2025年 吉祥女子中学校 算数・第1回|全問解説と解き直しのポイント

2025年3月13日

SUSUMU JUKU / EXAM SOLUTIONS

答えだけで終わらせず、
次に使える考え方まで。

2025年度 吉祥女子中学校/第1回/算数・50分

全6大問・27解説項目を照合|解説更新:2026年10月26日

第1回の全6大問を解説します。規則性では奇偶の周期、整数では余りと約数、売買では利益の差、図形では面積比、速さでは距離の差のグラフを使います。公式解答にある配点も踏まえ、前半の結果を後半へつなげる読み方を確認しましょう。

大問1|計算・平均・縮尺・通過算・面積

異なる単元の小問です。計算の順序、回数、単位、列車の長さの扱いを一つずつ切り替えます。

大問1 (1)

答え:3

  1. 0.25+1/3=7/12、帯分数4と2/3=14/3です。最後に7を掛けて1/3になるので、大かっこの値は1/21になります。
  2. したがって(空欄-0.5)÷(14/3)=7/12-1/21=15/28。空欄-0.5=(15/28)×(14/3)=2.5より、空欄は3です。

ここを確認
最後の掛け算から逆にたどり、引く数の位置を取り違えないようにします。

大問1 (2)

答え:5回

  1. 今回の90点は、以前の平均75点より15点多い点数です。この15点が、全テストの平均を3点ずつ押し上げています。
  2. 全部の回数は15÷(78-75)=5回。以前の回数4回と区別してください。

ここを確認
問われているのは今回を含めた回数です。

大問1 (3)

答え:16km²

  1. 地図上の1cmは実際の50000cm=0.5kmです。面積では長さの倍率を2回掛けます。
  2. 地図上の1cm²は0.5×0.5=0.25km²に対応するので、64×0.25=16km²です。

ここを確認
面積の縮尺を50000倍だけにしないようにします。

大問1 (4)

答え:460m

  1. トンネルと鉄橋の長さの差は484-196=288m。通過にかかった時間の差は59-41=18秒で、列車の長さは差を取ると消えます。
  2. 速さは288÷18=毎秒16m。鉄橋を通過する移動距離は16×41=656mなので、列車の長さは656-196=460mです。

ここを確認
鉄橋もトンネルも、列車が完全に通過する距離には列車自身の長さを加えます。

大問1 (5)

答え:64cm²

  1. 下段の高さは84÷9=28/3cm。上段の高さは14-28/3=14/3cmで、下段の半分です。上下段は横幅が同じなので、上段全体の面積も下段の半分になります。
  2. 下段全体は128+84=212cm²。上段全体は106cm²なので、求める部分は106-27-15=64cm²です。

ここを確認
細かい横幅をすべて求めるより、上下の高さの比を使うと計算を短くできます。

大問2|3列の整数の規則と奇偶

2列目は0、1、2、…と増え、3列目はその和が積み重なります。小さな表で規則を確認してから先の段へ進みます。

大問2 (1)

答え:45

  1. 3列目は一つ前の段の2列目を加えて増えます。11段目では0+1+2+…+9になります。
  2. 1から9までの和は(1+9)×9÷2=45です。

ここを確認
11段目で10まで足すのではなく、一つ前の段の2列目までを使います。

大問2 (2)

答え:45

  1. 1段目から10段目の2列目には0、1、2、…、9が並びます。
  2. 合計は(0+9)×10÷2=45です。(1)と同じ和になる理由も、表の加え方から説明できます。

ここを確認
項の個数は10個ですが、最後の数は9です。

大問2 (3)

答え:97段目:偶数、98段目:偶数、99段目:奇数、100段目:奇数

  1. n段目の3列目は(n-1)×(n-2)÷2です。97段目と98段目は、積の中の96を2で割っても48という偶数が残ります。
  2. 99段目は98÷2×97=49×97で奇数、100段目は99×98÷2=99×49で奇数です。奇偶は偶・偶・奇・奇の4段周期になります。

ここを確認
積が偶数というだけでは、2で割った後の奇偶は分かりません。4の倍数が含まれるかを見ます。

大問2 (4)

答え:32段目、3列目は465

  1. 1列目は常に1。2列目が奇数になる偶数段のうち、3列目も奇数になるのは4、8、12、…段目です。したがって8番目は4×8=32段目です。
  2. 32段目の3列目は31×30÷2=465です。

