2026年11月4日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
早稲田大学高等学院中学部・2026年度 一般入試 理科
生物の図、天気図と柱状図、音速測定、熱と状態変化を解説します。原問題のスマホA・Bに関する訂正を反映し、計算は丸める前の値で進めて最後に指定桁へ直します。
第1問|動物と人体
この大問で学ぶこと
図の位置と体の仕組みを結び付ける
問1 オスのメダカのひれ
左側のメダカの尻びれと胸びれ
- オスは尻びれが大きく平行四辺形に近く、背びれに切れ込みがあります。左の個体を選び、腹側の後ろにある大きい尻びれと、えらの後ろの胸びれだけを塗ります。背びれや腹びれを塗らないようにします。
問2 ネコの骨格の誤り
オ
- ろっ骨は胸の部分を囲み、腹の部分まで同じように続きません。背骨と、胸にあるろっ骨の範囲を区別します。
問3 セキツイ動物の数
13
- カエル・ヘビ・カワセミ・クジラ・マグロ・ウ・ウシ・コウモリ・クマ・サル・アジ・カモ・タイです。ムカデやミミズなどは背骨を持ちません。ウは鳥の名前なので見落とさないようにします。
問4(1) アの器官
だえきせん
- 口へ唾液を出す器官です。ひらがな5字の指定に合わせ、だ・え・き・せ・んと書きます。
問4(2) 消化酵素
アミラーゼ
- 唾液に含まれ、でんぷんの分解に働きます。消化液の名前と酵素の名前を分けます。
問4(3) 主な糖
麦芽糖
- でんぷんが分解されてできる糖です。小腸で最終的に吸収されるブドウ糖と、この問いの分解段階を区別します。
問4(4) 胆のう
肝臓の下にある小さな袋を塗る
- 胆のうは胆汁をたくわえます。大きな肝臓や、その下を横に伸びるすい臓を塗らず、肝臓下面につながる袋だけを原図で確認します。
第2問|天気図と地層
この大問で学ぶこと
平面図の高さと、柱状図の深さ
問1 前線と強雨の名称
X:ていたい、Y:線状降水帯
- 三角と半円の記号が線の両側に並ぶ停滞前線です。同じ地域に積乱雲が続けて流れ込み、強い雨が長く降る帯状の領域が線状降水帯です。
問2 台風通過時の風
福岡:ア、東京:イ
- 北半球の台風の風は中心へ向かい反時計回りです。台風の西側にある福岡は北寄りから西寄り、東側にある東京は東寄りから南寄りへ変わると考えます。
問3 前線記号
カ:閉塞、キ:温暖、ク:寒冷
- 低気圧の中心付近は閉塞前線、東へ延びるのが温暖前線、南へ延びるのが寒冷前線です。閉塞は三角と半円を同じ側、温暖は半円、寒冷は三角を描きます。
問4 日本海側と太平洋側の違い
日本海で水蒸気を補った季節風が山脈を越えるため
- 大陸からの風は日本海で水蒸気を含み、山脈に沿って上昇して冷やされ、雲を作り日本海側に雨や雪を降らせます。山脈を越えた太平洋側では水蒸気が減った風となり晴れやすくなります。
問5 古い順
ウ→ア→イ
- 同じ地層をれき層や火山灰層で対応させます。上下が逆転していないので、共通の層より下にあるウが古く、その上のア、さらに上のイの順です。
問6(1) ビカリアの時代
新生代
- 新生代の示準化石です。中生代のアンモナイト、古生代の三葉虫と整理します。
問6(2) 示準化石の条件
カ
- 短い時代に、広い地域へ分布した生物です。図の縦軸が時代、横軸が分布なので、横に長く縦に薄い図を選びます。
問7 黒い火山灰層
D:深さ26〜28m、E:深さ10〜12m
- Aの標高50m・深さ22〜24mと、Bの標高60m・深さ32〜34mでは、黒い層の標高はどちらも28〜26mです。南北方向には傾きません。
- Cは標高70m・深さ26〜28mなので、層の上面標高44m。Bから東へ100mで16m上がります。DはCの真南で同じ標高なので深さも同じです。
- EはCからさらに東へ100mなので上面標高60m。地面は標高70mだから、深さ10〜12mに描きます。
第3問|音速を測る
この大問で学ぶこと
音が往復する場合と、2台の時間差
問1 花火で測る音速
毎秒339m
- 2km=2000mなので、2000÷5.9=338.98…m/秒。整数に丸めて339m/秒です。
