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学習院中等科 2024年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月1日

SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

学習院中等科・2024年度 第1回 理科

学習院中等科2024年度第1回理科の全5大問から、主要設問を選んで解説します。全小問の網羅解説ではありません。時事、地層、生物をヒントにした技術、結晶、電流を取り上げます。回路問題は問題冊子に付属する訂正指示を反映しています。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|2023年の科学の話題

この大問で学ぶこと

研究分野と成果を対応させる

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

② 月面へ着陸した探査機

ウ(チャンドラヤーン3号)

  1. 2023年8月にインドが月面への軟着陸を成功させた探査機はチャンドラヤーン3号です。
  2. 太陽を観測するアディティヤL1などと、探査対象を区別して整理します。

③ ノーベル化学賞

ア(量子ドット)

  1. 2023年の化学賞は、量子ドットの発見と合成に対して贈られました。
  2. 非常に小さな粒子では、大きさに応じて性質や発する光の色が変わることが手がかりです。アト秒の研究は同年の物理学賞と区別します。

ノーベル賞公式:2023年化学賞の発表

第2問|火山灰と地層の対比

この大問で学ぶこと

目印の地層から上下の並びを追う

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 地層をつないだ断面

ウ

  1. まず火山灰層を同じ時期の目印として対応させます。次に、その上と下の泥岩・砂岩・化石の層の順をそろえます。
  2. 同じ地層を途中で交差させたり、根拠なく急な段差をつけたりしない断面がウです。地表の高さが違っても、地層の順は変えません。

問2 火山灰が目印になる理由

イ・オ

  1. 一回の噴火で火山灰は広い範囲へ短期間に降り積もります。また、周囲の堆積物と性質が違い、区別しやすい層になります。
  2. 単に厚いことではなく、離れた地点を同じ時期の層として結べることが重要です。

問3〜問5 火山灰の粒とシラス

透明な粒:鉱物・ガラス(ア・カ)/白い理由:ウ/汚れを落とす理由:角ばった粒だから。

  1. 火山灰には鉱物や火山ガラスの破片が含まれ、無色透明の粒もあります。
  2. シラスが白っぽく見えるのは、ガラスや透明な鉱物を多く含むためです。
  3. 角ばった粒がこびりついた汚れを削り落とす研磨材の役割を果たします。単に白いから洗浄できるわけではありません。

第3問|生物をヒントにした技術

この大問で学ぶこと

形や表面の性質と働きを結び付ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 生物の特徴の利用

①ア/②ウ/③ア

  1. カワセミのくちばしのような形は、水や空気に入る際の衝撃・圧力変化を小さくする発想につながります。
  2. 蚊の口先は細かな構造によって刺す際の負担を小さくする針、ハスの葉の表面は液体をはじき付着しにくくするふたに応用されています。

問2・問3 構造をまねる技術

フロントガラス:ニワトリの卵のから(イ)/面ファスナー:オナモミの実(オ)/軽くて丈夫になる。

  1. 卵のからをヒントにしたガラスは、割れても破片が散りにくくする技術に関係します。面ファスナーは実のかぎ状の突起が引っ掛かる性質を使っています。
  2. ハチの巣のような構造は、少ない材料で形を支え、軽く丈夫にすることへつながります。指定字数では「軽くて丈夫になる。」と要点をまとめます。

第4問|ミョウバンの結晶づくり

この大問で学ぶこと

水の質量を基準に溶ける量を比較する

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2 用途と溶け残り

色をよくするため(イ)/68.9g

  1. ミョウバンはナスの漬物の色を保つために使われます。
  2. 20℃では水100gに11.4g溶けるので、水150gには11.4×1.5=17.1gです。86g入れたうち、86−17.1=68.9gが溶け残ります。

問3 全部が溶ける温度

60℃

  1. 水100g当たりでは86÷1.5=約57.33gを溶かす必要があります。
  2. 50℃の36.4gでは足りず、60℃の57.4gで足りるので、表の中では60℃です。水溶液全体150gと考えないようにします。

問4・問5 結晶を育てる環境

ア・ア

  1. 温かい場所で水をゆっくり蒸発させ、小さな結晶を種にして成長させます。
  2. 大きな結晶を育てるには、強い振動を避けて放置する方が適切です。急に冷やして多数の小さな結晶を出す方法と目的を分けます。

問6 結晶がほとんどできないもの

でんぷん粉(ウ)

  1. でんぷんは冷水にそのままよく溶ける物質ではありません。加熱すると水を吸ってのり状になります。
  2. ミョウバンのように水溶液から規則的な結晶を取り出す方法には適しません。

第5問|電流・発光ダイオードと電磁石

この大問で学ぶこと

電流の向きと強さを分けて考える

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 回路Aの端子を入れ替える

発光ダイオード:イ/プロペラ:オ/方位磁針:キ

  1. 訂正の指示に従い、手順2での回路Aを基準にします。二つの発光ダイオードは逆向きにつながっているので、流れる向きが逆になると光る方が入れ替わり、一つだけ光ります。
  2. モーターの回転と電磁石の極も逆になるため、プロペラは手順2と逆向き、方位磁針はキの向きになります。

問2 回路Bの端子を入れ替える

発光ダイオード:シ/プロペラ:ソ/方位磁針:ツ

  1. 訂正の指示に従い、手順3の回路Bを基準にします。こちらは発光ダイオードが一つしかなく、逆向きでは電流を通しません。
  2. 回路に電流が流れなくなるため発光せず、モーターも止まります。電磁石の作用もなくなり、方位磁針は地磁気による元の向きへ戻ります。

問3 コイルの巻き数の比較

回路Bの方が多い(ナ)

  1. 両方をつないだとき、Aのモーターが速いので、Aの電流の方が強いと分かります。
  2. それでも方位磁針はBだけをつないだときの向きを向くので、電磁石の作用はBの方が強いことを示します。同じ鉄くぎで比較しているため、Bの巻き数が多いと判断します。

問4 発電のしくみの分類

①水力・火力・原子力・風力/②火力・原子力

  1. 水力と風力は水や風の動きで発電機を回します。火力と原子力は熱でつくる蒸気などを使い、発電機を回します。
  2. 太陽光発電は太陽電池で光を電気に変え、発電機の軸を回す方式ではありません。

解き直しの進め方

水溶液は水100g当たりという基準をそろえ、回路は電流が流れるか・向きはどちらか・強さはどうかを順に確認します。生物や地層は見た目の名前だけでなく、性質がどう働くかを説明してみましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

記事カテゴリ: 中学校別対策

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