大問で学ぶこと
便利さと幸福の関係を捉え直す
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問一
ウ:東南アジア
- 野生のオランウータンはボルネオ島・スマトラ島などに生息します。本文のたとえと地図の位置を結び付けます。
問二
うわのそら
- ほかのことに気を取られて目の前のことに注意できない状態を表す五字の慣用句です。「上の空」の読みで答えます。
問三
エ
- サイバー空間の快さは身体的な実感を伴わず、頼り過ぎると身体を損なう可能性がある、という論旨です。社会に全く役立たない、資源を使い切るといった主張は本文にありません。
問四・十五字以内
死からの距離が遠い状態。
- この文章の幸福は、まず飢えや危険から離れて生き延びられることとして捉えられています。快楽や便利さ一般に言い換えず、「死からの距離」という軸を残します。
問五
イ
- 豊かな現代社会でも生きる喜びが見えにくいという逆説が根拠です。人のつながりが誰にも一切ないと断定するなど、本文より強い表現を避けます。
問六・始めの五字
AIやサイ
- 前段で、技術が生産を維持し気候変動を通じて環境に負担をかける例を述べています。指定箇所はその一文の冒頭であり、文全体を写す設問ではありません。
問七
イ
- 好奇心に沿って発明を続ける本性は変わらず、危険な技術を生んでも手放しにくい、という点が進歩への留保です。正しい使い方を遺伝子に刻むべきだ、という提案にはしません。
問八
オ
- 直後は自然探究、発見、技術開発のワクワクへ話が移ります。科学をする喜びを述べる一文は、その具体例の前に入れるとつながります。
問九・八十字以内の説明例
人間もオランウータンも、危険が少なく他者から孤立した暮らしをしているが、今のまま何もしなければ滅びかねない点で共通しているということ。
- 共通点を「孤立した暮らし」だけで終えず、危険の低さと将来の危機まで書きます。本文全体で述べる便利さの限界を、二つの呼び名の比較へ戻してまとめます。
解き直しの進め方
選択問題では、当てはまる部分だけでなく余計な断定がないか確認します。抜き出しは指定字数と始終、記述は設問が求める共通点をそろえ、原文を閉じても根拠を説明できるようにしましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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