2026年11月4日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
明治大学付属明治中学校・2026年度 第1回 理科
気体と化学反応、血液、森林、光速測定、浮力と重心の6題です。基礎知識を実験図やグラフへつなぎ、計算では比例の範囲と単位をそろえて考えます。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|二酸化炭素の発生
この大問で学ぶこと
器具の使い方と気体の性質を結ぶ
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) メスシリンダー
ア・ウ・オ・キ
- 水平な台に置き、液面と同じ高さで真横から読みます。目盛りは最小目盛りの1/10まで見積もり、凹んだ液面の下端を基準にします。
(2) 発生する気体
二酸化炭素
- 石灰石の主成分である炭酸カルシウムと塩酸が反応して生じます。
(3) 最も適した集め方
ウ:下方置換
- 空気より重く、水に少し溶ける性質を利用します。水上置換でも集められますが、この選択肢では下方置換が最適です。
(4) BTB溶液
イ:黄色
- 二酸化炭素が水に溶けると酸性を示すため、中性の緑から酸性の黄色へ変わります。
(5) 気体の性質
イ・ウ・エ・カ
- 空気より重く、無色無臭で、石灰水を白くにごらせます。自分が燃える水素、燃焼を助ける酸素の性質を混ぜません。
第2問|塩酸とアルミニウム
この大問で学ぶこと
比例する範囲と反応の限界を読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 発生する気体
水素
- アルミニウムと塩酸の反応で水素が発生します。金属と酸の反応を、炭酸塩と酸の反応と区別します。
(2) 気体の性質
ア・ウ・エ・キ
- 空気より軽く、無色無臭で、気体そのものが燃えます。助燃性や石灰水の反応ではありません。
(3) 3gで生じる体積
3.75L
- 反応できる範囲では1gあたり1.25Lなので、3×1.25=3.75Lです。
(4) 9g入れたときの残り
4g
- 気体は6.25Lで頭打ちになるため、反応できたアルミニウムは6.25÷1.25=5g。9−5=4g残ります。
(5) 塩酸の濃さを2倍にしたグラフ
ウ
- 同じ体積で酸が2倍になるので反応できる上限は5gから10g、気体の最大は12.5Lです。アルミニウム1gが反応して出す気体量は変わらず、傾きは同じになります。
第3問|血液と細胞の呼吸
この大問で学ぶこと
運ぶ物質と血液成分を対応させる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 細胞がエネルギーをつくる働き
呼吸
- ブドウ糖と酸素を使ってエネルギーを取り出し、二酸化炭素と水を生じます。肺での換気だけを指す言葉ではありません。
(2) ブドウ糖を運ぶ成分
D:血しょう
- 液体成分である血しょうに養分が溶けて運ばれます。赤血球、白血球、血小板とは役割が異なります。
(3) Eを運ぶ成分
A:赤血球
- 図2のEは呼吸で使う酸素です。赤血球のヘモグロビンが主に酸素を運びます。
(4) でんぷんの消化と吸収
ア・ウ・オ
- だ液とすい液の消化酵素が関係し、最終的にできたブドウ糖は小腸の毛細血管へ入ります。リンパ管へ主に入る脂肪の吸収と分けます。
(5) 血液100mL中のブドウ糖
100mg
- 設問の換算では血液100mLは100g。0.1%は0.1gで、100mgです。医学的な診断基準ではなく、問題の割合計算として扱います。
(6) 肝臓で変えて蓄える物質
イ:グリコーゲン
- ブドウ糖をグリコーゲンにして蓄え、血液中の濃度を調整します。グルコースはブドウ糖そのものの別名です。
第4問|やんばるの森林
この大問で学ぶこと
光の強さと森林の遷移を読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 空欄①〜⑤
①ヤンバル、②光合成、③A、④B、⑤B
- Aは強い光でよく育つ陽樹、Bは弱い光でも成長できる陰樹です。先に陽樹林が育つと地表が暗くなり、陰樹の幼木が育って置き換わります。イタジイは陰樹です。
(2) 鳥類の特徴
ア・ウ・エ
- 羽毛で覆われ、硬い殻の卵を陸上で産みます。変温動物ではなく恒温動物です。
(3) 特定地域だけに生育する種
ウ:固有種
- 数が少ない希少種や、絶滅の危険が高い絶滅危惧種とは、分類の基準が違います。
第5問|回転鏡で光の速さを測る
この大問で学ぶこと
角度の2倍と往復距離をそろえる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 1回転の時間
エ:1/1000秒
- 1秒に1000回転するので、1回転の時間は1÷1000秒です。
(2) 鏡の回転角
エ:0.192÷2
- 鏡がθ度回ると反射光は2θ度ずれます。入射線を固定して鏡を少し傾ける図を描くと確かめられます。
(3) その角度を回る時間
ウ:②÷360÷1000
- 360°で1回転なので、回転角を360で割って回転数とし、さらに毎秒1000回転で割ります。
(4) 光の往復時間
イ:40×2÷c
- 点OからPまで40m、往復は80m。光速cで割り、秒で表します。
(5) 光の速さ
ウ:秒速300000000m
- 鏡が0.096°回る時間は0.096÷360÷1000秒。80mをこの時間で割ると3億m/秒です。往復距離と反射角の半分の両方を反映します。
第6問|水中の板の重心
この大問で学ぶこと
浮力の作用点を使ってつり合わせる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 三角形の重心
ウ
- 頂点から底辺の中点へ引く中線を2:1に分ける点です。底辺から高さの1/3、頂点から2/3の位置になります。
(2) 浮力
300g重
- 板全体の重心をO、水中の三角形の重心をGとします。糸の付いた頂点をTとすると、水中三角形の頂点平均から、Tからの水平距離はGがOの4/3倍です。
- Tまわりのつり合いより、浮力×4/3=400。浮力は300g重です。
(3) 糸にかかる力
100g重
- 上向きの浮力と糸の力の合計が重さ400g重に等しいので、400−300=100g重です。
(4) 板全体の体積
600cm³
- 浮力300g重は押しのけた水300cm³に対応します。対角線で分けた水中部分は板の半分なので、全体は600cm³です。
(5) 1cm³あたりの重さ
0.67g
- 400÷600=0.666…g。小数第3位を四捨五入して0.67gです。板の重心と浮力の作用点を同じ場所と考えないことが大切です。
解き直しの進め方
気体は発生法・集め方・性質をセットで確認しましょう。光と力では作用点や角度を図に記入し、「反射光は2倍」「浮力は水中部分の重心」を言葉でも説明できるようにします。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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