【赤羽の駅近理数塾】進塾【算数・数学・英語の力で中学・高校・大学受験の合格へ】 > 中学校別対策 > 渋谷教育学園渋谷中学校対策 > 渋谷教育学園渋谷中学校 2024年度 第1回 国語入試解説|大問別の考え方と解き直し

渋谷教育学園渋谷中学校 2024年度 第1回 国語入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月1日

SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

渋谷教育学園渋谷中学校・2024年度 第1回 国語

小説は二人のミカと両親の関係、論説は自然と技術の関係の変化を扱います。長い選択肢では一部の一致だけで決めず、主語・理由・結論まで本文と照合します。記述例は進塾独自の例で、学校公表の採点基準ではありません。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|木皿泉「かおり」

この大問で学ぶこと

本物・偽物という思い込みから、自分で選ぶ行動へ

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

解くときの着眼点:誰が何を知っているか、誰が何を思い込んでいるかを分け、ロボットか人間かという答えを本文の外から断定しないようにします。

問一|漢字

①高台/②刻(み)/③建物

  1. 高台は周りより高い土地、刻むは細かく切ること、建物は建てられた家屋などを指します。
  2. 土地の高低、調理の動作、住居という前後の意味から字を確定します。

問二|父が話を受け付けない理由

ア

  1. 母が二人を比べてどちらかを選ぼうとする姿勢は、父にとって娘を人間かどうかという値踏みの対象にするように見えます。娘という存在そのものが軽んじられることへの怒りが読み取れます。
  2. 父が自分の希望する人間を引き取れたから満足している、母の押し付けに苦しんでいる、などの説明ではありません。父母の態度の違いを比べます。

問三|自分は偽物かもしれないと思うミカ

エ

  1. 父が母のもとで暮らすミカに慣れ親しんでいる様子から、語り手は自分の方が父にとって偽物なのではないかと疑います。父の不用意な発言がその疑いを強めています。
  2. 父は目の前のミカを娘として扱っていますが、本人の不安まで理解しているわけではありません。人間かロボットかを既に知っている、自分が本物だと確信している、という選択肢は外します。

問四|父が時間をかけようと言う意味

ア

  1. 幼いころにもう一人のミカと過ごした時間に、これから目の前のミカとの時間を重ね、新しい親子関係を築こうとしています。
  2. 二人を同じ人物だと見なして違いを消すのでも、過去の思い出を上書きして忘れるのでもありません。時間をかけて関係を作るという方向を捉えます。

問五|父の自分は構わないという言葉

記述例:親の都合で二人の暮らしを決めてきたうえ、前から一緒にいたミカと暮らしたい本心を隠し、どちらと暮らすかの責任を子どもに負わせるのはずるいと感じたから。

  1. 語り手は、両親が自分たちのそばに娘を置きたいと考えて状況を作ったことを理解しています。一方、父は誰とでもよいように言いながら、母のもとにいたミカに親しみを持っています。
  2. 71字以上80字以内で、親が決めた過去・父の本心・子に決定を任せるずるさの三点をつなぎます。父が娘を大切にしていないという一面的な説明にはしません。
記述に必要な三つの要素
過去父の本心語り手の批判
親の都合で二人の境遇を作った以前一緒にいたミカへの親しみ本心を言わず子に判断を負わせる

問六|父が安心した理由

イ

  1. 父は、語り手が自分自身で考えようとしていると受け取ります。これにより、娘に自分たちが二人を作って都合よく振り回していることを直接知られる不安が和らぎます。
  2. 母から聞いた内容も含めて話すという意味だと理解したのではありません。父が解釈したことと、語り手が実際に考えていることを分けて読みます。

問七|最後に顔を上げたミカ

オ

  1. もう一人のミカとの対話を通じ、当事者である自分たちも解決へ向けて行動できると気付きます。それまで親がどう決めるかに左右されていた状態からの変化です。
  2. ただ運命を受け入れる、母を怒って捨てる、父と暮らすと決定するという場面ではありません。結末は自分の意思で動き出す提案として捉えます。

問八|解釈として誤りを二つ

ア・オ

  1. アは、アンドロイドとロボットの呼び分けを親しみの差とする点が不適切です。本文の用語の違いだけから評価を付け足せません。
  2. オは、母の生活の乱れを、誰とでも同じ生活を送る証拠として読む点が不適切です。母もそれまでと同じ生活を保てず、複雑な思いを抱えています。他の選択肢では、服装・笑顔・海の比喩・二人の行動を本文の描写へ戻して確かめます。