ここを確認
3列目だけが奇数の段と、3個すべてが奇数の段を区別します。

大問3|余りと約数

余りを引けば割り切れる関係になります。二つの余りの条件は、最小公倍数の周期で整理します。

大問3 (1)①

答え:13

  1. 5で割って3余る数を3、8、13、18、…と順に調べます。
  2. 6で割って1余るのは最初に13です。13=5×2+3=6×2+1で両方の条件を確認します。

ここを確認
どちらか一方だけでなく、二つの式で確かめます。

大問3 (1)②

答え:73

  1. 同じ二つの余りを持つ数同士の差は、5でも6でも割り切れます。周期は最小公倍数30です。
  2. 該当する数は13、43、73、…と並ぶので、3番目は13+30×2=73です。

ここを確認
3番目は最初から30を3回足すのではなく、2回足します。

大問3 (2)

答え:16、32

  1. 41を割って9余るなら、41-9=32は割る数の倍数です。候補は32の約数1、2、4、8、16、32です。
  2. 余り9は割る数より小さくなければならないので、候補のうち9より大きい16と32が答えです。

ここを確認
余り以上の小さな約数を残さないようにします。

大問3 (3)

答え:7

  1. 92を割って1余るので、割る数は91の約数です。余り1より大きい候補は7、13、91になります。
  2. 7の場合は22、57、92で92が3番目。13の場合は27、92で2番目、91の場合は92が最初です。したがって7です。

ここを確認
92が条件に合うことだけでは不十分で、『3番目』まで確かめます。

大問4|売買損益と整数条件

1個あたりの利益は、1日目100円、2日目20円、3日目は100円の損です。この差を個数に対応させます。

大問4 (1)

答え:2000円

  1. 2日目の売値は400×0.8=320円なので、1個あたりの利益は320-300=20円です。1日目の100円より少なくなります。
  2. 利益が最少になるのは100個すべてを2日目に売る場合で、20×100=2000円です。

ここを確認
2割引きの基準は原価300円ではなく定価400円です。

大問4 (2)

答え:15個

  1. 100個すべてを2日目に売ると利益は2000円。実際は3200円なので、差は1200円です。
  2. 1個を2日目から1日目の販売に変えると利益が100-20=80円増えます。1200÷80=15個です。

ここを確認
売値の差と利益の差は、この場合同じ80円です。

大問4 (3)①

答え:52個

  1. 3日目の売値は200円で、1個100円の損です。すべて3日目に売ると10000円の損になります。
  2. 1個を1日目の販売に変えると損100円が利益100円になり、合計は200円改善します。利益400円にするには(10000+400)÷200=52個です。

ここを確認
損から利益への変化では、100-(-100)=200円になります。

大問4 (3)②

答え:85個

  1. 1・2・3日目の販売個数をそれぞれx、y、zとすると、x+y+z=100、100x+20y-100z=400。消去すると5x+3y=260です。
  2. xが0以上なのでyは86以下。また3yが5の倍数になるためyは5の倍数です。最大は85で、このときx=1、z=14。利益も100+20×85-100×14=400円と確認できます。

ここを確認
86個などの大きな候補でも、残りの個数が整数になるかを確かめます。

大問5|三角形の面積比と交点

同じ高さ、同じ底辺を順に見つければ、長さを測らずに辺の比と交点の比を求められます。

大問5 (1)

答え:BE:EC=1:3

  1. 三角形ABEの面積24cm²は、三角形ABCの96cm²の4分の1です。両者の高さはAからBCへの高さで共通です。
  2. BE:BC=1:4なので、BE:EC=1:(4-1)=1:3です。

ここを確認
BE:BCとBE:ECを取り違えないようにします。

大問5 (2)

答え:AF:FC=2:1

  1. (1)よりECはBCの3/4なので、三角形AECの面積は96×3/4=72cm²です。
  2. 三角形CEFの24cm²はAECの3分の1で、高さが共通だからCF:CA=1:3。AF:FC=2:1になります。

ここを確認
面積を比べる2つの三角形が、どの高さを共有するか確かめます。

大問5 (3)

