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学習院中等科 2026年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月1日

SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

学習院中等科・2026年度 第1回 理科

学習院中等科2026年度第1回理科の全5大問から主要設問を選んで解説します。全小問の網羅解説ではありません。消化、水溶液、化石、落下運動を取り上げ、本文・表・選択肢のどこを根拠に判断するかを説明します。時事の説明は入試で扱われた2025年の内容です。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|2025年の科学の話題

この大問で学ぶこと

研究の成果と材料の特徴

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

① 北川進博士らの受賞理由

エ(MOFの開発)

  1. 2025年のノーベル化学賞は、金属有機構造体(MOF)の開発に対して贈られました。
  2. 多数の小さな空間をもつ構造が特徴です。気候モデルやリチウムイオン電池など、別の研究分野と区別します。

ノーベル賞公式:2025年化学賞の発表

第2問|消化と吸収

この大問で学ぶこと

物理的な働きと化学的な分解

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2 口と胃の働き

口で最も不適当:ウ/胃:イ・ウ・エ

  1. 口では歯で食物を細かくし、だ液と混ぜ、だ液の働きでデンプンの分解が始まります。食物を消化管の運動で移すというウは、この比較では口の働きとして最も不適当です。
  2. 胃では食物と胃液を混ぜ、消化管の運動で移動させ、胃液によってタンパク質を分解します。胃に歯のように食物をかみ砕く働きはありません。

問4 糖の貯蔵場所

ウ・オ(かん臓・筋肉)

  1. 吸収された糖は、必要に応じてグリコーゲンという貯蔵しやすい形に変えられます。
  2. かん臓と筋肉が主な貯蔵場所です。血管は糖を運ぶ通路であり、同じ意味の貯蔵場所ではありません。

問5・問6 中和と胃液

問5:ウ・エ・カ/問6:ア

  1. 酸とアルカリの組合せは、石灰水と炭酸水、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液、酢とアンモニア水です。
  2. 塩酸と二酸化マンガン、過酸化水素と二酸化マンガンは気体を発生させる実験と区別します。胃液の強い酸性は、食物に付いた細菌を殺す働きにもつながります。

第3問|溶け方と溶解度

この大問で学ぶこと

温度と水の量を別々に変える

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2 水溶液になるもの

かたくり粉:ウ/コーヒー:イ/みそ:ウ/ミョウバン:ア/サラダ油:エ/水溶液:コーヒー・ミョウバン

  1. かたくり粉とみそは全体が溶け切らず、にごります。サラダ油は水と混ざらず浮きます。
  2. アイスコーヒー用のインスタントコーヒーは色があっても透明な水溶液、ミョウバンは無色透明な水溶液になります。透明と無色は同じ意味ではありません。

問3 表に合うグラフ

①ウ/②イ/③エ/④イ

  1. 食塩は水温を上げても溶ける量の変化が小さいので①はほぼ横ばいです。
  2. ミョウバンは高温ほど増え方が大きくなり③は上に向かって急になる曲線です。温度を一定にして水の量を増やす②④は比例する直線になります。

問4 220mLの水に食塩100g

20.8gが溶け残る。

  1. 問3②の条件では、水50mLに18g溶けます。220mLでは18×220÷50=79.2gです。
  2. 100−79.2=20.8g。水溶液全体の重さではなく、水の量を基準に計算します。

問5・問6 操作と電子天びん

溶かす操作:ア・エ/天びんA:イ/B:カ

  1. 食塩は加熱だけでは溶ける量があまり増えません。水またはお湯を足して水の量を増やす操作を選びます。
  2. MAX 510gは載せられる上限、d=0.1gは最小表示です。容器の重さを引いて表示しても、載っている総重量の上限は変わりません。

第4問|化石と地層

この大問で学ぶこと

生物の痕跡・環境・地層の逆転

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 化石でないもの

イ・エ

  1. 石油は過去の生物に由来しますが、本問の化石の定義でいう体や生活の痕跡そのものではありません。現在生きているシーラカンスも化石ではありません。
  2. 足跡・巣・岩石に残る型などは生きていた痕跡なので、体の一部が残っていなくても化石に含まれます。

問2・問3 堆積した環境

問2:オ(浅い海)/問3:イ

  1. 現生のアサリと同じ種類の化石は、浅い海の環境を示す手がかりです。
  2. 陸地から遠い深海でも、細かな粒子や生物由来のものが堆積して地層になります。すべての地層が水底でできる、火山灰があるから必ず陸地だった、という断定はできません。

問4 古い化石が上にある理由

①ウ/②ア

  1. ナウマンゾウより古い時代のアンモナイトが上にあるので、普通の堆積順が逆転しています。
  2. 図の中では、地層が大きく折りたたまれて上下が逆になるアが対応します。傾くだけ・断層でずれるだけ・火山灰が加わるだけでは、この逆転の説明になりません。

第5問|落下の速さと距離

この大問で学ぶこと

比例と二乗の関係を読み分ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2 グラフの選択

速さ:イ/距離:ウ

  1. 速さは毎秒9.8m/秒ずつ増え、時間に比例するので原点を通る直線です。
  2. 距離は1秒4.9m、2秒19.6m、3秒44.1mで、時間の二乗に比例します。時間がたつほどグラフの傾きが大きくなります。

問3 5秒・8秒・11秒の速さ

49m/秒・78.4m/秒・107.8m/秒

  1. 速さは9.8×経過秒数で求めます。
  2. 9.8×5=49、9.8×8=78.4、9.8×11=107.8です。ここで求めているのはその瞬間の速さであり、それまでの平均の速さではありません。

問4・問5 8秒・11秒までの距離

8秒:313.6m(イ)/11秒:592.9m(ウ)

  1. 表から距離=4.9×時間×時間という関係を見つけます。8秒は4.9×64=313.6m、11秒は4.9×121=592.9mです。
  2. 速さと時間のグラフでできる三角形の面積、つまり最終の速さ×時間÷2からも同じ結果になります。

問6 800gの物体の10秒後

98m/秒

  1. 本問は空気抵抗がない場合です。物体の重さが変わっても、落下の速さと時間の関係は変わりません。
  2. 400gの2倍だから速さも2倍とせず、9.8×10=98m/秒と求めます。

解き直しの進め方

表を読むときは横軸に相当する条件を確認します。水の量を変えたときの比例と、温度を変えたときの変化は別です。落下は速さが時間に比例、距離が時間の二乗に比例することを、自分で表の数値から確かめましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

記事カテゴリ: 中学校別対策

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