2026年10月15日
【予習シリーズ4年上 第6・7回】物語・小説(3)(4)
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目次
1. はじめに:この記事を読んで得られるメリットと実戦力
予習シリーズ4年上の第6回・第7回は、国語の読解が再び物語文に戻る2回です。学習のテーマは「人の気持ち」で、第6回は心情が言葉でそのまま書かれた直接描写、第7回ははっきりとは書かれていないが読めば分かる間接描写を扱います。あわせて、知識分野として第6回は「漢字の成り立ち・音訓」、第7回は「漢字の部首」を学びます。
【本記事を読むメリット】
この記事を読むことで、物語文の記述問題を「短い心情語で結ぶ」方法で書く手順が分かります。「ほっとした」「きょとんとした」のような心情を問う記述を、どこから考えればよいかも具体例つきで押さえられます。知識分野をどこまで深く取り組むべきかの目安も分かります。
📘 この記事の出どころについて
この記事は、進塾の講師が第6回・第7回の国語を解説した動画をもとに書いています。「進塾講師の見解」と書いた部分は、その講師の考え方です。テキストの設問番号は、動画での言及が聞き取りにくい箇所があるため、細かく特定せず、問題の内容で説明しています。
2. 第6回:物語・小説(3) 漢字の成り立ち・音訓
第6回の読解テーマは「人の気持ち①」です。物語文の設問の中心は、人の気持ちを聞くか、その気持ちになった原因を聞くかのどちらかです。もちろんどちらかだけではありませんが、この2つが中心になる、というのは当然のことです。
直接描写:心情語をチェックして、語彙を増やす
第6回で学ぶのは、気持ちが言葉でそのまま書かれている直接描写です。「嬉しい」「悲しい」「腹が立つ」のように、文章中に心情が直接書いてある部分のことです。
- 設問になることは、入試ではそれほど多くありません。分かりやすいからです。ただし、「『嬉しい』とありますが、嬉しくなったのはなぜですか」のように、理由を書かせる形で問われる可能性はあります。
- チェックしておく価値は大きいです。記述で使う心情語の語彙を増やすことにつながるからです。何でも「嬉しい」で片付けず、いろいろな言葉を知っておいたほうが、表現力が豊かになります。
基本問題:周りの反応を気にする主人公と、「ほっとした」の記述
基本問題(66ページ)の文章は読みやすい部類です。相手がつまらなく思っていないかなど、周りのことを気にする主人公が描かれています。このタイプの主人公はよく登場するので、テーマとして押さえておくとよいでしょう。結論は、最終的には「そんなに気にしても仕方がない。相手はそれほど思っていない」というところに落ち着きます。旧版も、周りの反応を気にしすぎる主人公は「なぜそんなに気になるのか」を押さえることが重要だと述べています。
記述問題は、「ほっとしたように言った。それはなぜですか」を、40字以内で答えるものです。「ほっとした」は直接描写の心情語です。
✍️ 「安心した」で結ぶなら、先に「不安だったこと」を探す
「ほっとした」を言い換えると「安心した」です。そこで、答えの結びは「安心したから」にします。安心するのは、不安だったからです。ですから、先に「何が不安だったのか」を探します。
この問題では、「自分が喋りすぎたのではないか、と心配していた」ことが不安でした。ところが、相手から「そうではない」と言ってもらえたので、安心した、という流れになります。つまり、「喋りすぎたかなと心配していたところ、そうではないと言われたので安心したから」という形でまとめられます。
小4にはなかなか難しい設問ですが、考え方としては簡単なテクニックなので、覚えてしまったほうがよいと考えられます。また、心情語が文中に書いてあるときに、「心情語は使わずに書く」というやり方もあります。ただ、不安であれば、心情語も入れたほうがよいでしょう。(進塾講師の見解)
発展問題:親子の絆と、心情語集の作り方
発展問題(70ページ)は、いわば「親子の絆」をテーマにした文章です。少し取り留めのない部分が続きますが、読みやすいことは読みやすいので、大きな問題はありません。やや昔の文章なので、分かりにくい言葉もあるでしょう。ただ、読解の障害になるほどではありません。旧版も、特に複雑な内容はないので、理解しにくいということはないだろうと述べています。
設問では、記述が中心です。先に言っておくと、複数の設問に「恥ずかしい」のような心情語が出てきます。これらは記述に使えるので、分からなければ意味を調べて、自分用の「心情語集」を作ると効果的です。将来、記述の多い学校を視野に入れているなら、こうした用語は知っていると便利です。講師が作ってくれる場合もありますが、自分でやったほうがよいと考えられます。(進塾講師の見解)旧版も、意味があやふやな言葉は必ず使い方と意味を調べておくようにと述べており、「いとおしさ」のような、小学生には理解しにくい概念が分かってくると正解率が上がる、としています。
