2026年11月1日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
慶應義塾中等部・2026年度 一次試験 理科
冬の星空、自転車の力の働き、植物の観察、ろうそくの燃焼を扱います。会話の手掛かりを知識と結び付け、図の位置関係や力の比まで説明できるように全設問を整理しました。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|冬の星空と星座
この大問で学ぶこと
星の色・位置・星座を組み合わせて特定する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)会話中の恒星
ア6/イ7/ウ4/エ5/オ3/カ8/キ2
- オリオン座の左上の赤い星がベテルギウス、右下がリゲルです。低い所で明るく見えるシリウスと、こいぬ座のプロキオンを合わせると冬の大三角になります。
- ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、おうし座のアルデバランを加えて冬の六角形をたどります。アルタイルはこの冬の六角形には入りません。
(2)六角形を作る星座の位置
あ2/い5/う6/え4/お1/か3
- 図の最も低い「あ」がシリウスのおおいぬ座です。左下から、こいぬ座、ふたご座、上のぎょしゃ座へたどります。
- 右側がおうし座、右下の「か」がオリオン座です。図の方位と会話の位置関係を照らし、星名を星座名に置き換えます。
(3)プレアデス星団の和名
すばる
- 会話で、おうし座にいくつかの星が集まる所として示されています。プレアデス星団の日本での呼び名は「すばる」です。
- 赤みを帯びた一つの恒星アルデバランと、複数の星の集まりである星団を区別します。
第2問|自転車のてこと輪軸
この大問で学ぶこと
力の大きさと動かす距離の交換を考える
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)ア|ブレーキの三つの点
3
- 動かない回転の中心Aが支点です。指で引くBが力点、ケーブルにつながるCが作用点です。
- 部品の位置だけを暗記せず、回転の中心・人が力を加える所・動かしたい物の所を順に探します。
(1)イ|小さい力で引く位置
3(Bの右側)
- ケーブルを引く効果を同じにするには、支点Aの回りの回転の働きを保ちます。支点から遠い所を引けば、必要な力を小さくできます。
- Bの中では右側が支点Aから最も遠いため3です。小さい力で済む代わりに、指を動かす距離は長くなります。
(2)ア|チェーンの力とタイヤの力
A=4
- 図のタイヤ半径は36cm、小さい歯車の半径は9cmです。同じ中心の回りの働きを比べます。
- チェーンの力×9=タイヤが地面を押す力×36。タイヤの力はチェーンの力の1/4倍です。
(2)イ|歯車を大きくしたときの力
B=3、C=4
- 大きい歯車の半径は12cmです。タイヤの力を変えないなら、必要なチェーンの力は半径に反比例します。
- 新しい力÷元の力=9÷12=3/4です。歯車が大きいほど、同じ回転の働きを小さい力で作れます。
(2)ウ|後輪一回転に必要なチェーン
1(長くなる)
- 歯車と後輪は一緒に回ります。後輪が一回転するとき、チェーンは歯車の円周分進みます。
- 半径が9cmから12cmへ大きくなると、必要な長さは12/9=4/3倍です。
(2)エ|坂道で使う歯車
2(大きい歯車)
- 同じタイヤの押す力を小さいチェーンの力で作れるのは、大きい後ろの歯車です。
- その代わり、同じ距離を進むのに多くペダルを回す必要があります。力を軽くすることと仕事が不要になることを混同しないようにします。
第3問|樹木の葉と観察時期
この大問で学ぶこと
葉の形と会話の季節の手掛かりを照合する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)スギとヒノキの葉
スギ4/ヒノキ1
- スギは先のとがった細い葉が枝の周りにつきます。ヒノキは小さなうろこ状の葉が重なり、枝が平たく広がります。
- 図2の長い針が束になる葉や、図3の短い針がまとまる葉と区別します。
(2)落葉する針葉樹
3(カラマツ)
- 針葉樹か広葉樹かという葉の分類と、常緑か落葉かという分類は別です。
- カラマツは針葉樹ですが、秋に葉が黄変して落ちます。スギやヒノキの常緑性と対比して覚えます。
(3)ホウノキの葉
3
- ホウノキは複数の単葉が枝先に集まり、それぞれの葉に葉柄があります。図3がこの形です。
- トチノキのように一つの葉が複数の小葉に分かれた掌状複葉や、切れ込みの深い一枚の葉とは区別します。
(4)大きな葉を持つイモ
2(サトイモ)
- 水分の多い環境と大きな葉という会話の条件を合わせ、サトイモを選びます。
- イモという呼び方だけで同じ植物の仲間と決めず、葉の形や育つ環境を対応させます。
(5)水をはじく葉の表面
答案例:表面に細かい突起がある。
- 見た目の水滴の形ではなく、水をはじく仕組みを支える表面の構造を答えます。
- 微細な凹凸があることを15字以内でまとめます。「水をはじくから」のように結果を繰り返さないことが大切です。
(6)ハイキングした時期
2(5月中旬)
- 会話にはカラマツの新緑、トチノキの開花、スギ・ヒノキの花粉のピーク後という手掛かりがあります。
- 新緑と開花の両方が合う春の時期を選びます。落ちた葉があることだけで秋と判断しないようにします。
第4問|ろうそくの燃焼とドライアイス
この大問で学ぶこと
状態変化と燃焼の条件を切り分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)液体が芯を上がる現象
3(毛細管現象)
- とけたろうが芯の細いすき間を伝って上がる現象です。液体が気体になる蒸発とは別の段階です。
- ろうは固体から液体、さらに気体になり、気体のろうが酸素と反応して燃えます。
(2)白い煙のように見えるもの
3
- ドライアイスから出る二酸化炭素自体は無色です。白く見えるものは、冷やされた水分が小さな水滴や氷の粒になったものです。
- 水蒸気も気体の状態では目に見えません。白く見えることから、細かい液体・固体の粒を考えます。
(3)二酸化炭素が主な大気成分の天体
3(金星)
- ドライアイスは固体の二酸化炭素です。その気体を主な大気成分に持つ選択肢は金星です。
- 木星・土星は主に水素とヘリウムです。金星の厚い二酸化炭素の大気と対比して整理します。
(4)火が消えた理由
2
- ろうの気体が燃え続けるには、酸素が十分に供給される必要があります。二酸化炭素で満たすと酸素が十分に届かなくなります。
- 「火を消す性質」という言い換えだけでなく、燃焼に必要な酸素が不足することを原因として説明します。
解き直しの進め方
星空は恒星と星座をセットにし、植物は葉の形と季節を分けて復習しましょう。輪軸は力と移動距離が逆向きに変わる関係を確認し、燃焼は状態変化と酸素の供給を別々に説明します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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