2026年6月18日
【予習シリーズ5年下 第16・17回】国語攻略ガイド
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目次
1. はじめに:この記事を読んで得られるメリットと実戦力
5年生下巻の第16回および第17回は、それぞれ「物語・小説(11)」と「説明文・論説文(10)」の学習です。5年生のカリキュラムもいよいよ終盤に差し掛かり、この時期の国語は「新しい知識をゼロから学ぶ」というよりも、これまでの総復習と、6年生以降の過去問演習に耐えうる実戦力の養成がメインテーマとなります。
【本記事を読むメリット】
この記事を読み込んでいただくことで、単なる「文章のあらすじ」や「一時的な正解」ではなく、いかなる長文にも対応できる「再現性のある解答作成の型」を習得することができます。
具体的には、難関校で求められる心情問題の『3ステップ公式』、受験生が最も苦手とする要約問題での『引き算の思考法』、そして字数制限問題における『8割ルールの徹底』といった、入試本番の得点に直結する実践的なノウハウを余すところなく解説しています。保護者様はお子様の記述を添削する際の明確な基準として、受験生本人は読解時の思考プロセスを整えるツールとして、この記事のノウハウを最大限にご活用ください。
2. 【第16回】物語・小説の総復習(場面分けと心情の3ステップ公式)
物語文を攻略する上で、長文の中で迷子にならないために最も基礎的かつ重要な作業が「場面分け」です。ただ漫然と読むのではなく、「ここから時間や場所が切り替わった」「登場人物が入れ替わった」ということを、線を引く、印をつけるなどの「目に見える証拠」として残しておくことが鉄則です。設問を解くときになってから探し直すのではなく、読む段階でこの仕込みができているかどうかが、複雑な心情変化を追う際の確固たる土台となります。
心情記述を激変させる「3ステップ公式」の理屈
💡 高校生A君の合格発表から学ぶ「解釈の輪っか」
これまでの心情問題の基本は「きっかけ」があって「気持ちの変化」が起こるという2ステップでした。しかし難関校の出題において、この単純な2ステップだけで太刀打ちできる設問は少なくなります。求められるのは、「きっかけ」→「何らかの解釈・背景」→「気持ちの変化」という『3ステップ』での捉え方です。
- 具体例: 高校生のA君が、志望校の掲示板で自分の受験番号を見つけて泣いた場面を想像してください。「A君の気持ちを答えなさい」という問題に対し、「自分の番号を見つけて合格したことが分かり、感動したから」と書くだけでは不十分です。「なぜ合格したら泣くのか?」という深掘りが必要です。
- 解釈の組み込み: 志望校に合格しても泣かない人もいる中で、彼が泣いた背景には「死ぬほど頑張った」という事実があり、番号を見たことで「これまでの苦しい努力が報われたという実感・解釈」が生まれたからこそ涙が出たのです。この解釈を記述に組み込めるかが合否を分けます。
テキスト179ページからの発展問題(テーマ:祖母の死と家族との別れ)でも、まさにこの公式が活きます。主人公のおばさんが、昔の母との枕投げの思い出を振り返りながら「バカだよね」と微笑ましく語った直後、「バカだよね」としんみり泣き出します。
この感情の飛躍をつなぐのは、単なる枕投げの思い出(きっかけ)だけではありません。「愛情を持って接してくれたお母さんへの感謝」や「そんなお母さんが本当にいなくなってしまったという強い実感(解釈)」が存在するからです。飛躍した感情をこの「解釈という輪っか」でつなぐことが記述の極意です。
実践演習:論理的処理と「8割ルール」の徹底
予習シリーズ175ページからの基本問題では、「家族の大切さ」という重いテーマが扱われています。ここで出題される問4(問9)の「全然違うとはどういうことですか」という記述問題は、心情問題ではなく論理で処理すべき問題です。「違う」という性質には、「AであるはずなのにB」と「Aに対してB」の2パターンが存在します。
