2026年11月1日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
渋谷教育学園幕張中学校・2026年度 一次 算数
5大問を全問解説。約数・場合の数は漏れのない分類、注水は仕切りと給水量の復元、回転・切断は何を動かし何を分けるかまで説明します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|積を和の箱へ入れる規則
この大問で学ぶこと
約数の組と、箱番号の上限を整理する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)①|カード32が入る箱
3個
- 積32になる正の整数の組は、1×32・2×16・4×8です。順番だけ違う組は同じ箱になります。
- 和は33・18・12なので、三つの箱に入ります。
(1)②|カード56が入る箱
4個
- 積56になる組は、1×56・2×28・4×14・7×8です。
- 和は57・30・18・15なので、四つです。
(2)|箱13と箱14の共通カード
40
- 和13になる組の積は、1×12=12、2×11=22、3×10=30、4×9=36、5×8=40、6×7=42です。
- 和14では、13・24・33・40・45・48・49です。共通するのは40で、5×8と4×10を使います。
(3)|ちょうど五つの箱に入るカード
36・48・80
- 積の組を小さい方の数から並べます。36は(1,36)(2,18)(3,12)(4,9)(6,6)、48は(1,48)(2,24)(3,16)(4,12)(6,8)、80は(1,80)(2,40)(4,20)(5,16)(8,10)です。
- それぞれ和が異なる五つの箱になります。組の数が五つになるには約数の個数が9個または10個で、100以下では36・48・80・100が候補です。
- ただし100は1+100=101の箱が存在しないため、入るのは四つです。したがって36・48・80の三枚です。
間違えやすい点:箱は2〜100、カードは1〜100です。「積を作れる組」と「実在する箱」を区別します。
第2問|六つのマスへの数の配置
この大問で学ぶこと
一番短い列から決めて場合分けする
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)|三段の和を等しくする
11通り
- カの数は1〜4です。一段目は三つの正の整数の和なので、共通の和は3か4だけです。
- 和3では一段目は(1,1,1)の一通り、二段目は(1,2)(2,1)の二通りで、2通りです。
- 和4では一段目は(2,1,1)の並べ替え三通り、二段目は(1,3)(2,2)(3,1)の三通りで、9通り。合計11通りです。
(2)|三段の積を等しくする
31通り
- 共通の積をカの1・2・3・4で分けます。積1は一段目も二段目も全て1で、一通りです。
- 積2は一段目で2の場所が三通り、二段目で2の場所が二通りなので6通り。積3も同様に6通りです。
- 積4は一段目が(4,1,1)と(2,2,1)の並べ替えで計六通り、二段目が(4,1)(1,4)(2,2)の三通りなので18通りです。合計1+6+6+18=31通りです。
| 積 | 一段目 | 二段目 | 通り数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 1 | 1 |
| 2 | 3 | 2 | 6 |
| 3 | 3 | 2 | 6 |
| 4 | 6 | 3 | 18 |
(3)|三辺の和を4にする
4通り
- 角のマスはア・ウ・カです。それぞれの角二つの和は、間のマスに1以上残すため3以下でなければなりません。
- 角が全て1なら、間は全て2となり一通りです。角の一つだけが2、残りが1なら、2を置く角は三通りです。角に2が二つあると、その間に0が必要になるので不適です。合計4通りです。
(4)|三辺の和を5にする
11通り
- 角二つの和は4以下です。角を1・2だけで作る場合は、全て1が一通り、2が一つなら三通り、2が二つなら三通り、全て2なら一通りで計八通りです。
- 角に3を使う場合、他の二角は1でなければならず、3の場所は三通りです。4を角に置くことはできません。間の数は角を決めれば一意に決まるので、8+3=11通りです。
第3問|二枚の仕切りと二本の給水管
この大問で学ぶこと
最高水面のグラフから容積を復元する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)|仕切りの高さと満水時刻
あ=24cm、い=180分
- P・Q・Rの底面積をp・q・r、仕切りX・Yの高さをx・yとします。Aだけで最初の16分にPがXへ達し、その後24分でQがXへ達するので、q:p=24:16=3:2です。40〜60分の20分でPとQがYまで上がるため、(p+q)(y−x)=900×20です。これとpx=900×16からy=1.5xです。
- Bだけのグラフでは、最初の27分でRがYへ達し、次の33.75分でPとQがYへ達します。r:(p+q)=27:33.75=4:5なので、p:q:r=2:3:4です。Bの給水量はry÷27=2p×1.5x÷27=1600cm³/分です。
- 満水量は1600×101.25=162000cm³。高さ60cmなので底面積合計は2700cm²、P600・Q900・R1200cm²です。x=900×16÷600=24cm、y=36cm。Aだけで満水にする時間は162000÷900=180分です。
| 部分 | 底面積 | 仕切り |
|---|---|---|
| P | 600cm² | Xは24cm |
| Q | 900cm² | Yは36cm |
| R | 1200cm² | 全高60cm |
(2)|PとQの水位が初めて等しい時刻
33.6分後
- Aを入れ始めて16分後、Pは24cmでXからQへ水が流れ始めます。Bは3分遅れているので、Rが36cmへ達するのは3+27=30分後です。
