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早稲田大学高等学院中学部 2025年度 一般入試 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年11月4日

SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

早稲田大学高等学院中学部・2025年度 一般入試 理科

植物の構造、火山と蒸発、てことモビール、アンモニアの反応を解説します。図の塗り分けと、資料の数値から式を作る過程を一つずつ確かめましょう。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|植物の種子・根・花

この大問で学ぶこと

胚と養分をたくわえる部分を分ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 胚の塗り分け

4種とも、将来の葉・茎・根になる部分

  1. イネは図の上方の小さい部分、カキは中央の葉と根の形、トウモロコシは下側の湾曲した小さい部分です。インゲンマメは養分を持つ子葉も胚に含むため、種皮を除いた内部の大部分を塗ります。

問2 胚乳の塗り分け

イネ・カキ・トウモロコシの大きい養分の部分

  1. この3種は胚乳に養分をたくわえます。インゲンマメは子葉に養分があり、成熟した種子では胚乳を塗りません。

問3 根の印の位置

上の印の近くへ3つの印を並べる

  1. 根は全体が均等に引き伸ばされるのではなく、先端付近がよく伸びます。付け根側の4つの印は元の間隔をほぼ保ち、下の印との間が大きく開くように描きます。

問4 アブラナのおしべ

長い4本、短い2本

  1. おしべは計6本です。めしべ1本、花びら4枚、がく4枚と区別して数えます。

問5 コケ・シダの増え方

胞子

  1. 花や種子を作る植物とは異なり、胞子で仲間を増やします。

問6 シダ植物の数

4

  1. スギナ・ゼンマイ・ベニシダ・イヌワラビです。名前が似たスギは種子植物、スギゴケはコケ植物です。

問7 胚珠がむき出しの植物

裸子植物

  1. 子房で包まれない胚珠を持ちます。被子植物の子房・果実との違いを確認します。

問8 マツの胚珠

左の雌花のりん片の、下部の丸い2個

  1. 右は雄花のりん片で、花粉のうです。雌花のりん片についている2個の胚珠だけを塗り、雄花側やりん片全体を塗りません。

第2問|火山と蒸発の実験

この大問で学ぶこと

できた順序と、実験条件の比較

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 カルデラのでき方

大きな噴火で地下のマグマが減り、上の地面が陥没する

  1. 火山の一部分がただ削られたという説明ではなく、大規模な噴火と地下の空間、陥没をつなげます。

問2 できた順

B→C→D→A

  1. Bの火山体をCの溶岩が通り、その上をDの噴出物が覆い、カルデラ内に後からAの溶岩ドームができた、と重なりや貫く関係で判断します。

問3(1) 白い溶岩ドームの岩石

ア:流紋岩

  1. 白っぽく、粘りの強い溶岩からできる火山岩です。地下でゆっくり固まる花こう岩とはでき方を区別します。

問3(2) 岩石のつくり

ウ

  1. 火山岩は大きな結晶と細かな石基が混じる斑状組織です。地下で先に育った結晶の周囲が、地表で急に冷えて細かく固まるためです。

問4 灰が東へ積もった理由

上空を西から東へ吹く風に運ばれたため

  1. 偏西風の向きと対応させます。近くほど厚く、遠くほど薄い分布も確認します。

問5 蒸発した水の重さ

2.5g

  1. 122.5−120.0=2.5gです。ラップをしたBでは重さが変化していません。

問6 蒸発による温度低下

2.2℃

  1. 覆いのないAは6.9℃、覆ったBは4.7℃下がっています。蒸発以外の冷え方をBで見積もり、差の6.9−4.7=2.2℃を答えます。

問7 同じ種類の変化

オ

  1. 消毒用アルコールが液体から気体へ蒸発するとき、皮膚から熱を奪います。ドライアイスの昇華や、露・霜のでき方は状態の組み合わせが違います。

第3問|てことモビール

この大問で学ぶこと

棒の重さも回転の働きに含める

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1(1) bの長さ

12cm

  1. 30×8=20×bなのでb=12cmです。支点が棒の中央なら棒自身の重さは回転させる働きを持ちません。

問1(2) ばねばかり

100g

  1. 棒50gと、おもり30+20=50gを全て支えるので100gです。

問2(1) おもりの重さ

A:80g、B:40g

  1. おもりの合計は170−50=120g。A×8=B×16なのでA:B=2:1となり、80g・40gです。

問2(2) Bを動かす速さ

毎秒2cmずつ左

  1. Aが支点へ1cm近づくと左側の回転の働きが80だけ減ります。Bは40gなので、2cm近づけると同じだけ減ります。

問3 支点を中央より右へ4cm

A:125g、B:75g

  1. 合計は250−50=200g。棒50gも支点の左4cmへ働くので、8A+50×4=16B。
  2. A+B=200と合わせ、A=125g、B=75gです。

