2026年11月4日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
攻玉社中学校・2026年度 第1回 理科
外来生物と環境、大谷石・関東ローム層、水溶液の判別、ばねのつり合いを扱う4題です。会話と実験条件を読み、量の関係と現象の理由を整理します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|外来生物と地球環境
この大問で学ぶこと
身近な生態と長期的変化を分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) もともと日本にいる生物
在
- 外来生物と対になる在来生物です。漢字1字という指定に合わせて在と書きます。
(2) 法律で指定された外来生物
お:特定
- 生態系や人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼすおそれがあるものなどを、特定外来生物として指定します。外来生物すべてが同じ規制対象というわけではありません。
(3) アメリカザリガニが増えた理由
え
- 本文の浅く流れが緩く泥のある環境と合う水田が多いことを選びます。ニホンザリガニの山地の生息場所と区別します。
(4) オオクチバスが在来生物へ与える影響
い
- 魚などを食べるため、もともとの魚が減ることにつながります。水草を主食にするという説明ではありません。
(5) 温暖化の影響
お
- 海水温の上昇などで、サンゴと共生する藻類が失われ白化が起こることがあります。高い山や高緯度の涼しい方への分布変化と、選択肢の逆向きの説明を区別します。
(6) 1%は1ppmの何倍か
う:10000倍
- 1%=1/100、1ppm=1/1000000なので、比は1000000÷100=10000です。430ppmという観測値は資料の時点の値です。
(7) 二酸化炭素濃度の季節変動
う
- 季節による植物の光合成量の変化が影響します。短期の上下の波と、長期的に増える傾向を分けて読みます。
(8) 温室効果を増大させる要因
あ・え
- 化石燃料の燃焼は二酸化炭素を放出し、森林の伐採は吸収源を減らします。緑化や植林を同じ方向の要因としないようにします。
(9) オゾン層の破壊の影響
う
- 地上へ届く紫外線が増え、皮膚などへの悪影響のリスクが高まります。温暖化、オゾン層の破壊、赤外線と紫外線を別々に整理します。
第2問|大谷石と火山灰の地層
この大問で学ぶこと
密度・鉱物・厚さを使って考える
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 岩石の表面がもろくなる作用
風化
- 空気や水、温度変化などで岩石がその場所でもろくなる働きです。流れる水が削る侵食や、運搬と区別します。
(2) 大谷石の岩石名
ぎょうかい岩
- 火山灰などが積もり、固まってできた凝灰岩です。解答欄の形式に合わせ、ぎょうかいとひらがなで書きます。
(3) 大谷石のつくりのスケッチ
う
- 火山灰の粒や結晶などが混ざる凝灰岩のつくりを選びます。丸いれきの集まり、結晶が組み合う深成岩、大きな穴のある岩石の図と区別します。
(4) 同じ重さの御影石の厚さ
22cm
- 縦横の面積が同じで重さも同じなら、密度×厚さが等しくなります。大谷石の1.7×35を御影石の密度2.7で割り、約22.04cm。指示どおり四捨五入して22cmです。
(5) 蔵の建築に適当でない利点
う:吸水性が高い
- 湿度を調整する吸湿性と、水を吸い込みやすい吸水性を区別します。耐火性や耐震性などと同じ意味で利点として扱わないようにします。
(6) 赤城山の岩石の推定
い:安山岩
- 火山の岩石なので火山岩を考えます。無色で白っぽい長石が多く、黒い細長い角閃石や短い柱状の輝石も含むという観察を、鉱物の割合の図と対応させます。
(7) 赤茶色の火山灰の地層
関東ローム層
- 関東地方に広く分布する、火山灰などをもとにした地層です。特定の火山の一度の噴火だけで全域が同じようにできた、と単純化しないようにします。
(8) 5mm積もる平均年数
102年
- 鹿沼軽石層より上は赤茶色1.2mと、その後黒くなった0.9mの合計2.1m=2100mmです。黒い層も元は同じ赤茶色の土だという本文を使います。
