2026年11月4日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
攻玉社中学校・2024年度 第1回 理科
尿の生成、地震波、溶解度、重心の4題を解説します。割合の分母、時刻の差、合成した重心を確かめることで、表や実験図の情報を計算へつなげます。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|尿と栄養のゆくえ
この大問で学ぶこと
体外へ出す物質と再吸収を区別する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 尿をつくる器官
う:腎臓
- 血液から尿のもとをつくる器官は腎臓です。尿を一時的にためるぼうこうと区別します。
(2) 鳥の子の生まれ方
卵生
- 卵内で育つ鳥では、窒素を含む不要物を水に溶けにくい尿酸にしてためることが、水の節約にもつながります。
(3) ヒトのなかま
え:哺乳類
- 母体内で育ち、生後に乳を飲むという特徴で分類します。尿素の排出だけで分類を決めないようにします。
(4) 尿素の材料と合成する器官
え:アンモニア・肝臓
- タンパク質が分解される過程で生じるアンモニアを、肝臓で尿素へ変えます。尿素をつくる肝臓と、尿へ取り除く腎臓は役割が異なります。
(5) タンパク質の消化
アミノ酸
- タンパク質は消化によってアミノ酸に分解され、小腸から吸収されます。
(6) でんぷん・脂肪の分解でできるもの
キ:お・か、ク:い・き
- でんぷんの消化では麦芽糖を経てブドウ糖へ進みます。選択肢ではブドウ糖・麦芽糖を選びます。
- 脂肪については設問にある脂肪酸・モノグリセリドを対応させます。異なる栄養素の生成物を混ぜないことが大切です。
(7) 尿の濃縮倍率と原尿量
①70倍、②105L
- 尿素の割合は血しょう0.03%、尿2.1%なので、2.1÷0.03=70倍です。
- 設問の条件では尿素が尿へ出ると考え、1.5×70=105L。再吸収で水が減るため、尿の量は原尿より小さくなります。
第2問|地震波と緊急地震速報
この大問で学ぶこと
到着時刻から速さ・距離・猶予を求める
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 最も大きく揺れる地点
い:B
- 地盤などの条件を同じとすれば、震源距離42kmのBが最も震源に近いためです。
(2) 震度の説明
う
- 震度は各地点の揺れの強さを震度計で調べたものです。地震そのものの規模を表すマグニチュードと区別します。
(3) P波の速さ
6km/秒
- BとCは震源距離が66−42=24km、P波到着時刻が4秒違うため、24÷4=6km/秒です。
(4) 地震発生時刻
う:12時35分45秒
- BへP波が届くまで42÷6=7秒。到着した12時35分52秒から7秒戻します。
(5) Aの初期微動継続時間
18秒
- S波到着12時36分21秒とP波到着12時36分03秒の差を求めます。
(6) Eの震源距離
270km
- 表からS波は3km/秒です。距離をdとすると到着差はd÷3−d÷6=d÷6秒。45秒に対応する距離は45×6=270kmです。
(7) 速報を使う目的
い・え
- 強い揺れに備える身の安全の確保や、機械の自動停止などに利用します。地震の発生そのものを事前予知する仕組みではありません。
(8) 速報について不適切な説明
う
- 速報は短時間の限られた情報から推定するため、誤差が生じることがあります。必ず正確で誤りがないとする説明は不適切です。
(9) Dで強い揺れが届くまでの猶予
42秒
- 観測点までP波は12÷6=2秒、処理に4秒で、発生6秒後に速報が届きます。DへS波は144÷3=48秒。48−6=42秒です。
(10) 震源の深さ
72km
- 震央までの水平距離と震源までの距離を、直角三角形の横辺と斜辺として見ます。Fの54・90は3:5の18倍なので、深さは4×18=72km。Gでも72:96:120=3:4:5となり一致します。
第3問|溶解度と結晶の析出
この大問で学ぶこと
溶液全体と水の重さを分けて計算する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 溶解度のグラフ
あ
- 実験点を通るなめらかな曲線で表します。値が連続的に変わるので、階段状にしたり一点ずつを不自然な折れ線にしたりしません。
