2026年11月4日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
明治大学付属明治中学校・2024年度 第1回 理科
岩石、水溶液、金属、発芽、尿、浮力、電熱線の7題です。実験を横断して共通条件を見つけ、物質や量を段階的に求める考え方を解説します。
第1問|火山と火成岩
この大問で学ぶこと
ねばりけ・色・組織を対応させる
(1) ねばりけの強弱
①C、②A
- ねばりけが強いと溶岩ドーム状、弱いと流れ広がったなだらかな形になります。
(2) 火山の例
Aエ:キラウエア、Bウ:富士山、Cイ:昭和新山
- 盾状、成層、溶岩ドームという形と代表例を対応させます。エベレストは火山の例ではありません。
(3) 白っぽい岩石・黒っぽい岩石
aア・カ、bウ・エ
- 白っぽい側は花こう岩・流紋岩、黒っぽい側は玄武岩・斑れい岩です。堆積岩を混ぜず、深成岩と火山岩の組でも整理します。
(4) 透明な結晶
石英
- 無色透明でガラス状の光沢を示す鉱物です。岩石全体の名前と、その中の鉱物の名前を区別します。
(5) 大きさがそろう結晶の組織
等粒状組織
- 地下でゆっくり冷えた深成岩に見られます。斑晶と石基のある斑状組織と比較します。
(6) 2023年に噴火警報が出ていた火山
エ:桜島
- 設問の基準は2023年です。現在の警戒レベルを答える設問ではありません。
第2問|水溶液の判別
この大問で学ぶこと
指示薬と中和後の物質を結ぶ
(1) 化学変化の名前
エ:中和
- 酸とアルカリが互いの性質を打ち消す反応です。
(2) 飽和食塩水540g
水400g・食塩140g
- 水100gに食塩35gで、溶液は135g。540÷135=4倍なので、それぞれ400g・140gです。
(3) 水酸化ナトリウム水溶液の作り方
イ
- 先に水を入れ、固体を少しずつ加えます。溶けるときに熱が出るため、固体へ急に水を注ぐ方法とは分けます。
(4) 中和後の結晶
ア
- 塩酸と水酸化ナトリウムの中和でできる塩化ナトリウムは立方体状です。原図の選択肢で形を確かめます。
(5) A〜Dの水溶液
A食塩水、B砂糖水、Cうすい塩酸、D水酸化ナトリウム水溶液
- 紫キャベツ液の赤は酸性、黄はアルカリ性。CとDを過不足なく混ぜてAになるので、Aが食塩水、残るBが砂糖水です。
第3問|金属の性質
この大問で学ぶこと
複数の実験結果から候補を絞る
(1) A〜Dの金属
Aアルミニウム、B銅、C鉄、D金
- 磁石に付くCが鉄。酸にもアルカリにも反応するAはアルミニウム。加熱して変化しないDが金で、Bが銅です。
(2) 発生する気体の性質
ウ
- 水素は気体の中で最も軽く、燃えるときに熱を出します。酸素の助燃性や二酸化炭素の性質と区別します。
(3) 集め方
ア:水上置換法
- 水に溶けにくい性質を利用します。
(4) 金属の性質の誤り
イ
- 電気や熱を最もよく通す金属を銅とする説明が誤りで、一般には銀です。銅は導線などに広く使われますが、用途の多さと順位は別です。
(5) 反応したアルミニウム
0.675g
- 気体0.84Lは3.36Lの1/4なので、反応した金属も2.7÷4=0.675gです。
第4問|インゲンマメの発芽
この大問で学ぶこと
養分の利用と光合成を分ける
(1) 子葉
カ
- インゲンマメは胚乳の代わりに大きな子葉へ養分を蓄える無胚乳種子です。
(2) 芽生えの図
ア
- インゲンマメは子葉を地上へ持ち上げます。子葉が地中に残るエンドウなどと区別します。
(3) 初めに乾燥重量が減る理由
イ
- 呼吸で貯蔵養分を使うためです。乾燥させて測るので、吸水による重さの増加とは分けます。
(4) マメ科の植物
ウ・オ:フジ・ラッカセイ
- 名前や食べる部分だけでなく、花や果実のつくりから分類します。
(5) 相利共生
イ:アリとアブラムシ
- アリは甘い排出物を得て、アブラムシを天敵から守る関係です。片方だけが利益を得る関係とは区別します。
第5問|尿の生成と再吸収
この大問で学ぶこと
濃度と量の両方から計算する
(1) 腎臓の位置
エ:背中側に1対
- 左右に一つずつあります。尿をためるぼうこうと役割を分けます。
(2) 尿素をつくる場所と材料
イ:肝臓・アンモニア
- 肝臓で尿素に変えたものを、腎臓から尿へ取り除きます。
(3) ぼうこうへ運ぶ管
輸尿管
- 体外へ出す尿道とは異なり、腎臓からぼうこうへつながる管です。
(4) 1日の尿のもとの量
180L
- 再吸収されないAの濃度が120倍なので、水などが減り尿量はもとの1/120です。1.5×120=180Lです。
(5) Bの再吸収量
534.9g
- 初めのBは180000×0.003=540g。尿へ出たBは1500×0.0034=5.1gです。540−5.1=534.9gが戻ります。濃度が少し高くなっていても、量の多くは戻っています。
第6問|ばねと浮力
この大問で学ぶこと
実験を一つずつ使って重さを求める
(1) Aの1cm³の重さ
0.3g
- Aは7cm水面上に出るので、水中の体積は10×10×3=300cm³。浮力300g重でつり合うためAは300g、体積1000cm³から0.3g/cm³です。
(2) BをAの上に置いたとき
2cm
- ばね4cmの伸びは800g重なのでA+B=800g。Bは500gです。Aだけが800cm³水を押しのけるので水中は8cm、上は2cmです。
(3) Bを水中につないだとき
4cm
- Bの体積は20×10=200cm³。Bの浮力200g重を引くとAが支えるのは600g重なので、Aの水中は6cm、上は4cmです。
(4) Cの1cm³の重さ
2g
- 実験5の浮力はA500+B200+C300=1000g重。ばね2cmが400g重を支えるので、全体は1400g。A+B800gを引いてC600g、600÷300=2g/cm³です。
(5) 底からCにはたらく力
300g重
- B+Cの重さ1100g重を、浮力500g重、ばね1.5cmの力300g重、底の力が支えます。1100−500−300=300g重です。
第7問|電熱線による水温上昇
この大問で学ぶこと
発熱量と水量を別々に比較する
(1) 初めの水温
19℃
- 表1は2分で1.2℃ずつ上がるので、2分後20.2℃から1.2℃を引いて19℃です。他の表も同じ値へ戻ります。
(2) 実験1の1分の上昇
0.6℃
- 2分で1.2℃なので、1分では0.6℃です。
(3) 実験7の上昇倍率
0.75倍
- 電熱線1本の枝と2本直列の枝を並列につなぐので、発熱は実験1の1+1/2=1.5倍。水量が200gで2倍なので、温度上昇は1.5÷2=0.75倍です。
(4) 実験8のつなぎ方
エ
- 同じ電熱線2本の並列を二組直列につなぐと、全体の抵抗は元の1本分。水100gの発熱量と温度上昇が実験1と同じになります。
解き直しの進め方
濃度だけではなく成分の重さ、ばねだけではなく浮力も考えます。各実験について、全体の量と変わった条件を表にまとめてから計算すると、複数実験をつなぎやすくなります。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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