今回の場面では、「重い理由で塞ぎ込んでいる人を励ますには、もっとふさわしい方法があるはずなのに(A)、なぜかシュークリームを差し出した(B)」という前者のフォーマットに当てはめることで、スムーズかつ論理的な解答を作成できます。
また、問6の「こんな思いをしなくちゃいけなかった」の記述では、30字以内という制限があります。この場合はまず「2回もこんな思いを…」という短い結論を先に設定し、無駄な肉付けを省きます。同時に、記述問題の絶対ルールである「8割ルール(指定字数の8割以上を埋める)」を徹底してください。30字以内であれば、句読点(丸や点)を含めて最低24文字は埋め切る意識を強く持たせましょう。
3. 【第17回】説明文・論説文の総復習(要約の極意と一般化の罠)
論説文・説明文を攻略する上で最も大切なことは、段落(意味段落)ごとに「ここは理由を説明している段落か」「ここは具体例か」「ここは筆者の主張か」といった役割を、メモや印で可視化しながら読むことです。これにより、設問を見た瞬間に「あの段落に答えがありそうだ」とピンポイントでアタリをつけることが可能になります。
要約のコツは「引き算(捨てるべきものを探す)」
基本問題の「人生には無駄も必要だ」という文章では、音楽家が曲をすぐに完成させず寝かせておく例や、学校の授業での雑談が逆に記憶に残りやすいといった具体例が語られます。ここで立ちはだかるのが問8の「12段落目の要約」です。要約は受験生が最も苦手とする作業の一つです。
その最大の原因は、「何を書くべきか」で探してしまうため、文章中のすべてが重要に見えてしまい字数内に収まらなくなるからです。要約の本当のコツは「捨てるべきものは何か?」という引き算の発想です。不要な具体例や過度な修飾語を大胆に削ぎ落とし、残った骨格(主語と述語、重要なキーワード)のみを意味が通るように繋げる作業に徹してください。
「一般化の罠」と「抽象と具体」の変換スキル
💡 罠の本質を理解し、抽象化スキルを記述に活かす
発展問題のテーマは「自分の経験を過度に一般化するな(一般化の罠)」というものです。「一般化」とは、ただ経験をまとめることではありません。罠と呼ばれる所以は、「自分の限られた経験を、まるで大多数の意見であるかのように、絶対的に正しいと主張してしまう危険性」を含んでいるからです。このニュアンスを含めて解答を作成する必要があります。
また、問8の記述は、答えが指定された段落(防線部6以降)にほぼ存在します。こういった場合は、結論を先に作り、それに肉付けをしていく手法で手堅く部分点を取りにいきましょう。ここでも80字以内という指定に対し、8割ルールの「64文字以上(句読点含む)」を絶対に死守してください。
知識問題として扱われる「抽象と具体」も極めて重要です。具体的な複数のエピソードから共通点を見つけ出し、一つの抽象的な言葉にまとめる(抽象化する)スキルは、国語の記述において最高峰の武器となります。
4. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)
第16回では物語文における「解釈をはさむ心情変化の3ステップ」を、第17回では論説文における「引き算による要約」と「一般化の罠などの頻出テーマ」を学びました。どちらも単なる感覚やセンスではなく、明確な「論理の型」に沿って解答を作成する訓練です。過去問演習を見据え、自分の書いた記述がこれらの型に当てはまっているか、文字数は8割を満たしているか、常に確認しながら演習を進めましょう。
📺 動画インデックス:各回の国語解説へ直行
以下の表の「▶ 再生開始」ボタンをクリックすると、動画内の国語の解説が始まる秒数から直接再生されます。
| 学習回 | 主なテーマ | 解説を再生する |
|---|---|---|
| 第16回 | 物語・小説の総復習(心情問題の3ステップ公式・解釈の言語化) | ▶ 再生開始 (8:51〜) |
| 第17回 | 説明文・論説文の総復習(要約の極意と一般化の罠) | ▶ 再生開始 (6:32〜) |
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