(2) 物質A
い:食塩
- 温度を上げても水100gに溶ける量が36〜39gとほとんど変わらない特徴から判断します。
(3) 50℃の水150gに50g溶けるもの
え:AとB
- 必要な溶解度は50÷1.5=約33.3g。A・Bは50℃でこれを上回り、Cは40℃12g・60℃25gなので50gすべては溶けません。
(4) 40℃のB飽和溶液の濃度
39%
- 水100gにB64gなので、溶液全体164gに対する割合は64÷164×100=約39%です。
(5) 蒸発した水
11g
- 初めの溶液100g中の水は100×100/164、Bは100×64/164です。結晶23gを除いたBが20℃で飽和となるので、残る水は(100×64/164−23)÷0.32。
- 初めの水から残る水を引くと約11.03gで、四捨五入して11gです。溶液100gを水100gと取り違えません。
(6) 水の体積を測る器具
メスシリンダー
- 体積を目盛りで測る器具です。水150gは、設問では150cm³として扱います。
(7) 目の位置と液面
目:い、液面:え
- 目を液面と同じ高さにし、水の凹んだ液面の最も低いところを目盛りに合わせます。
(8) 混合粉末に含まれたAの割合
33%
- 20℃の水150gに残るBは32×1.5=48g。結晶32gと合わせて最初のBは80gなので、Aは120−80=40g。40÷120×100=約33%です。
- A40gは20℃の溶解限度36×1.5=54g以下なので、Bだけが結晶になる条件にも合います。
(9) 先に出る結晶
い:C
- 水100gあたりでBもCも40÷1.5=約26.7gです。Cは60℃25gなので60℃より少し高い温度で限界になり、Bは20℃でも32g溶けるため、Cが先です。
(10) 結晶が出始める温度
う:60〜80℃
- Cの溶解度は60℃25g、80℃71g。その間で約26.7gとなるため、この温度範囲を選びます。
第4問|重心とつり合い
この大問で学ぶこと
重さをまとめて回転方向を判断する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 右端のおもり
1200g
- 支点から左80cm、右20cmなので、300×80÷20=1200gです。
(2) 左端から支点まで
40cm
- 300gと200gの距離は100cm。支点までの距離の比は重さの逆比200:300=2:3なので、100×2/5=40cmです。
(3) 放した直後の動き
①い、②あ、③う
- ①左150×75=11250に対し右200×65=13000で時計回り。②左100×70+300×10=10000、右200×50=10000でつり合います。
- ③左500×10=5000、右50×10+30×60+20×110=4500なので反時計回りです。
(4) 点QとBの距離
20cm
- BとCは同じ200gなので、その合成重心はBCの中点です。AのおもりはAを通る鉛直線上にあり回転の効果がありません。BCの中点がAの真下に来るため、BQ=40÷2=20cmです。
(5) 点RとAの距離
20cm
- A100gとB200gの合成重心はABを2:1に内分します。AR=30×2/3=20cm。その点がCの真下に来ます。
(6) 重心を求める補助線
①け、②え
- B・C各200gをBCの中点「け」にまとめ、Aと結びます。次にA100g・B200gをAから20cmの「え」にまとめ、Cと結びます。2本の交点が全体の重心です。
(7) 円盤で最下部に来る目盛り
①45°、②75°、③135°
- ①同じ重さを0°と90°に付けると重心の方向は中間45°です。②0°と180°の100gは打ち消し合い、60°と90°各200gの重心は中間75°です。
- ③0°100gと180°300gをまとめると180°200gが残ります。これと90°200gの重心は中間135°。その重心の方向が真下に来て静止します。
解き直しの進め方
地震は発生からの経過時間、溶解は水と溶質の重さ、つり合いは支点からの距離を書き出して解き直しましょう。別の観測点や合成方法でも同じ答えになるか確かめると、理解が深まります。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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