2026年11月1日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
渋谷教育学園幕張中学校・2025年度 一次 算数
5大問を全問解説。タイルの重複、数字の大小関係、最少値のグラフ、45度の長さ、切断後の体積を、計算の根拠と対応させて説明します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|タイルを切る直線
この大問で学ぶこと
同じマスを二度数えず、境界だけの接触を除く
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)①|対角線一本で切る
44枚
- 縦5・横12の格子の対角線は、5と12が互いに素なので途中の格子点を通りません。切るマスは5+12−1=16枚です。
- 全部60枚から引き、60−16=44枚です。縦線・横線を越えるたびに新しいマスへ入ることから、最初の一枚と境界を越える回数を数えます。
(1)②|対角線二本で切る
32枚
- 一本につき16枚ですが、二本とも通るマスは重複して数えられています。中央の一段で、横方向の4枚が重複します。
- 切られる枚数は16×2−4=28枚、切られない枚数は60−28=32枚です。各段の切られる枚数は6・6・4・6・6となります。
(2)|四本の直線で切る
92枚
- 全部のマスは21×7=147枚です。TQとSUは、それぞれ横2・縦7で8枚ずつを切ります。TUは横17・縦7で23枚、SQは横21・縦7で、途中の格子点を通るため21+7−7=21枚を切ります。
- これらをそのまま足すと重複があります。段ごとに四本が通るマスをまとめると、下から7・8・9・7・9・8・7枚、合計55枚です。
- 従って切られないのは147−55=92枚です。マスの角に触れるだけの場合は、そのマスの内部を切った数には入れません。
| 下からの段 | 切られる枚数 |
|---|---|
| 1 | 7 |
| 2 | 8 |
| 3 | 9 |
| 4 | 7 |
| 5 | 9 |
| 6 | 8 |
| 7 | 7 |
第2問|数字を並べ替えて引く
この大問で学ぶこと
7より小さい数字と大きい数字を分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)|差が最大
5994
- A>7>Bなら、昇順ではB77Aとなり、差は999×(A−B)です。A=9・B=3で差が最も大きく、元は9773、昇順では3779となります。
- 9773−3779=5994です。A<7<Bなら元が昇順なので差0。二つとも7より大きい場合の最大は1989、二つとも7より小さい場合はA=6・B=3の3096です。従って5994が全体の最大です。AとBを同じ数字にはできない条件も確認します。
(2)|差が二桁になる組
3通り
- A<B<7なら、元はA77B、昇順はAB77です。差は693−99B=99×(7−B)となり、Aにはよらなくなります。
- 二桁になるのはB=6で差99のときです。Aは3・4・5の三つです。他の大小関係では差が0・三桁・四桁になるので、三通りです。
(3)|差が三桁になる組
4通り
- A<B<7では、B=4のときA=3で差297、B=5のときA=3・4で差198です。ここまで三通りです。
- AとBがともに7より大きい場合は、A=8・B=9で8779−7789=990となり、もう一通りです。A=9・B=8では差1989です。
- A<7<Bでは元がすでに昇順で差0、A>7>Bや、7未満でA>Bの組は差が四桁です。従って合計四通りです。
| A | B | 元の数 | 昇順の数 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 3 | 4 | 3774 | 3477 | 297 |
| 3 | 5 | 3775 | 3577 | 198 |
| 4 | 5 | 4775 | 4577 | 198 |
| 8 | 9 | 8779 | 7789 | 990 |
第3問|三台のカメラの残量グラフ
この大問で学ぶこと
各人の直線と、その中で最も低い線を分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)|最初に5%へ達する時刻
132分
- 太郎のカメラは60%から、毎分5/12%ずつ減ります。5%まで55%減るので、55÷(5/12)=132分です。
- 花子は150分間撮れることから最初50%で、25分遅れて開始します。5%に達するのは25+(50−5)÷(1/3)=160分後です。先生も132分時点では33.2%残るので、最初の谷は太郎の132分です。
(2)|最初の山の時刻
135と25/29分