- 「何を怖がっているのか」を答える記述:周りを見て、「死ぬこと」とすぐ思いつきます。ただ、それでは短いので、盛る必要があります。理由なのか、あるいは内容なのかを考えますが、この場合は内容です。「お母さんが死ぬこと、私が死ぬこと」といった内容が書ければよいでしょう。結論さえ分かれば、あとは足すだけで、難しくありません。
- 「お母さんが先に死んでしまうと話す私は、どんなことを考えて、どんな気持ちになっているか」を答える記述:ここが難しい部分です。「どんなことを考えて」と「どんな気持ち」は別のことで、わざわざ分けて問われています。「どんな気持ち」には、短い心情語が入ります。
🎯 心情を問う記述の鉄則:必ず「短い心情語」で結ぶ
最初は、「お母さんが先に死んだら私は1人ぼっちになってしまう気持ち」のように書きたくなります。しかし、「気持ち」は短い心情語で答えることが鉄則です。ですから、結論から考えます。お母さんが先に死んでしまうことは、「心配」「不安」を感じさせます。結びは「心配している」「不安になっている」です。
次に、「どんなことを考えて心配しているのか」を足します。それは「お母さんが先に死んだら、私は1人ぼっちになる」と考えたからです。これを続けて書くと、ほとんど書けたも同然です。
注意点は、記述は必ず短い心情語で結ぶという1点です。これさえ忘れなければ、あとは大丈夫です。ただし、心情語の入れようがない設問(「どんなことを考えていますか」だけを問うものなど)では、考えだけを書けば構いません。ほかの設問は、普通に解けば問題ありません。
知識:漢字の成り立ち・音訓
知識分野(74ページ)は、組分けテストや週テストの対策として位置づけられます。
- 漢字の成り立ち:重要なのは、象形文字・指事文字・会意文字・形声文字の4つです。旧版では、「1つの文字か、2つ以上の文字か」で大きく分け、前者が形あるものなら象形文字、そうでないなら指事文字、後者はどちらかが読みを表していれば形声文字、と理解しておけばよいと述べています。ここは、設問を解いていく形で十分です。
- 音訓:こちらはなかなか難しい部分です。原則だけ覚えておきましょう。音読みは、中国から伝わった言葉なので、それだけでは意味が分かりにくい場合が多いです。訓読みは日本語なので、それだけで意味が分かります。テキストの例で言えば、「犬」は分かりますが、「剣」と言われても我々は分かりません。ただ、間違いやすいものがあるため、面倒なことになっています。
間違いやすい音訓をすべて暗記するのは、なかなか厳しい話です。大人でも覚えていないと考えられ、講師自身も「あまり覚えていない」と述べています。設問を解いて、「そうなんだ」と思う程度でよく、間違えたら間違えたでかまいません。入試への影響が大きい部分ではありません。(進塾講師の見解)ただし、志望校によっては出題する場合があるかもしれないので、過去問を調べるとよいでしょう。旧版は、試験で問われるのは間違えやすい音訓なので、自分が意外だと思ったものをチェックして、目に触れる機会を増やしておくとよいと述べています。
3. 第7回:物語・小説(4) 漢字の部首
第7回の読解テーマは「人の気持ち②」です。前回は心情が言葉で書かれた直接描写でしたが、今回は間接描写、つまりはっきりとは書いていないものの、読めばどういう気持ちか分かる表現です。
間接描写:「急に先生が怒鳴り出した」なら、怒っている
たとえば、「急に先生が怒鳴り出した」と書いてあれば、先生は怒っている、と分かります。難しく考える必要はありません。ここの表現を見たら、人の気持ちが分かるはずだ、というだけで、普通に暮らしていれば分かることです。ですから、特別に構える必要はなく、そういう描写があったらチェックを入れておけばよいでしょう。
- 間接描写のほうが設問になりやすいです。「あなたはそれをどういう心情語でまとめますか」と問われるからです。
- 選択肢の問題なら、心情語が最初から用意されているので選びやすいです。記述のほうが頭を使います。
基本問題:主夫の家庭と、「何の結果か」の記述
基本問題(78ページ)の文章は、いわゆる「主夫」の家庭が舞台です。父が家にいて、母が働きに出る、という家族構成は、今でもあまり一般的ではありません。そのため、主人公は少し引け目を感じています。ただ、主人公は父のことが嫌いなわけではないので、そこを勘違いしないようにしましょう。旧版も、この点で誤解しやすいので注意が必要だと述べ、これを踏まえれば設問は解きやすいとしています。