第2問|戸谷洋志「未来倫理」

この大問で学ぶこと

自然の模倣から自然の支配へ、議論の変化を読む

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

解くときの着眼点:筆者が説明している過去の自然観と、筆者自身が提示する未来への問題意識を区別します。

問一|漢字

①耕(す)/②帳消(し)/③反映

  1. 農業で土地を扱うのは耕す、失敗をなかったことにするのは帳消し、意図などが形に表れるのは反映です。
  2. ②は帳・消の両方を正しく書き、送り仮名の位置を確認します。

問二|地球という表現を避ける理由

イ

  1. 地球と言うと、人間の外側の環境だけを思い浮かべがちです。しかし現在世代と未来世代が共有するのは外界だけでなく、身体や遺伝情報など内側の自然も含まれます。
  2. 地球に人間が住めない、自然は人間と同じ意味、未来世代と現在世代が直接接する、とする説明ではありません。言葉の連想から議論の対象が狭まることを問題にしています。

問三|以前の影響が未来へ及びにくかった理由

エ

  1. 昔は人間が働きかける力より、自然が自分で元に戻る力の方が大きかったため、与えた影響が未来世代の時代まで残りにくかったと説明されています。
  2. 以前の人々が必ず未来へ配慮していたからではありません。現代の技術によって自然の回復力を超える影響を与えられるようになった、という対比を使います。

問四|自然に甘えるとは何か

記述例:自然には人間の働きをはるかに超える自己修復力があり、失敗しても回復するので、現在世代は未来への影響を気にせず資源を取り続けてよいと考えること。

  1. 筆者が紹介する自然観では、自然への畏れがある一方、その回復力へ依存して資源を使うことも認められます。自然を尊重することが必ず節制につながるとは限りません。
  2. 71字以上80字以内で、回復力への信頼と、未来への配慮を不要とする考えを結びます。これは本文が検討する考え方の説明で、現代の環境行動を勧める文章ではありません。

問五|伝統的な技術観

記述例:自然は人間を超えた優れた存在だと捉え、自然の現象や仕組みを観察して本質を理解し、それを手本として人間が自分の目的を実現するものを作るという考え方。

  1. アリストテレスの自然の模倣という説明を、農業やダ・ヴィンチの例で具体化します。自然の方が人間より信頼できるという自然観が土台です。
  2. 71字以上80字以内で、自然への評価→観察と理解→模倣による制作という順を保ちます。自然を好きなように操作してよいというベーコンの技術観と混ぜないようにします。

問六|ベーコンの技術重視

オ

  1. 人間が人工的な実験環境を作り、その中で自然を働かせて、結果から理解しようとします。自然の観察を手本に技術を作る順序から、技術を通じて自然の本質へ迫る順序へ変わります。
  2. 自然を完全に消し去る、昔の自然へ戻る、技術を使えば全て簡単に解決する、という説明ではありません。自然と技術のどちらを出発点とするかを押さえます。
自然と技術の関係の変化
比べる点伝統的な技術観ベーコンの技術観
出発点自然の観察人間の実験的な働き掛け
技術の役割自然を手本に模倣する自然を理解・管理する
復習の問いどんな仕組みを手本にしたか何を変え、結果を確かめたか

問七|なぜ自然の支配になるのか

ウ

  1. 自然に人間が積極的に働きかけ、実験と検証でその本質を明らかにできると考えるなら、人間は自然を管理し、目的に合わせて操作できると見なすようになるからです。
  2. 本文は単に技術が便利だと言うのではなく、自然が人間に従う対象へと変わる考え方を追っています。実験で自然そのものをゼロから作るという説明にはしません。

問八|本文と合わない理解

ウ

  1. 情報技術によりコミュニケーションの形が増えても、インターネット上の誹謗中傷は言葉の暴力であり、対面の場合と違って未来に影響しないとは言えません。
  2. 本文は、人間の力による影響が将来へ残り得ることを問題にしています。技術の利便性と影響の持続を分け、現在の行動への責任を未来世代の視点から考えます。

解き直しの進め方

小説は知っていることと思い込んでいることを人物別に整理し、論説は伝統的技術観とベーコンの技術観を対比表にします。記述は要素を落とさず、引用に頼らない自分の言葉で組み直しましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

赤羽で学習塾をお探しなら

会社名
進塾
住所
〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
電話番号
03-5924-7747
URL
http://susumujuku.com