- 132分後から太郎は、12分で5%から30%へ充電するので、毎分25/12%ずつ増えます。この間の残量は5+(t−132)×25/12です。
- 一方、花子の残量は50−(t−25)/3です。グラフは三台の最少値なので、充電中の太郎の線と減少中の花子の線が交わると、最少の担当が入れ替わって山になります。
- 5+(t−132)×25/12=50−(t−25)/3を解くと、29t=3940。t=3940/29=135と25/29分です。この時先生は約31.66%で、二人の約13.05%より多いため、最少線にはなりません。
第4問|正方形と直角二等辺三角形の敷き詰め
この大問で学ぶこと
45度の辺から、横と縦の長さをそろえる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)|底辺を分ける比
BD:CD=5:7
- 左の上下二個の正方形の一辺をa、右の二個の正方形をc、上の小さい正方形をbとします。段差からb=2a−cです。Aから底辺へ下ろした高さは、横へ数えて3a+b=5a−cです。
- 全体が直角二等辺三角形なので、底辺は高さの二倍で10a−2cです。一方、左から数えると、BD=3a、右の正方形二個で2c、右端の直角二等辺三角形の底辺でcなので、全体は3a+3cです。
- 10a−2c=3a+3cより7a=5c、a:c=5:7です。BD:CD=3a:3c=5:7となります。
(2)|長方形の縦横比
PQ:QR=13:11
- 傾いた同じ大きさの二個の正方形について、一辺の水平・鉛直方向の長さをa、上の小正方形ではb、右の大正方形ではcとします。すべて45度なので、一辺の横と縦への進みは同じ長さです。下側のつながりからc=2a−bです。
- 各頂点から横線・縦線を補い、Pまでの高さを数えるとPQ=4a+2bです。上側の小正方形からSへ続く45度の線で横幅を数えるとQR=2a+4b、右の大正方形の右端まで別の経路で数えるとQR=a+b+2c=5a−bです。
- 2a+4b=5a−bより5b=3aなので、a:b:c=5:3:7です。従ってPQ:QR=(4×5+2×3):(2×5+4×3)=26:22=13:11です。実際の辺長と、その水平・鉛直方向への長さを混ぜないようにします。
第5問|四角すいを中点三つで切る
この大問で学ぶこと
対角線の断面と、二つの三角すいを使う
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)|切断点が辺OBを分ける比
OP:PB=3:1
- 底面の対角線の交点をE、LMとACの交点をK、切断面とODの交点をP′とします。L・Mが中点なので、KはAEの中点、つまりACをAから1/4進んだ点です。
- 断面AOCで見ると、NはOCの中点なので、底面からの高さがOの半分で、AC方向の位置はAから3/4です。KとNを結ぶ線は、ACの中央Eの真上ではその半分の高さ、つまりOの高さの1/4を通ります。この点をJとします。
- LMはBDと平行なので、切断面と三角形OBDの交線PP′もBDと平行です。OJ:JE=3:1が、OB上でもOP:PB=3:1となります。
(2)|Oを含む立体の体積比
元の四角すいの1/2倍
- 底面の対角線BDで、元の四角すいを同体積の三角すいOABDとOBCDへ分けます。OBCDの中でO側に残る三角すいOPP′Nは、Oからの三辺の比が3/4・3/4・1/2なので、この半分の立体の9/32です。
- OABDでは、Oを含まない側の立体BDLMPP′を、三角すいBDLP′・BLMP・BLPP′の三つに分けます。元のOABDに対する体積比は、それぞれ1/8・1/16・3/32で、合計9/32です。
- 最初の二つは、底面BDLがABDの1/2、底面BLMがABDの1/4で、PとP′の高さがOの1/4と考えます。三つ目は、底面BPP′がBODの(1/4×3/4)=3/16、Lの高さがAの1/2なので3/32です。
- 同じ体積の二つの半分について、一方から9/32を除き、もう一方から9/32を加えることになります。従ってO側の体積は、元の四角すいのちょうど1/2です。
| 三角すい | 底面積比 | 高さの比 | 体積比 |
|---|---|---|---|
| BDLP′ | 1/2 | 1/4 | 1/8 |
| BLMP | 1/4 | 1/4 | 1/16 |
| BLPP′ | 3/16 | 1/2 | 3/32 |
解き直しの進め方
タイルや場合の数は、重複と数え漏れを表で確認します。,最少値のグラフでは、誰の残量が一番少ないかを追います。,図形では、辺の比・面積比・高さの比を区別して式へつなぎます。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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