【予習シリーズ5年下 第18回】国語「随筆文」攻略ガイド

2026年6月18日

【予習シリーズ5年下 第18回】国語「随筆文」攻略ガイド【進塾】

【予習シリーズ5年下 第18回】国語攻略ガイド

〜随筆文の二面性と、難解な「比喩の具体化」を突破する〜

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1. はじめに:この記事を読んで得られるメリットと実戦力

第18回は「随筆文(7)」の総復習です。随筆文は、筆者の個人的な体験と、そこから得られた思想・教訓が入り混じるため、受験生が最も「なんとなく」の感覚で読んでしまいがちなジャンルです。

【本記事を読むメリット】
この記事を読み込んでいただくことで、随筆文を感覚ではなく「論理的な構造」として正確に分解するスキルが身につきます。
随筆文特有の『二面性(物語的か論説的か)』の見極め方から、心情記述で失点しがちな行動理由の『きっかけ探し』、そして多くの受験生が白紙で出してしまう『比喩表現の具体化プロセス』まで、入試本番で確実に部分点をもぎ取るための具体的な手順を詳細に解説しています。この記事のノウハウを吸収し、6年生に向けた過去問演習における確固たる「解答の拠り所」としてご活用ください。

2. 【基本問題】物語文的なアプローチと「きっかけ」への着目

随筆文を読む際に最も重要なのは、その文章が「物語文的な随筆」なのか、「論説文的な随筆」なのかを見極めることです。
筆者の実体験やセリフが多く、感情の動きが中心となっている場合は「物語文」と同じように心情を追いかけます。一方で、体験をベースにしながらも筆者の強い主張や社会に対する教訓が語られている場合は「論説文」として論理展開を追いかけます。どちらのタイプであっても、筆者の「体験部分」と「意見・感想部分」は明確に分けて整理しながら読むことが、随筆文攻略の絶対的な基本となります。

行動の理由は「心情」より先に「きっかけ」から遡る

基本問題の文章はセリフが多く、物語文的な要素が強い随筆文です。テーマはずばり「人の温かさ」。ここでは心情問題のアプローチが有効になります。

問2の「なぜ私は走っているのですか」という行動の理由を問う記述問題で、いきなり心情を起点にしてしまうと記述の軸がブレやすくなります。行動の理由を問われたら、まずは「きっかけ」から考えた方がスムーズに解答の骨格を作れます。本文を遡ると、「不安そうな娘の姿(映像)」が頭に浮かんだという明確なきっかけが存在します。そこから焦りや心配の気持ちが生まれ、結果として『走る』という行動に直結している一連の流れを丁寧に記述しましょう。
また、問6の「何が筆者を温かい気持ちにさせたか」については、心情そのものではなく「出来事・対象」を答える問題です。嬉しい、楽しいといった心情語を書き連ねるのではなく、駅員さんがしてくれた具体的な行動や配慮を本文から抽出することが求められます。文末を「〜の思いやり」や「〜の気配り」「〜の好意」といった形に着地させることで、減点されない美しい解答に仕上がります。

3. 【発展問題】記述の壁を越える!「比喩の変換」の極意

発展問題は、筆者の意見が強く表れている論説文的な随筆です。「失敗することによって、自分の思っていた当たり前が相対化されて、多様性や寛容さが生まれる」という、近年の入試トレンドである「多様性」を扱った非常に良質なテーマです。内容そのものを深く理解しておくことで、他校の入試問題(特に上位校の論説文)にも大いに役立ちます。

鉄則:比喩が出たら、いきなり答えず「性質」を考えよ

💡 「柱」という比喩を具体化する思考プロセス

問2では、「柱」という比喩表現を具体的な内容に直す記述が出題されます。多くの受験生は、この「比喩表現から具体的な状況への変換」を非常に苦手としています。いきなり正解の言葉を本文から探そうとするのではなく、以下のステップで論理的に思考を分解してください。

  • 性質のアタリをつける: いきなり答えを出そうとせず、本文中の「柱にぶつかっている」という表現のニュアンスから、「柱=自分にとってマイナスなもの、進行を妨げる障害物である」という性質を抽出します。
  • テーマとの照らし合わせ: そのアタリを持った上で、「では、この筆者は具体的に何にぶつかっている(つまずいている)のだろう?」と自問し、文章のメインテーマと照らし合わせます。すると、「筆者の失敗経験」のことであると自然に置き換えることができます。

比喩の変換は、この「性質への分解」からスタートすることが鉄則です。このワンクッションのプロセスを踏むことで、的外れな白紙解答を防ぐことができます。

また、問3の「失敗を恥ずかしいと思わずに済んでいることが筆者にとって救いなのはなぜですか」という記述は、防線部が含まれる7段落目の内容をまとめることになります。この段落の最後にある「私の失敗は恥となり、次のチャレンジをする勇気を失っていたことだろう」という核心部分の要素を、上手く言葉を変換しながら確実に組み込んでまとめ上げましょう。

文と文の関係:「換言」と「対比」の重要性

知識問題である文と文の関係(換言と対比)も、単なる文法知識ではなく読解・記述の大きなヒントになります。「〜とはどういうことですか?」という定番の設問は、要するに「本文中から換言(言い換え)されている部分を探せ」という指示に他なりません。
また、「AよりもB」「AではなくむしろB」といった対比構造を見抜くことで、筆者が本当に主張したい力点(Bの方)を正確に抽出することができ、記述の的を外さなくなります。読解中に「対比」や「言い換え」の接続詞を見つけたら、必ずチェックを入れる習慣をつけてください。

4. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)

随筆文は「体験」と「意見」を切り分けることが読解の第一歩です。そのうえで、行動のきっかけを正確に拾い上げ、比喩表現や対比構造を論理的に分解するスキルを身につければ、どのようなテーマが出題されても安定して高得点を狙えるようになります。

📺 動画インデックス:国語の解説へ直行

以下の表の「▶ 再生開始」ボタンをクリックすると、動画内の国語の解説が始まる秒数から直接再生されます。

学習回 主なテーマ 解説を再生する
第18回 随筆文の総復習(物語的/論説的の視点・比喩の変換) ▶ 再生開始 (5:56〜)

※YouTubeアプリまたはブラウザが起動し、指定の時間からご視聴いただけます。

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