攻玉社中学校 2025年度 第1回 国語入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月4日

SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

攻玉社中学校・2025年度 第1回 国語

漢字・同音異義語、料理をめぐる物語、龍と自然環境を考える説明文の5題です。心情の重なりと、地域の比較から結論を導く論理を設問別に確認します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|漢字の読み

この大問で学ぶこと

同じ音でも文脈で意味を取る

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

一・1〜5

じちょう/ふっけん/ふんぱつ/ひけん/いさぎよ

  1. 自重は軽率な行動を慎むこと、復権は失われた権利や評価を取り戻すこと、奮発は思い切って費用を出すこと、比肩は肩を並べることです。「潔し」の送り仮名は答えに重ねません。

第2問|漢字の書き取り

この大問で学ぶこと

熟語の意味と字形をそろえる

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

二・1〜5

均整/善処/刷新/展望/蒸

  1. 均整はつり合い、善処は状況に応じた適切な処置、刷新は古いものを改めること、展望は見渡せる眺めです。「蒸し暑い」は水蒸気の「蒸」を使います。

第3問|同音異義語

この大問で学ぶこと

音からではなく意味から字を選ぶ

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

1

イ:称

  1. 対象・大賞・隊商・大将のうち「大賞」の賞を使います。「称」は四つにありません。

2

エ:記

  1. 機器・危機・鬼気・嬉々に使う字を照合します。同じ「キキ」でも意味ごとに表記が変わります。

3

ア:遺

  1. 異常・委譲・移乗・以上の異・委・移・以を使い、遺は使いません。

4

オ:感

  1. 換気・寒気・歓喜・喚起を比べます。換・寒・歓・喚と、選択肢にある感を区別します。

5

エ:交

  1. 工場・口上・向上・恒常に対応させます。「コウジョウ」という音だけで判断しないことが大切です。

第4問|物語文・殻割る音

この大問で学ぶこと

料理と受験を通じた自立を読む

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問一

ウ

  1. 琴乃はさくらの素直な感想をからかっています。祖母だけが褒められた不満や、来年への願いを読み足しません。

問二

オ

  1. 母が自分の料理に予想外の反応をした喜びと、こじれた関係への寂しさが重なります。喜び一色とした選択肢では不足します。

問三

かくしあじ

  1. 通常は入れない少量の材料で味に深みを加える方法を表します。ひらがな五字という形式も確認します。

問四

エ

  1. 学業を頑張りながら料理を続けるという決意です。祖母に頼って勉強だけに集中するのではなく、両立を自分で引き受けようとしています。

問五

イ

  1. 祖母は料理に悩むさくらへ、心も育つという話で寄り添おうとしています。自分の影響力を誇る場面ではありません。

問六

ア

  1. 食事を単に身体の栄養とせず、心も健やかに育む営みとして捉えています。便利さや栄養バランスだけの説明では核心が欠けます。

問七

ア

  1. 母との関係から目をそらしてきたことを、料理と同じく向き合うべき課題として示されたためです。祖母の言葉は答えを押し付けず、考える方向を開きます。

問八

ウ

  1. 料理や勉強の問題を一方的に母のせいにしていた自分にも原因がある、と気づきます。母がすぐ食べて理解してくれるという楽観ではありません。

問九

オ

  1. 年末の不安は消えてはいませんが、祖母との交流で解決へ向かう糸口を得ています。新年の描写を、心の変化と重ねて読みます。

問十

1 やぶる、2 オ:包み込む

  1. 殻を破るは、自分の枠から出て成長すること。題名は卵の殻と主人公の変化を重ねます。祖母の言葉が温めるという比喩には、包み込むが合います。

第5問|説明文・龍の起源

この大問で学ぶこと

自然環境と象徴の関係を読む

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問一

Aオ、Bエ、Cア、Dウ

  1. ただしで例外を示し、逆にで反対の関係へ移り、しかもで特徴を追加します。したがっては、それまでの内容から導く結論です。接続語の前後を一組で読みます。

問二

ウ

  1. 第Ⅲ段落は、大河と都市国家があってもインド・エジプトで中国のような姿が生まれなかったという疑問を出します。小見出しは理由の方向を示す「コブラが龍化を妨げた」です。

問三・直前の五字

なかった。

  1. 交流の可能性を述べる補充文は、両地域から龍らしい姿が生まれなかったと述べた段落末へ入ります。本文の「なかった。」の直後です。

問四

ウ

  1. 治水・灌漑の普及が生産と王権の基盤になる関係を説明しています。水を単に高原へ避けたり、牧畜だけに利用したりする話ではありません。

問五

イ

  1. 水を治める役割を王権が担うため、水の力を示す蛇を誇張した表現へ変わったと論じます。怖い形のデザインを政治側が単独で考案したとまでは述べていません。

問六

ア

  1. 提示された甲骨文は、角と口のつくり、曲がる胴を合わせて捉えます。現代の字形との印象だけで選ばず、問題冊子の図で確認します。

問七

イ・オ

  1. 人間を自然の一部として捉え、究極には自然と一つになることを目指す面と、自然の災いを定めとして受け止める面です。自然を全面的に支配する説明は逆になります。

問八

エ

  1. 自然の力を、人間社会を統治する王権の象徴として意味づけることです。単なる恐怖や不満の表現と、政治的な利用を分けます。

問九

エ

  1. すでに強力なコブラが水の神や王権の象徴となっているので、さらに別の強い存在を創造する必要が乏しかった、という筆者の考えです。

問十

ウ

  1. 土地が変わると、もとの蛇に近い動物の特徴などを組み合わせた別の姿になると述べています。世界中に同じ姿がある、という一般化はしません。

問十一・七十字以内の説明例

水の神や王権を象徴する無敵な存在がいない地域で、その役割を担う特別な怪獣を新たに想像する必要が生じたということ。

  1. 条件で禁止された三語を使わず、「無敵な存在」を必ず入れます。既に強い動物がいる地域との違いを、存在の有無と創造の必要性でまとめます。

解き直しの進め方

物語は明るさだけでなく残る不安も読み取ります。説明文は中国・インド・エジプトの比較表を作り、共通条件があっても結果が違う理由を説明してみましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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