2026年11月1日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
立教新座中学校・2025年度 一般第1回・帰国児童入試 算数
原問題の全設問を、条件の整理・式・図の対応を確かめながら解説します。整数の組合せ問題には列挙表を付け、解答資料との相違も説明しています。
第1問|計算・余り・さいころと折り返し
この大問で学ぶこと
条件を式と図に置き換える
(1)整数の計算
4889
- 117×53=6201、22304÷17=1312。6201−1312=4889です。
(2)小数と帯分数の計算
8
- 2.455−1.875=0.58=29/50。16と2/3=50/3なので分子部分は29/3。
- かっこの中は1/2+1/12+5/8=29/24。29/3÷29/24=8です。
(3)二つの余りの条件
2019
- 5で割って4余る数から、さらに8で割って3余る数を探すと19。以後は最小公倍数40ごとに同じ条件になります。
- 2025に近い候補は19+40×50=2019と2059。差が小さい2019です。
(4)① 3個のさいころの貼合せ
14
- 最初の貼合せ面の目をaとすると、中央の反対側は7−a。同じ目を貼るため、貼合せ面の和は2a+2(7−a)=14です。
(4)② 和が126になるさいころの個数
19個
- 2か所の貼合せ面を一組にすると和は14です。126=14×9なので貼合せは18か所、さいころ19個です。
- 貼合せが奇数か所の場合は端の2面分が2a(aは1〜6)となり、126になる組はありません。
(5)① 兄と妹の年齢差
2歳
- 2年後の姉=兄の2倍なので、姉の現在の年齢は兄の現在の2倍+2。6年後の姉=妹の2倍なので、姉の現在は妹の現在の2倍+6。
- 二つの式の差から兄と妹の差は(6−2)÷2=2歳。
(5)② 父と姉の現在の年齢
父54歳/姉24歳
- 6年後の姉を1とすると、父は2、妹は1/2、兄は妹より2歳上です。6年後の4人の合計は98+6×4=122歳。
- 姉の4倍+2=122なので6年後の姉30歳、父60歳。現在は姉24歳、父54歳です。
(6)折り返した角x・y
x=72°/y=54°
- 折り目IGは折る前後の辺GDとGDの移った辺の角を二等分します。与えられた36°から、IGと水平線の角は18°。したがってx=90−18=72°。
- 元の正方形EFGHの辺は水平線と45°をなします。この辺と折り目の鋭角は45+18=63°。折り返してできる角の一方は2×63=126°なので、図のyは180−126=54°です。
第2問|台形の交点と面積比
この大問で学ぶこと
平行線で対応する底辺を見つける
(1)AG:GE
2:3
- AEはCDに平行なのでEC=AD=2cm、BE=5−2=3cm。三角形ADGとEBGは相似なのでAG:GE=AD:BE=2:3。
(2)AH:HE
26:9
- Fを通りADに平行な線を引き、AE・ABとの交点を考えます。CF:FD=3:4なので、FのBCからの高さは全高の3/7です。
- AD方向のFの位置はCの5cmからDへ3/7進んだ位置で5−3×3/7=26/7cm。一方同じ高さのAEの位置は3×4/7=12/7cm。BFとAEの交点Hを平行線で比べると、AH:HE=26:9です。
(3)AG:GH
7:6
- AE全体を35とすると、AG=35×2/5=14、AH=35×26/35=26。GH=26−14=12なので14:12=7:6。
(4)三角形BHG
3と3/5cm²(3.6cm²)
- BE=3cm、AB=7cmで三角形BAEの面積は3×7÷2=10.5cm²。
- GHはAEの12/35で、BからAEへの高さが共通です。10.5×12/35=3.6cm²。
第3問|円すいの転がりと通過する立体
この大問で学ぶこと
円周比と断面の変化を整理する
(1)円すいの表面積
75.36cm²
- 側面積は半径×母線×3.14=3×5×3.14=47.1。底面積は3×3×3.14=28.26。合計75.36cm²。
(2)一周する間の回転数
1と2/3回転
- 母線5cmを半径とする円を一周する距離は10π。円すいの底面の円周は6πなので10π÷6π=5/3回転。