問2 山までの距離
678m
- やまびこは音が山まで往復した時間です。339×4÷2=678m。4秒分をそのまま片道距離にしません。
問3 スマホの開始・停止
イ
- 一郎側Aが先に開始し、花子側Bが先に停止します。Aは一郎の音を先に聞き、Bは花子の音を先に聞くので、Aの計測時間が長くなります。
問4 スマホBの表示
16.998秒
- 訂正文の通り、一郎のスマホをA、花子のスマホをBとします。AとBの時間差には5mの伝達時間が2回分含まれます。
- B=17.027−2×5/342=16.997760…秒。小数第4位を四捨五入し16.998秒です。
問5 メトロノーム間の距離
114m
- 毎分180回なので1拍の間隔は60÷180=1/3秒です。次に再び重なるのは、遠い方の音が1拍分だけ遅れる位置です。
- 距離の差は342×1/3=114m。2台と観測者が一直線なので、これが2台間の距離になります。
問6 近づきながら聞く音
ア、オ
- 音源に近づくので、音を受け取る間隔は短くなり180より速く聞こえます。2台の距離差は一定の114mなので、1拍分のずれの関係は保たれ、音は重なり続けます。
第4問|状態変化と熱
この大問で学ぶこと
温度を変える熱と、状態を変える熱
問1 重さと体積
イ
- 物質が外へ逃げない限り、状態が変わっても重さは変わりません。一方、氷・水・水蒸気では体積が変わります。
問2 状態変化の名前
A:ウ(昇華)、C:オ(融解)
- 固体から気体へ直接変わるのが昇華、固体から液体へ変わるのが融解です。溶質が水へ溶ける溶解とは区別します。
問3 身近な変化
①E、②A、③D
- 霧は水蒸気から液体、冷凍庫の氷が減るのは固体から気体、霜柱は水が凍ってできるので液体から固体です。図1の記号では①E、②A、③Dとなります。
- 霜柱を空気中の水蒸気が直接氷になる霜と混同しないことが大切です。
問4(1) A〜Bの状態
氷がとけ、水と氷が混じっている
- 加えた熱が融解に使われるため、0℃のまま氷が減って水が増えます。熱を受けていない状態ではありません。
問4(2) 量を2倍にした説明で誤り
ア、イ、エ
- 融点0℃と沸点100℃は量を増やしても変わりません。同じ加熱の強さなら、状態変化と温度上昇にかかる時間は長くなり、B〜Cも23分のままではありません。
問4(3) 必要な熱量の比
5.9倍
- 100gの氷をとかすのに20−2=18分、その後0℃から100℃へ上げるのに43−20=23分かかります。
- 0℃の氷から40℃の水へは18+23×40/100=27.2分相当。50℃の水を70℃へは23×20/100=4.6分相当なので、27.2÷4.6=5.913…、5.9倍です。
問4(4) 残る氷
42.0g
- 水1gを1℃上げる熱を単位にすると、氷1gをとかす熱は100×18/23=1800/23です。
- 60℃の水180gが0℃まで下がると10800の熱を出し、10800÷(1800/23)=138gの氷をとかします。180−138=42.0g残ります。
問5 吸湿発熱の理由
ア
- 水蒸気が繊維へ取り込まれて水の状態になる際に熱を放出するためです。蒸発は周囲から熱を奪う変化として区別します。
問6 ドライアイスを入れた泡
①ア(二酸化炭素)、②エ(窒素)
- 水中ではドライアイスが昇華して二酸化炭素の泡になります。液体窒素はドライアイスより低温なので、受け取った熱で窒素が沸騰し、主に窒素の泡が生じます。
問7 感湿材の変化
水分を吸って、金属より大きく伸びる
- 湿度が上がると感湿材が膨張し、貼り合わせた金属との伸びの差で曲がり方が変わります。解答欄の文末につながるよう、吸湿と長さの変化を結び付けて答えます。
解き直しの進め方
地層は深さではなく標高、音は片道か往復か、熱は温度変化か状態変化かを整理します。塗り分け・記号作図は原問題の解答欄で確認してください。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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