答え:AD:DB=3:5

  1. AF:FC=2:1から、三角形ABFは96×2/3=64cm²です。
  2. 三角形ADFは24cm²で、ABFとFからABへの高さが共通です。AD:AB=24:64=3:8なので、AD:DB=3:5です。

ここを確認
全体のABに対する比を、残りのDBとの比へ直します。

大問5 (4)

答え:33cm²

  1. 三角形BDEは、三角形BAEと高さが共通です。BD:BA=5:8より、面積は24×5/8=15cm²です。
  2. ABCから3つの隅ADF・BDE・CEFを引くと、DEFは96-24-15-24=33cm²です。

ここを確認
24cm²の三角形を機械的に3つ引くのではなく、BDEの面積を求めます。

大問5 (5)

答え:AG:GE=8:11

  1. 三角形ADFとEDFは底辺DFが共通なので、高さの比は面積比24:33=8:11です。
  2. A・G・Eは一直線上にあり、GはDF上です。AとEからDFまでの高さの比はAG:GEと等しいため、求める比は8:11です。

ここを確認
Gを通る直線AEと底辺DFの関係から、高さの比を線分の比へ移します。

大問6|往復運動と2人の間の距離

グラフが折れる理由を先に整理します。4.8分で花子さんがY、10分で太郎さんがX、15.6分で花子さんがXに到着します。13.5分の0は2人の出会いです。

大問6 (1)

答え:1200m

  1. 最初は2人が反対向きに離れ、4.8分で花子さんがYに着いて折り返すため、距離の増加が減少に変わります。
  2. 花子さんがZからYまで進んだ道のりは250×4.8=1200mです。

ここを確認
縦軸は花子さんの移動距離ではなく、2人の間の距離です。

大問6 (2)

答え:15.6分後

  1. 10分の折れ目は太郎さんのXでの折り返し。以後は2人が向き合い、13.5分で出会います。
  2. 出会い後はすれ違って距離が増えますが、15.6分で花子さんがXに着いて折り返すと同じ向きになるため、再び距離が減ります。したがって初めてXに着くのは15.6分後です。

ここを確認
距離0の13.5分はX到着ではなく、道の途中での出会いです。

大問6 (3)

答え:2700m

  1. 花子さんは4.8分でYに着き、15.6分でXに着きます。この間はYからXまでを連続して走っています。
  2. XY=250×(15.6-4.8)=250×10.8=2700mです。

ここを確認
Zから出発しているため、出発からX到着までの時間をそのままXYの通過時間にしません。

大問6 (4)

答え:分速150m

  1. XZ=XY-ZY=2700-1200=1500mです。太郎さんは10分でZからXへ進みます。
  2. 速さは1500÷10=分速150mです。花子さんより遅いという条件にも合っています。

ここを確認
太郎さんの進行方向は初め花子さんと反対です。

大問6 (5)

答え:27

  1. 花子さんがXを折り返す15.6分には、太郎さんはXから150×(15.6-10)=840m先にいます。速さの差100m/分で追い付くので、次の出会いは15.6+840÷100=24分です。
  2. 花子さんは15.6+2700÷250=26.4分でYに到着。このとき太郎さんはXから150×16.4=2460mの位置で、間は240mです。花子さんの折り返し後は合計400m/分で近付くので、次の距離0は26.4+240÷400=27分です。

ここを確認
24分の出会いと、その後にアで示された出会いを区別します。

解き直しで確かめる3つのこと

  1. 解説を閉じ、最初に使う条件や式を自分で書けるか。
  2. 途中で求めた量が、問題のどの長さ・時間・個数を表すか説明できるか。
  3. 最後に単位・範囲・条件へ戻り、答えを検算できるか。

誤った問題をすべて最初からやり直す前に、止まった一手を特定します。翌日以降にその問題を解説なしで再現し、同じ単元の別問題でも考え方を使えるか確認してください。

原問題・解答との照合

対象:2025年度・第1回・算数。全6大問・27解説項目。学校公式の問題・解答用紙・模範解答。本文の説明は進塾独自の解法です。

確認日:2026年10月26日。現在の募集要項と過年度の問題は区別してください。本文の時間配分・復習手順は進塾の提案で、学校の採点基準ではありません。

解説を読んでも止まるところを、一緒に整理する

問題と途中式を含む答案をお持ちください。答えを直すだけでなく、条件整理・立式・計算のどこで困っているかを確認し、次の演習につなげます。

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