(3)通過してできる立体
体積226.08cm³/表面積301.44cm²
- 高さ4cm、下の半径6cm・上の半径3cmの円すい台から、半径3cm・高さ4cmの逆さの円すいを抜いた立体になります。円すい台は半径6cm・高さ8cmの円すいから上の半径3cm・高さ4cmの円すいを除いたものです。
- 体積=(6²×8−3²×4−3²×4)×3.14÷3=72×3.14=226.08cm³。表面積は外側の側面(6+3)×5π、内側の側面3×5π、底面6²πの合計96π=301.44cm²です。
第4問|最大・中間・最小の整数の条件
この大問で学ぶこと
大小関係で場合を分ける
(1)77・91・99の表示
117
- 最大99、中間91、最小77を使い99×91÷77=117。入力した順番ではなく、大小順に置き直します。
(2)18・72と残り1個
12、27
- 残りの数が18より小さい場合、72×18÷□=108より12。18と72の間なら72×□÷18=108より27。
- 72より大きい場合に式を作ると27となり、仮定と矛盾するので除きます。
(3)1を含み表示3773
49、77
- 最小の数が1なので残り2数の積は3773。3773=7×7×7×11です。
- 100以下の異なる2数となる因数の組を調べると49×77が該当します。7×539、11×343などは100を超えます。
(4)表示が2025となる組
7通り(下表で検算)
- A>B>CとしてAB=2025C。A・Bは100以下なのでAB≦9900、よってCは1〜4です。各Cに対し積が2025Cとなる約数の組を探します。
- 各組を式に代入すると2025になります。手元の解答資料には6通りとありますが、みくに出版の2025年10月9日付正誤表でも7通りへの訂正が示されています。
| A | B | C | A×B÷C |
|---|---|---|---|
| 81 | 25 | 1 | 2025 |
| 75 | 27 | 1 | 2025 |
| 90 | 45 | 2 | 2025 |
| 81 | 50 | 2 | 2025 |
| 75 | 54 | 2 | 2025 |
| 81 | 75 | 3 | 2025 |
| 100 | 81 | 4 | 2025 |
第5問|二つのボートの距離グラフ
この大問で学ぶこと
折れ曲がる時刻と動作を対応させる
(1)停止・同方向の区間
①エ〜オ/②カ〜キ/③オ〜カ
- エでAがQに着き、5分の停止後オで戻り始めます。カでBがPへ着き、キで出発します。
- オからカは両方ともPへ向かうため、同じ方向に動いています。距離が増減する速さがどの船の速さに当たるかを確認します。
(2)ウからエの離れる速さ
毎分560m
- イからウはAが下り、Bが上る反対方向の動きです。3360mを13−7=6分で縮めたので和の速さは560m/分。
- ウからエでも同じ二つの船が反対方向に進むため、離れる速さも560m/分。
(3)P・Q間の距離
5460m
- キではBがPにいてAはPまで3276m。AがPへ着くまで49と1/5−33と3/5=15と3/5分なので、Aの上りは3276÷15.6=210m/分。
- キからクはAの上りとBの下りが向かい合うため、Bの下りは560−210=350m/分です。Bはキから49と1/5分まで15と3/5分でQへ戻るので、PQ=350×15.6=5460m。
(4)流れの速さ
毎分45m
- 最初の7分でAが下った距離は5460−3360=2100m。下りの速さは2100÷7=300m/分です。
- 上り210m/分との差は流れの2倍なので、流れは(300−210)÷2=45m/分。
解き直しの進め方
台形は平行線、円すいは母線と底面半径、ボートは停止の区間を先に確認します。整数の列挙では大小関係と範囲を使い、各候補を元の式に戻して検算しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
※第4問(4)の解答訂正について:みくに出版「算数編」正誤表(2025年10月9日)に、6通りから7通りへの訂正が掲載されています。
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