2026年10月31日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
山脇学園中学校・2024年度 A入試 社会
全大問の主要設問を、地図・統計・史料のどこを根拠にするかと合わせて解説します。統計や制度の記述は問題の指定年・出題時点を基準に読みます。記述は解答例です。
第1問|仙台の地形図と東北の産業
この大問で学ぶこと
地図記号・縮尺・気候を重ねて読む
問1(1)・(4)
(1)3.75km(4)ア
- 地図15cm×25000=375000cm。100000cmが1kmなので、3.75kmです。
- Bを出発点としてCは北西です。地図全体の左上を見るだけでなく、出発点から目的地への向きとして読みます。
問1(2)・(3)
(2)イ(3)イ
- 広瀬川はX側からY側へ流れます。写真では左岸側に高い崖が見えるため、①の橋から下流Yを見た組合せです。
- 仙台城跡は標高約120m、Bは約40mで、差は約80mです。河川の流れの向きと、等高線の高度を別々に確認します。
問1(5)・問2(1)
問1 イ→ア→ウ/問2 E
- BからCへの経路に沿い、文の小学校、裁判所、消防署の地図記号を順番にたどります。写真の外観だけで場所を決めません。
- 仙台は宮城県の県庁所在地なので、東北の位置図ではEです。宮城と山形の位置を取り違えないようにします。
問2(2)・(3)
(2)ア(3)エ
- 冬の気温が低いXが青森、冬の降水が多いYが秋田、太平洋側で冬の降水が少ないZが仙台です。
- 北海道・栃木・熊本などが並ぶIは乳用牛、青森・長野・山形などが並ぶIIはりんごです。1位だけでなく上位県の組合せで確認します。
問2(4)・(5)
(4)ウ(5)エ
- Cの秋田県を代表する伝統工芸品は曲げわっぱです。南部鉄器は岩手、津軽ぬりは青森と区別します。
- リアス海岸は山地が海へ沈んだ出入りの多い海岸です。川の堆積による平野とするエの説明は合いません。
問3
年齢別の移動手段の割合
- 原稿は、多くの年代で自家用車への依存が高いこと、高齢者が交通弱者になりやすいことを図5から述べています。
- 題名には対象となる年齢区分と、比較する移動手段・割合を入れます。人口の推移や面積の変化は別の図の内容です。
第2問|海上交通と日本の歴史
この大問で学ぶこと
人物・政策・交易品を同じ時代へ対応させる
問1〜問4
問1 A小野妹子・B菅原道真・C厳島神社・D足利義満・E徳川家光/問2 ア/問3 ア/問4 エ
- 遣隋使607年、遣唐使の停止894年、平清盛の日宋貿易、足利義満の勘合貿易、徳川家光期の鎖国と順につなぎます。
- 三内丸山は縄文、金印の出土地は志賀島。平清盛は太政大臣となり、一族を朝廷の要職へ進めた点がエに対応します。
問5・問6
問5 オ/問6 太閤検地
- 1575年は長篠の戦い。織田信長が鉄砲を活用して武田氏と戦ったのでオです。桶狭間の戦いの今川氏と区別します。
- 豊臣秀吉が田畑の面積・等級・耕作者を調べたのが太閤検地です。土地と年貢を把握する目的も合わせて確認します。
問7〜問9
問7 エ/問8 オランダ/問9 ウ
- 朱印船貿易では銀を輸出し、生糸などを輸入しました。鎖国後の長崎で貿易を認められた相手は中国とオランダです。
- 茶道を大成したのは千利休で、ウの人物名が誤りです。毛利という大名の名と取り違えないようにします。
問10・問11
問10 D→B→A→C/問11 イ
- 桜田門外の変1860年、薩長同盟1866年、大政奉還1867年、戊辰戦争1868年の順です。
- 普通選挙法は1925年で、明治政府の政策とは時代が違います。地租改正・徴兵令・学制と区別します。
問12
(1)ア(2)日清戦争の賠償金を使い、官営の八幡製鉄所を建設して鉄鋼などの重工業が発達した。
- 朝鮮で甲午農民戦争が起き、清と日本が軍を送ったことが日清戦争への直接のきっかけです。
- 産業の説明は「賠償金」「官営」の両語を、資金と事業の担い手として使います。日露戦争では賠償金を得られなかった点も整理します。
第3問|生存権と社会保障
この大問で学ぶこと
条文・制度・政策の理由を読み分ける
問1〜問3
問1 A健康・B文化的・C最低限度/問2 エ/問3 生存権
- 憲法25条が保障する生活の条件は、健康で文化的な最低限度です。この権利の名称は生存権になります。
- 社会保障の四つの柱は社会保険・社会福祉・公的扶助・公衆衛生。年金は社会保険として位置付けます。
問5
Eエ・F発議・G国民・Hウ
- 憲法改正は各議院の総議員の3分の2以上で国会が発議し、国民の承認を得る手順です。
- 国民投票等では過半数の賛成が必要です。国会の3分の2以上と国民投票の過半数を、同じ基準として覚えないようにします。
問6
例:山脇小百合。賃金や物価に応じて年金額を調整するため、受け取る人の生活が安定すると考えるから。
- この設問は架空の候補者のどちらかを選び、掲げられた政策と「安定」を結び付けて説明する問題です。
- 一律給付を選ぶ場合も、最低限の生活費が確保されるという根拠が必要です。実在の候補者への支持を問うものではなく、選択の理由が資料とつながることが大切です。
解き直しの進め方
知識が必要な部分と、資料から読み取れる部分を分けます。年表や地図へ根拠を書き込み、記述では設問の指定語句と理由のつながりを確認しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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