問4(1) a・b

a:1cm、b:3cm

  1. A=100gなのでB=100gです。100a+50×4=100bとb=3aから、200=200a、a=1、b=3cmです。

問4(2) 最短の棒

14cm

  1. 支点は中央から右4cm、Bはさらに右3cmです。中央からBまで7cm必要なので、左右同じ長さの一様な棒は少なくとも14cmです。

問5 棒2本の全長の比

1.5倍

  1. 下の棒は自身の中央でつる必要があります。その中央を上の棒の右端につなぐと、2本の中心は棒の長さの1/2ずれます。
  2. ばねばかりの支点は2本の重心、つまり上の棒の中央から右へ1/4の位置に動かせます。全長Lは上の棒1本分に下の棒のはみ出し1/2を足し、1.5倍です。支点からのはみ出しと、全体の長さを混同しません。

問6 2倍より長くする本数

5本以上

  1. 最下段の棒を上の棒の端につなぐと、中心が1/2本分ずれます。さらに上へは、下にある棒全体の重心をその上の棒の端へつなぐので、中心のずれが1/4・1/6・1/8…と続きます。
  2. n本の全長は1+1/2+1/4+…+1/{2(n−1)}倍です。4本では1+1/2+1/4+1/6=23/12倍、5本ならさらに1/8を足し49/24倍となります。初めて2倍を超えるのは5本です。

第4問|アンモニアと反応量

この大問で学ぶこと

質量比・体積比を使い分ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1 反応を速める物質

触媒

  1. 自身は反応の前後で変わらず、化学反応を速くする物質です。原料として使い切られる物質とは区別します。

問2 用途と燃焼で出ないもの

い:エ(肥料)、う:キ(二酸化炭素)

  1. 窒素肥料の原料として多く使います。アンモニアは炭素を含まないため、燃焼そのものから二酸化炭素は生じません。

問3 アンモニアの性質

ア、ウ、エ

  1. 水溶液はアルカリ性でBTB液を青くし、虫さされ薬に使われることがあり、水へよく溶けます。無色で空気より軽いため、下方置換では集めません。

問4 水素を作る方法

ウ:水の電気分解

  1. 過酸化水素と二酸化マンガンは酸素、卵殻と塩酸は二酸化炭素です。反応させる金属の種類にも注意します。

問5 製造も含めた課題

イ

  1. 原料の水素の多くを化石燃料から製造しているため、燃焼の場面で二酸化炭素を出さなくても、製造段階の排出が課題になります。

問6 再生可能エネルギーの例

太陽光、風力など

  1. 設問は一つ答えれば十分です。化石燃料をそのまま挙げず、繰り返し利用できる自然のエネルギーを答えます。

問7(1) 同体積の重さの比

窒素:アンモニア=28:17

  1. 表で窒素25Lが28g、アンモニア50Lが34gです。窒素も50Lへそろえると56:34=28:17です。

問7(2) できるアンモニア

51.0g

  1. 水素112.5Lは表の75Lの1.5倍で、窒素は28×1.5=42gだけ必要です。窒素56gは余り、水素を全て使うと反応が止まります。
  2. アンモニアは34×1.5=51.0gです。窒素の量だけから68gと計算しないようにします。

問7(3) 必要な空気

150.0L

  1. 27.2gは表の68gの0.4倍なので、酸素は75×0.4=30Lです。空気中の酸素が1/5なら、空気は30×5=150.0Lです。

問7(4) 再びできる窒素

100kg

  1. 窒素をアンモニアに変え、それを燃やすと、含まれていた窒素が戻ります。水素や酸素の分の質量を足さず、窒素そのものは100kgで保存されます。

解き直しの進め方

てこは支点からの距離、反応は先に使い切る物質、実験は比較する条件に着目します。答えの桁数や、塗る部分以外は塗らないという指示も確認してください。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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