記述は、「いつの間にか私はこうして溶け込んでいると感じられるようになったのは、何の結果だと考えているか」を答える問題です。これは心情問題ではなく、普通の論説文的な設問です。ですから、つながりを考えて解きます。
- 次の段落に、おそらくヒントがあります。ピンポイントで探すのがコツです。
- 本文の「練習の積み重ね」にあたる部分が、答えの核になります。
- それに盛る感じで書くのが鉄則です。この手順なら、難しくはありません。
ほかの設問は、普通に解けば大丈夫です。旧版は、「水尾さん」が男性だと分かっていないと、ある設問が解きにくいとも指摘しています。口調などから判断すると、水尾さんは男性で、おそらくチームで主人公の先輩だと思われる、と述べています。
発展問題:「きょとん」は驚き。驚きの記述の型
発展問題(81ページ)は、親と喧嘩して素直に謝れずに悩んでいるうちに、あるきっかけで解決する、という典型的な「喧嘩→仲直りパターン」の文章です。この手の文章では、「謝るべきだと分かっている(または謝りたい)のに、素直になれない」という心情を理解しておくとよいでしょう。旧版も、これを理解することが大事だと述べています。
記述問題は2つあります。
- 「お父さんはまたきょとんとした顔になった」とき、お父さんはどんな気持ちか:「きょとんとする」がどんな気持ちかは、もう暗記事項です。驚いている、あっけにとられている、あるいは不思議に思っている、というパターンもありますが、驚いている、が中心になります。そこで、「お父さんは何に驚いたのか」を考えます。流れから、これは明白です。
- 「思いっきり大盛にご飯をよそった」とき、お父さんはどんな気持ちか(20字前後):まず、短い心情語から考えます。読むと、明らかに嬉しそうです。ですから、結びは「嬉しい」です。では何が嬉しいのかというと、これは書いていないため、自分で導かなければなりません。「来年から中学生になること」が嬉しい、というように具体的な出来事を書くだけでは、不正解になります。それを抽象化する必要があります。ここは頑張って考えましょう。
🔍 驚きを書く記述の型:「〇〇だと思っていたのに△△だったから」
驚きは、意外だと思うから起こる気持ちです。ですから、「〇〇だと思っていたのに、△△だったので驚いた」という型で書けば、字数が埋まります。動画では、「子どもが甘口のカレーを食べるだろうと思っていたら、中辛を選んだ」という場面を例に、これはびっくりするはずだ、と説明しています。驚きを書かせる記述の基本パターンなので、身につけたいところです。
旧版も、「きょとんとする」は「驚く」「あっけにとられる」という言葉に置き換える、と記憶すべきだと述べ、驚きの構造は「〇〇だと思っていたのに△△」が基本だと説明しています。
知識:漢字の部首
知識分野(85ページ)は、漢字の部首です。この分野は、重要といえば重要です。
- すべてを暗記する必要はありません。設問を解いて、分からなかったものだけをチェックするというやり方で十分です。
- 入試の出題率で言えば、それほど高くはありません。ただし、教養として重要です。(進塾講師の見解)
旧版は、出題率が高いかといえばそうではないものの、出題されるときはされる、と述べています。しかも、知らないと解けない分野なので、大事です。この時期であれば楽しんで覚えられるというメリットがあり、小5になってから覚えようと思っても、時間がなく、かなり苦痛だろうと述べています。この機会を逃さず、しっかり学習しましょう。
4. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)
第6・7回は、物語文の「人の気持ち」を、直接描写(第6回)と間接描写(第7回)の両面から学ぶ2回です。どちらの回でも、心情を問う記述は、短い心情語から考えて、そこに「何があったのか」を足していくという流れが共通しています。知識分野(漢字の成り立ち・音訓、部首)は、設問を解いて、間違えたものをチェックする程度で十分です。志望校の出題傾向が気になる場合は、過去問で確認してください。
📺 動画インデックス:各回の解説へ直行
以下の「▶ 再生開始」ボタンをクリックすると、それぞれの回の国語の解説が始まる秒数から直接再生されます。お子様の復習や、家庭学習での親御様の確認にぜひご活用ください。
| 学習回 | 主なテーマ | 解説を再生する |
|---|---|---|
| 第6回 | 物語・小説(3)/漢字の成り立ち・音訓 | ▶ 再生開始 (6:09〜) |
| 第7回 | 物語・小説(4)/漢字の部首 | ▶ 再生開始 (8:27〜) |
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