【予習シリーズ5年上 第3回】社会攻略ガイド

2026年8月18日

【予習シリーズ5年上 第3回】社会「いろいろな工場」攻略ガイド【進塾】

【予習シリーズ5年上 第3回】社会攻略ガイド

〜製鉄所が海沿いに広がる理由と、身近な製品から学ぶ工業の分類〜

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1. はじめに:この記事を読んで得られるメリットと実戦力

第3回の社会は「いろいろな工場」というテーマで、工業の分類を扱います。工業の分類はかなり細かく面倒なところですが、今後の工業における学習の面でも入試の出題に関しても正確に押さえておく必要があります。

【本記事を読むメリット】
この記事を読み込んでいただくことで、「なぜ製鉄所は広い土地を必要とし、海沿いに立地するのか」という理由を、原料(鉄鉱石・石炭・石灰石)の輸入という視点から理解できるようになります。「重化学工業とは何か」という定義から入るのではなく、身近な製品が何工業にあたるのかという具体例から分類していくことで、理解も暗記もしやすくなります。自動車工業のジャストインタイム方式や、化学工業の石油化学コンビナートといった、入試で頻出の仕組みについても、理由とセットで押さえることができます。

2. 製鉄所はなぜ広いのか、工業の分類

鉄を作る工業のことを鉄鋼業と言い、千葉県千葉市などに製鉄所があります。鉄の原料は鉄鉱石・石炭・石灰石の3つで、この3つが必要ということが言えることが大事です。石灰石はあの国内で全部採れるのですが、鉄鉱石と石炭は輸入しないといけないため、海の近くである必要があります。特に大きな船で運んでくるため土地も広くないといけません。原料を保管しておくためにも広い土地が必要になるため、製鉄所は必然と広くなるというわけです。同じ理由で、石油化学工場も広い土地が必要になります。

工業は「重化学工業」と「軽工業」の2種類に分ける

工業は大きく2種類に分けられます。金属や機械など、かなり重いものを作る工業を重化学工業(重工業と化学工業を合わせたもの)と言い、それ以外の比較的軽いものが多い工業を軽工業と言います。例えば服を作ったり、食料品(カップラーメンや冷凍チャーハン、ビールなど)を作ったりするのが軽工業です。日本は重化学工業が中心で、日本の工業生産額の約3/4が重化学工業だということを押さえておく必要があります。

3. 金属工業・機械工業・化学工業・軽工業・伝統工業

金属工業:鉄鋼業がメイン、アルミニウムは電気の大量消費がネック

金属工業とは金属を作る工業のことで、金属といっても色々ありますが、メインは鉄鋼業です。鉄鋼業の原料は先ほど述べた通り、石灰石は100%日本国内で賄えますが、石炭と鉄鉱石は輸入が必要であるという点が大事です。その他の金属としてはアルミニウムがありますが、アルミニウムを作るのは大量の電気が必要になるため、今はコストの問題からリサイクルや輸入に頼っている状態です。

機械工業:自動車工業とジャストインタイム方式

💡 「関連工場」と「組立工場」、そしてジャストインタイム方式

機械工業には自動車やテレビ、時計、楽器なども含まれ、意外なものが機械にあたることもあるため注意が必要です。その中でも日本は自動車工業が単独で1位のシェアを持つ、機械工業の中心的な存在です。生産台数で見ても中国・アメリカに次いで世界第3位となっています。
自動車の作り方としては、まず部品を専門に作る会社である「関連工場」がハンドルやタイヤなど様々な部品を作り、それを1箇所に集めて組み立てる「組立工場」で組み立てます。組立工場はそれほど広いわけではないため、大量の部品を必要な時に必要な数だけ運ぶ方式を採用しており、これをジャストインタイム方式と言います。自動車の組み立て工場は愛知県(トヨタ)を中心に、関東の北の方(埼玉など)にも分布しています。近年は人件費の安い海外での生産(現地生産)も増えており、環境に配慮した電気自動車なども登場しています。

船を作る工業は造船業と言い、現在は中国や韓国が盛んです。集積回路(IC)の生産が盛んな九州は「シリコンアイランド」と呼ばれます。家庭用電気製品(掃除機・冷蔵庫・洗濯機など)を作る工業は、大阪の内陸部の中小工場が多いという特徴があります。その他、ロボットを作る工業(自動車工場での組み立てや介護用ロボットなどに活用)や、顕微鏡・望遠鏡・時計などを作る精密機械工業も機械工業に含まれます。

化学工業:石油化学コンビナートの仕組み

化学工業とは石油を原料として様々な製品を作る工業です。原油はタンカーで運ばれてタンクに保管され、必要になったら精製されます。この時の温度によって生成される種類が異なり、LPガス・ガソリン・ナフサ・軽油・重油・灯油などができます。この中でナフサになったものが石油化学工場に送られ、加工されて肥料・プラスチック・繊維・ゴムなどになります。この一連の仕組みを「石油化学コンビナート」と言い、図でイメージを掴んでおくとよいでしょう。

軽工業:食料品工業・窯業・製紙パルプ工業・繊維工業

軽工業は重化学工業以外のもので、生産額で言うと約1/4にあたります。食料品工業は写真の通り、パンや醤油・味噌などを作るものを醸造業と言います。窯業はセメントやガラスなどを作るもので、セメントがメインです。セメント工場のある山口県(秋吉台のカルスト地形)や埼玉県の秩父が代表例です。製紙パルプ工業は紙を作る工業で、木材を細かく砕いて薬品で溶かし、繊維を取り出してパルプにし、紙に変えるという流れです。静岡県の富士川など、大量の水を必要とするため大きな川の近くに多く分布しています。繊維工業は糸や織物を作るもので、古紙のリサイクルの話も関連事項として押さえておきましょう。

伝統工業:条件は「100年以上・手作り」

⚠️ 伝統工芸品の認定は「経済産業省」、証は「伝統証紙」

伝統工業では、伝統工芸品に指定される条件として、「100年以上前から受け継がれているもので、手作りであること」が絶対条件です。この伝統工芸品を指定するのは国(経済産業省)であり、指定されたことを証明するものが「伝統証紙」です。この2つの用語はしっかり覚えておく必要があります。伝統工業の危機としては、後継者不足(高齢化)や原材料の不足といった課題があります。

4. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)

第3回の社会は、製鉄所がなぜ広い土地・海沿いの立地を必要とするのかという理由から入り、重化学工業と軽工業という工業の大きな分類を押さえることが基本になります。金属工業・機械工業(特に自動車工業のジャストインタイム方式)・化学工業(石油化学コンビナート)・軽工業・伝統工業(100年以上・手作りという条件)を、それぞれ身近な製品と結びつけながら整理していきましょう。

📺 動画インデックス:解説へ直行

以下の「▶ 再生開始」ボタンをクリックすると、社会の解説が始まる秒数から直接再生されます。お子様の復習や、家庭学習での親御様の確認にぜひご活用ください。

学習回主なテーマ解説を再生する
第3回 いろいろな工場(日本の工業1) ▶ 再生開始 (24:40〜)

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