2026年11月4日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
攻玉社中学校・2024年度 第1回 国語
漢字、芭蕉の旅、駅伝の物語、建築と写真を論じる説明文の5題です。知識を文脈へ生かし、心情の変化と評価基準の転換を捉える読み方を解説します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|漢字の読み
この大問で学ぶこと
熟語と送り仮名を確かめる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
一・1〜5
きょうこく/こんく/ぜんぷく/ただ/かいもく
- 峡谷は深い谷、困苦は困り苦しむこと、全幅は持っているもののすべてです。「直ちに」は送り仮名を除き、「皆目」は否定を伴って全くという意味で使います。
第2問|漢字の書き取り
この大問で学ぶこと
言葉の使われる場面を捉える
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
二・1〜5
朗報/公衆/所作/奮/遺失物
- 喜ばしい知らせが朗報、多くの人が公衆、振る舞いが所作です。「奮って」は勇気を出す意味。「遺失物」はなくした品を指し、「落とし物」の意味から表記を確かめます。
第3問|おくのほそ道
この大問で学ぶこと
旅の順序と土地の手がかりを結ぶ
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
一番目
C・ウ:千住
- 江戸から旅立つ春の句です。行く春、別れの涙という内容と、旅の出発点を結びます。
二番目
D・イ:日光
- 初夏の青葉と日光の地名を重ねた句です。出発後に北上する順番にも合います。
三番目
E・ア:平泉
- 光堂は平泉の中尊寺金色堂です。五月雨という季節の手がかりも使います。
四番目
A・カ:出雲崎
- 日本海を望み佐渡へ視線を向ける句です。北陸へ進んだ段階に置きます。
五番目
B・オ:大垣
- 秋の別れの句で、旅の結びとなる大垣です。図の位置と、春から秋への季節の推移を両方確かめます。
第4問|物語文・あと少し、もう少し
この大問で学ぶこと
自分の走りを引き受ける変化を読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問一
Aウ、Bア
- 稲穂は光を受けてきらきら、返事は気軽にほいほいです。音感だけでなく修飾する対象を確認します。
問二
Ⅰイ、Ⅱエ
- Ⅰは他の候補を尋ねる発言、Ⅱはすぐに頼まなかった理由を尋ねる発言です。その後の応答と矛盾しない順に会話をつなぎます。
問三
ウ
- 順位が落ちる中、抜いた集団へ追いつかなければという気持ちが先走ります。慎重にペースを守る落ち着きとは逆です。
問四
エ
- 慣れ親しんだ風景を大きく見渡し、落ち着きを取り戻そうとしています。単に自然へ見とれて走りを忘れた場面ではありません。
問五
オ
- 自分の失速で、ここまで襷をつないだ仲間の努力まで無駄にしかねないと感じています。自分の評価だけを心配する説明では不足します。
問六
エ
- ムードメーカーとして皆を明るくし、自分らしく走ることへの期待です。順位だけを求める声としては読みません。
問七
ア
- 気軽に引き受けた経験も、自分の成長の機会になっていると気づきます。いいかげんさを反省して終わるのではなく、今ここで走る意味を見つけています。
問八
ウ
- 周りを明るくする自分の役割に気づいたことで、無理に別人にならず、自分らしく走ろうとします。動作の変化を心情の変化と対応させます。
問九
オ
- 襷を渡す役目を果たした安堵が、身体と心のほぐれる描写につながります。目標を失った喪失感ではありません。
問十
Cさん
- 自分のペースを守ったので周りを見る心の余裕もあった、という読みが本文と一致します。声援を走る力に変えた結末まで確認します。
第5問|説明文・負ける建築
この大問で学ぶこと
見た目の評価からプロセスの共有へ
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問一
Ⅰカ、Ⅱオ、Ⅲア
- たとえばで加工の具体例を示し、あるいはで別の方法を追加し、しかしで真実性が問われない現状への逆接を示します。
問二
Aア、Bウ
- 写真を芸術の材料として使うのは目的的な使用、建築物の美しさを視覚的な基準で評価するのは視覚的な美です。どの目的で写真を使うかを区別します。
問三
ひざ
- 膝を打つは納得・感心する動作から来た表現です。ひらがなという指定を守ります。
問四
エ
- 写真では実在するかより美しいかが重視され、虚構でも美しければ許されるという指摘です。本文の「真実」と「美醜」という評価軸の違いを整理します。
問五
オ
- 背景だけの加工ではなく、中心の建物の縦横比などを変える処理なので、本文でいう背景のタッチアップから外れます。問題冊子の加工前後を比較します。
問六
イ
- 写真を現実の姿を写すものと見る前提が、画像の捏造の自由と衝突するため、写真はいい加減だと批判されます。単なる画質の良し悪しではありません。
問七
オ
- 被写体の現実の姿を伝えるべきだという考えが、写真を真実の基準の下に置きます。どんな写真でもすべて真実とする立場ではありません。
問八
ウ
- 実物を見て建築を評価すべきなのに、写真だけを見て評価するという食い違いです。美しさには客観的な基準があるという前提自体も、筆者は問題にしています。
問九
エ
- 美しさは一つの側面で、加工可能になったため、それだけでなく総合的な基準へ評価が向かうということです。美そのものが消滅するわけではありません。
問十
イ
- 建築を同じ舞台へ移して比較できず、写真が代わりを果たしてきました。しかし、写真の美しさは不確かなので、体験を重視する評価へ向かうという論旨です。
問十一・八十字以内の説明例
画像技術で見た目の美を自由に作れるようになったことが、かえって外見だけに頼らない評価や、同じ時間と制作の過程を共有する大切さに気づくきっかけになったということ。
- 必須語「かえって」を使い、技術が起こした問題から新しい価値へ転じる逆説を説明します。捏造の容易さだけで止めず、過程の共有という結論まで含めます。
解き直しの進め方
物語は走り始めから襷を渡すまでの心情を線で結びます。説明文は「真実か」「美しいか」「過程を共有できるか」という三つの軸に分け、筆者が評価の重点をどこへ移したか説明しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
赤羽で学習塾をお探しなら
- 会社名
- 進塾
- 住所
- 〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
- 電話番号
- 03-5924-7747
