東京都市大学付属中学校 2025年度第1回 理科の入試問題解説

2026年11月6日

東京都市大学付属中学校の2025年度第1回理科を、全4大問25項目に分けて解説します。

大問1 炭素の循環と海の食物連鎖

問1 炭素の移動

答え 1

光合成で二酸化炭素から植物へ、食べる関係で植物から動物へ移ります。呼吸や遺体・排出物の分解で炭素が大気に戻る向きも確かめます。

問2 生態系での役割

答え 植物=生産、動物=消費、菌類・細菌=分解

植物は有機物をつくり、動物は他の生物を食べ、菌類・細菌は遺体などを分解します。「者」の前の漢字2字を答えます。付属解答は菌類・細菌に「消費」も併記しています。

問3 植物プランクトン

答え 1・4

光合成を行う1と4を選びます。2は不規則に形を変えるアメーバ、3は繊毛を持つゾウリムシです。

問4 ケイソウの増減

答え 増加3、減少5

春は水温と日射量が上がり、光合成による増殖が進みます。減少期には動物プランクトンの捕食と、無機栄養塩の減少が重なります。

問5 新たに入れた生物

答え (1)3、(2)2

サケがニシンを食べると、ニシンが減って餌のヤムシは増えます。ヤムシが増えるとケイソウがより多く食べられます。

大問2 円形の板の重なりと日食

問1 点アから見た板A

答え 5

カメラからBまで6cm、Aまで18cmなので、B面でAを見る視線の範囲は半径8/3cmです。中心のずれは16/3cm。板Bとの半径の差4/3cmより大きく、和20/3cmより小さいので、一部だけ隠れます。

問2 イ方向で板A全体が隠れる位置

答え 6cm

カメラの中心線からのずれをyとすると、B面の視線の中心は2y/3ずれ、視線の範囲の半径は8/3cmのままです。2y/3+8/3=4が境目なのでy=2。最初は8cmずれており、6cm動かします。

問3 ウ方向で板A全体が見える位置

答え 2cm

Bからカメラまでをd cmとすると、B面で視線の範囲の半径は8d/(d+12)、中心のずれは96/(d+12)です。外接する境目で96=4(d+12)+8dなのでd=4。最初の6cmから2cm動かします。

問4 エ方向で板Aの一部が見える境目

答え 12cm

中心線上では板の見かけの中心は一致します。Bからの距離をd cmとすると、B面で視線の範囲の半径8d/(d+12)がBの半径4cmに等しいところが境目です。d=12です。

問5 金環日食

答え Z

月が太陽より小さく見えると、太陽のふちが環状に残ります。図では本影Xの先のZです。

問6 皆既日食の範囲

答え 2

月が太陽全体を隠す本影に入った場所でだけ見られます。同時に見える地域は地球全体に比べて小さくなります。

大問3 水溶液と溶解度

問1 水溶液の数

答え 5種類

設問の分類では塩酸、炭酸水、石灰水、砂糖水、アンモニア水です。

問2 気体が溶けた水溶液

答え A・D・H

塩酸には塩化水素、炭酸水には二酸化炭素、アンモニア水にはアンモニアが溶けています。

問3 20℃の飽和ホウ酸水溶液

答え 4(4.5%)

水100gに4.7gが溶けます。分母は水だけでなく溶液全体の104.7gなので、4.7÷104.7×100≒4.49%です。

問4 飽和食塩水200gの食塩

答え 4(53.3g)

40℃では溶液136.3gに食塩36.3gが含まれるため、200×36.3÷136.3≒53.3gです。

問5 冷却による析出

答え 7(256.1g)

水100gでの溶解度の差は245−31.6=213.4g。水120gでは213.4×1.2=256.08gです。

問6 蒸発による析出

答え 2(49g)

100℃で水が20g減ると、溶けていられる硝酸カリウムが245×20/100=49g減ります。

問7 蒸発・冷却後の析出

答え 7(170.6g)

80℃の水200gは硝酸カリウム334g、ホウ酸38.2gまで溶かせるので、加えた200gと25gはすべて溶けます。水150g、20℃では47.4gと7.05gが溶けたまま残り、析出は(200−47.4)+(25−7.05)=170.55gです。

大問4 電熱線の抵抗・電流・電圧

問1 並列回路の点b

答え 0.5A

20cmと30cmの各枝に12Vがかかるので、表の0.3Aと0.2Aを足します。

問2 10cmの電熱線の抵抗

答え 20Ω

12Vで0.6A流れるため、12÷0.6=20Ωです。

問3 電圧計の接続

答え ①・③

測定する部分に並列につなぎ、電源のプラス側をプラス端子に接続します。電圧の目安が分からなければ、大きい測定範囲から使います。

問4 電熱線4本の点b

答え 0.6A

各枝は20Ωが2本直列で40Ω。各枝に12Vがかかり、0.3Aずつなので合計0.6Aです。

問5 40cm側が0.2Aのときの全電流

答え 1A

40cmの抵抗は10cmの4倍です。並列部分の電圧は同じなので、10cm側は0.2×4=0.8A。合流後は1Aです。

問6 並列の3枝の電流計

答え 0.2A

右端の電熱線は合流後にあり、1Aは三枝の合計です。各枝の電圧は共通なので、抵抗比1:1:2に対し電流比は2:2:1。下の枝は1Aの1/5です。

問7 電圧計30Vとab間90V

答え 4

同じ電熱線3本の直列では1本ずつに全体の1/3の電圧がかかります。回路4は1本の両端を測るので、ab間は30×3=90Vです。

解き直しの進め方

日食では視線の境界を図に引き、溶解度では分母が水か水溶液かを確認します。回路は分岐点と合流点を先に特定します。

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記事カテゴリ: 中学校別対策

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