2026年4月23日
【予習シリーズ5年下】第11回・第12回 国語「随筆文」読解ガイド
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目次
1. はじめに:本記事を読んで得られる情報
予習シリーズ5年生下巻の第11回・第12回では、国語で得点差がつきやすい「随筆文」を扱います。随筆文は、筆者の体験(事実)と、そこから生まれた感想や意見が混ざり合った文章です。
本記事では、この「事実」と「感想」を明確に見分けるテクニックや、記述問題でしっかり部分点を取るための「文章の型」を解説します。この2回分で随筆文の読み方をマスターし、入試本番でも通用する安定した読解力・記述力を身につけましょう。
2. 【第11回】経験と感想(随筆文):事実と感想の読み分け
第11回の学習における最大の目標は、文章を「情報」として正確に仕分けする力を身につけることです。随筆文において「事実は何か」を問う設問が出た際、多くの子供は無意識のうちに、筆者の強い思いや教訓が含まれた「いかにも正解らしい一文」を選んでしまう傾向があります。しかし、これらは大半が「感想」であり、出題者が用意した罠です。
感覚を排除する「~と思う」の判別基準
この罠を回避し、事実と感想を瞬時に見分けるための実践的なテクニックが、「文末に『~と思う』を補って読んでみる」という方法です。テスト本番で迷った際は、頭の中でこの言葉を付け足して不自然さを確認させます。
例えば、「昨日、私は小学校を卒業した」という文があったとします。これに「と思う」をつけると「卒業したと思う」となり、自分自身の明確な経験について述べているにもかかわらず、非常に不自然な響きになります。このように、「〜と思う」をつけると違和感が生じるのが「事実」です。
一方で、「夕暮れの景色はとても美しい」という文に「と思う」をつけると、「美しいと思う」となり、違和感なく自然に文が繋がります。これが、筆者の主観が入り込んだ「感想」です。このシンプルなフィルターを通す習慣をつけるだけで、子供は「自分がどう感じるか」という主観を排除し、テストに必要な客観的な読解ができるようになります。
| 本文の記述 | 「~と思う」を付けた結果 | 事実・感想の判定 |
|---|---|---|
| 先週、私は新しい自転車を買ってもらった。 | 買ったもらったと思う。 (※自分のことなのに変) |
事実(起きた出来事) |
| その瞬間、胸がすっと軽くなった。 | 胸がすっと軽くなったと思う。 (※自然に繋がる) |
感想(筆者の心情・意見) |
心情記述をロジカルに書く「逆接の型」
第11回では、読み分けに加えて「なぜ、かわいそう(卑怯だ、情けない)と思ったのですか?」という心情の理由を問う記述問題も登場します。ここで多くのお子様が、「〇〇だったから。」と表面的な出来事だけを書いてしまい、大きな減点を受けてしまいます。採点官が求めているのは、出来事そのものではなく、「なぜその出来事によって心が動いたのか」という背景のメカニズムです。
💡 満点を狙うための「逆接フォーマット」
強い感情が生まれる背景には、必ず【理想(本来あるべき姿)と現実のギャップ】が存在します。記述の際は、このギャップを対比構造にする以下の型を徹底させてください。
「本来は〇〇(理想・期待)であるべきなのに、実際には××(現実のマイナス)だから。」
- 「卑怯だ」と怒る理由:
「本来は正当な手段で正々堂々と戦うべきなのに、ズルをして楽に勝とうとしているから。」 - 「情けない」と落ち込む理由:
「本来は間違っていると勇気を出して言うべきだったなのに、周りの空気に流されて黙って逃げ出してしまったから。」
このように「理想」と「現実」を対比させて言語化するフォーマットを使うことで、解答の論理性は格段に上がります。白紙で提出してしまうお子様でも、この「型」という武器を持たせることで、まずは本文から理想と現実のパーツを探すという具体的な作業に入れるようになります。
3. 【第12回】経験と感想(随筆文):筆者の意見と理由
続く第12回では、第11回で学んだ「事実」と「感想」の読み分けを土台にして、さらに一段階上の読解力が求められます。それは「筆者の意見(感想)」が、「どのような理由(事実・具体的なエピソード)」から導き出されたのか、その論理的な繋がりを正確に読み解き、結びつける力です。
「具体的なきっかけ」を特定し、繋ぐ
随筆文の構造として、多くの場合は文章の後半や結びに「人は〇〇であるべきだ」「〇〇こそが人生において大切だ」といった筆者の一般化された意見や教訓(抽象)が書かれます。しかし、筆者は最初からその教訓を知っていたわけではありません。日常の何気ない出来事や、過去の忘れられない体験という「具体的な事実」があったからこそ、その結論に至っています。
入試や組分けテストでは、まさにこの部分が狙われます。「筆者はなぜ〇〇と言っているのですか?」と問われた際、結論周辺の言葉だけをツギハギして答えても正解にはなりません。必ず、筆者の考えを変えさせた、あるいは気づきを与えた「具体的なエピソード(事実)」を解答のパーツとして盛り込む必要があります。
意見と理由の「繋がり」を可視化する演習法
この力を養うためにご家庭の学習で取り入れていただきたいのが、答え合わせの際の「可視化」です。ただ丸付けをして解説を読むのではなく、本文に立ち返り、「どの出来事(具体)」が「筆者のどの言葉(抽象)」に繋がっているのかを、実際に鉛筆で線を引いたり、矢印で結ばせたりする指導が非常に有効です。
随筆文とは、筆者の個人的な一つの小さな経験が、読者全員にも通じるような一般論(道徳や人生観)へと昇華されるプロセスを読み解くジャンルです。基本問題や発展問題を通して、この「具体」から「抽象」へと向かう筆者の思考のベクトルをなぞる練習を反復してください。このプロセスを意識して演習を積むことで、一見難解に思える初見の随筆文であっても、筆者の言いたいメッセージ(意見)とその根拠(理由)を最短距離で結びつけ、設問の意図に沿った正確な解答を導き出せるようになります。
4. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)
第11回・第12回の攻略は、「事実と感想の読み分け(~と思う法)」と、「ギャップの言語化(本来〇〇なのに〜)」に集約されます。ご家庭でもこの視点を取り入れ、筆者の意見とエピソードをセットで捉える練習を徹底してみてください。
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