- 30分後のQの水量は900×(30−16)=12600cm³、深さは14cmです。ここからはAとBの合計2500cm³/分がQへ入ります。
- Qを14cmから24cmへ上げるには900×10=9000cm³必要なので3.6分。初めてPとQが等しくなるのは30+3.6=33.6分後です。
(3)|最高と最低の差が22cmになる時刻
14と2/3分後・18分後・30分後
- 16分より前はQが空で、最高はPです。Pの上昇は毎分900÷600=1.5cmなので、22÷1.5=14と2/3分後です。
- 16〜21分ではPが24cmで最高、Qは毎分1cm上がります。差は24−(t−16)=40−tなので、差22cmは18分後です。
- 21〜30分ではRが最高、Qが最低です。Rは毎分4/3cmで、深さは(t−3)×4/3。Qはt−16なので、差はt/3+12です。これが22になるのは30分後です。
- 30分以降はRが36cmで止まりQが上がるため、差は22cmから小さくなります。P・Qが24cmでそろった後も差は縮まり、全て36cmでそろえば差0です。従って他の時刻はありません。
第4問|回転で通る部分の面積
この大問で学ぶこと
動かす図形全体と、曲線だけの軌跡を分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)|四隅を引く面積
20cm²
- 正方形ABCDの面積は6×6=36cm²です。四隅は、直角をはさむ二辺が2cmと4cmの合同な三角形です。
- 一つの面積は2×4÷2=4cm²。36−4×4=20cm²です。
(2)①|扇形全体が通る面積
28.26cm²
- PとBを結び、元の扇形をPBで二つに分けます。Pを中心に90度回すと、外側の境界はBが描く90度の弧になります。PBの一方の部分を回転後の位置へ移し、もう一方を元の位置に残すと、その間にBの通る扇形が挟まる形に分けられます。
- 移した二つの部分の合計面積は、元の扇形と同じ4²×3.14÷4=12.56cm²です。PB²=OB²+OP²=16+4=20なので、間の90度の扇形は20×3.14÷4=15.7cm²です。
- 足して12.56+15.7=28.26cm²です。PはOAの中点であり、OA全体を半径として回る問題ではありません。
(2)②|弧ABだけが通る面積
9.42cm²
- 回転の中心はQです。QB=3cm、QA²=OQ²+OA²=1+16=17です。元の弧ABでは、Qからの距離が3cmから√17 cmまで、一度ずつ現れます。
- それぞれの距離の点が135度ずつ回るので、同じ半径の細い輪ごとに見ると、全周の135/360が塗られます。従って面積は、半径の二乗が17と9の二円の差の135/360です。
- (17−9)×3.14×135/360=9.42cm²です。扇形の内側全体を動かす①と異なり、ここでは曲線部分だけを動かします。
第5問|のり面を隠した立体と切断
この大問で学ぶこと
切り口の形と、接着が残るかを別々に調べる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)|四個の直方体を切る
1/12cm³
- 全体の大きさは2×2×1cmです。平面ACFでB側にできる角すいの体積は2×2÷2×1÷3=2/3cm³です。
- この角すいを元の1cm立方体の境目で見ると、Bに接する部分が1/2cm³、その両隣が1/12cm³ずつです。両隣の小片は、底面の直角三角形の二辺が1cm、高さが1/2cmなので、1×1÷2×1/2÷3=1/12です。
- 問題では切断後に三つに分かれるため、両隣の小片の一つが接着から離れます。一番小さい立体は1/12cm³です。切った平面の両側という二分類だけで考えないことが要点です。
(2)|八個の立方体を切る
1と1/6 cm³
- 2cm角の立方体のB側にできる角すいは、直角をはさむ三辺が2cmで、体積2×2÷2×2÷3=4/3cm³です。元の小立方体ごとに分けると、Bを含む部分は5/6cm³、その隣の三つは各1/6cm³です。
- 三つに分かれたうち小さい方の小片は1/6cm³です。その分を4/3cm³から除いた残りが、二番目に小さい立体で、4/3−1/6=7/6=1と1/6 cm³です。
- もう一方の大きな立体は8−4/3=20/3cm³です。三つの体積の合計が8cm³になることも確かめます。
(3)①|のりを外した後の個数
15個
- この設問は、切断後にのりを全て外します。したがって元の小立方体を一個ずつ見て、平面が内部を横切れば二個、横切らなければ一個と数えます。
- 平面DPQは、八個のうち七個の内部を通り、一個だけを切りません。よって7×2+1=15個です。面の一部に触れるだけの場合と、内部を横切る場合を区別します。
(3)②|最小の切断片
1/72cm³
- Eを原点、EFの向きをx、奥行きの向きをy、高さをzとすると、D=(0,2,2)、P=(1,0,0)、Q=(2,1,0)です。この三点を通る切断面は2x−2y+3z=2と表せます。
- これを1cmの格子の各頂点へ当てはめると、最も小さい角すいは、直角に交わる三辺が1/2cm・1/2cm・1/3cmになります。奥行き1〜2cm、高さ0〜1cm、横0〜1cmの小立方体では、頂点(1,1,1)の付近にできます。この頂点から左へ1/2cm、奥へ1/2cm、下へ1/3cmの三点が切断面上です。
- 体積は1/2×1/2÷2×1/3÷3=1/72cm³です。他の切断片と比べてもこれが最小です。座標式は格子上の切断位置を確かめる補助として使い、三辺の長さを元の立体へ書き戻して確認しましょう。
解き直しの進め方
箱番号の上限、使える数字、接着の条件など、細かい制限を最初に書き出します。,場合の数は短い列や角のマスから決めて、残りが一意か確認します。,注水や切断は、時間・元の小立方体ごとに区切って調べ直します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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