- 43000年÷2100mm×5mm=約102.38年。整数に四捨五入して102年です。1.2mの層だけで計算しないようにします。
第3問|8種類の水溶液の判別
この大問で学ぶこと
複数の実験で候補を一つに絞る
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) 白い膜に酸を加えて発生する気体
二酸化炭素
- 石灰水Aが空気中の二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムの膜を作ります。これに塩酸Bを加えると二酸化炭素が発生します。
(2) B・Cから出る気体の共通点
あ・い
- 塩酸Bから塩化水素、アンモニア水Cからアンモニアが出ます。どちらも無色で水によく溶けます。石灰水を白くする二酸化炭素ではありません。
(3) Eにアルミニウムを加えて出る気体
い
- Eは水酸化ナトリウム水溶液で、アルミニウムとの反応で水素が出ます。水素は無色ですが、水によく溶ける、石灰水を白くする、空気中に20%以上ある、という性質ではありません。
(4) A〜Hの対応
A⑧、B⑦、C④、D⑥、E③、F②、G①、H⑤
- Aは空気で白い膜を作る石灰水、Bはその膜を溶かしアルミニウムとも反応する塩酸です。加熱時の刺激臭でCはアンモニア水、茶色に変化するDは砂糖水。
- Eはアルミニウムと反応する水酸化ナトリウム水溶液です。加熱後に固体が残るF・Gのうち、中性でBTBが緑のFが食塩水、酸性で黄のGがほう酸水。固体が残らず酸性のHが炭酸水です。
(5) 煮沸後のリトマス紙の色と理由
二酸化炭素が抜けて中性になり、青色のままである。
- 24字の解答例です。Hは炭酸水で、加熱すると溶けていた二酸化炭素が出ていきます。青色リトマス紙を赤にする酸性が失われるので、青色のままです。
- 水が減るから必ず酸性が強まるとは限りません。溶けている物質自体が気体として出ることを考えます。
第4問|ばねの直列と支える力
この大問で学ぶこと
上のばねが何を支えるかを確認する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1) Aに150gを付けた伸び
3cm
- Aは100g当たり2cm伸びるので、150gでは2×1.5=3cmです。
(2) 500gを直列につるした伸び
A10cm、B15cm
- ばね自身の重さを無視できるので、どちらにも同じ500gの力がかかります。重さを半分ずつに分けません。
(3) 台はかりが200gを示すとき
A6cm、B9cm
- 500gのうち200g相当を台はかりが支えるため、ばねが支えるのは300gです。Aは2×3=6cm、Bは3×3=9cmです。
(4) 二つの200gのおもりを付けたとき
A8cm、B6cm
- 下のBは下のおもり200gだけを、上のAは二つ合わせた400gを支えます。Aは2×4=8cm、Bは3×2=6cmです。
(5) Aが6cm伸びたとき
B3cm、台はかり100g
- Aの6cmは300g相当。中間のおもり200gを引くとBが支えるのは100gで、伸び3cmです。
- 下のおもり200gの残り100g相当を台はかりが支えるので、台はかりは100gを示します。
(6) 上下ともAでおもりを挟んだとき
上のAの伸び5cm
- おもりがx cm下がると、上のばねはx cm伸び、下のばねはx cm縮みます。どちらもおもりを上向きに支えます。
- Aは1cm当たり50g相当なので、50x+50x=500。x=5cmです。
(7) 上A・下Bで挟んだとき
上のAの伸び6cm
- 下がった長さxは上の伸びと下の縮みに共通です。Aは1cm当たり50g相当、Bは100/3g相当を支えます。
- 50x+(100/3)x=500なのでx=6cm。上は300g、下は200g相当を支えて、合計500gになります。
解き直しの進め方
割合や単位をそろえ、実験で変化する物質と残る物質を区別しましょう。ばねでは、おもりが受ける上向きの力をすべて数えることで、伸びるばねと縮むばねがある場合にも対応できます。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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