2026年10月31日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
山脇学園中学校・2025年度 A入試 理科
全大問の主要設問を、実験の条件や観察結果を根拠に解説します。記号は当該年度の冊子に対応し、作図問題は描くための判断手順を説明しています。記述は解答例です。
第1問|太陽と影の観察
この大問で学ぶこと
太陽の方角と影の向きは反対と考える
問1〜問3
問1 西/問2 C/問3 正午。太陽高度が最も高いから。
- 秋分の日の太陽は東から昇り、南を通って西へ沈みます。図の②は西で、午前9時は東寄りのCです。
- 太陽が高いほど影は短くなります。太陽までの距離が1日の間に大きく変わるため、という説明にはしません。
問4・問5
問4 オ/問5(1)南(2)イ
- 午後3時の太陽は南西寄りにあるので、影は反対の北東へ伸びます。
- 図2の秋分の夕方の影は東より北寄り。別の日の影は東より南寄りで短いため、夕方の太陽が北西寄りにある夏至です。図中の⑦は南です。
問6
560cm
- 同じ時刻・場所なら太陽光の傾きが同じなので、高さと影の長さの比がそろいます。
- 桜の影は640÷160=4倍。高さも140×4=560cmです。影の長さをそのまま木の高さにしません。
第2問|てこのつり合い
この大問で学ぶこと
支点からの距離で回す働きを比べる
問1・問2
問1 A〜C エ・D ク/問2 オ
- 棒を支える点が支点、力を加える点が力点、物へ力が働く点が作用点です。支点が力点と作用点の間で、作用点寄りなら小さい力で大きな力を出せます。
- そりはこの図の道具の中でてこの原理を使っていません。他の道具は支点・力点・作用点を図に印して確かめます。
問3(1)
ア10g・支点にかかる力90g
- 左の回す働きは60×20=1200。右の20gは支点から30cmなので、残りは1200−20×30=600です。
- ア=600÷60=10g。棒の重さを無視するので、支点は60+20+10=90g分の下向きの力を支えます。
問3(2)
イ30g・ウ50g
- 下の棒から、ウ×20=100×10よりウ=50gです。上の棒の右側へは、下の重りの合計150gがかかります。
- 上の支点から左端50cm、右端10cmなので、イ×50=150×10。イ=30gです。上の棒にかかる力を100gだけとしないようにします。
問4
ウ。支点から遠いほど、小さい力でドアを止められるため。
- ドアの支点はちょうつがい側です。同じドアを回そうとする働きに対し、離れた所ほど小さな力で対抗できます。
- ア・イ・ウで支点からの距離を比較し、最も遠いウを選びます。手で開ける場合と、ストッパーで止める場合に共通するてこの関係です。
第3問|中和と食塩の生成
この大問で学ぶこと
反応する量の比と余った液体を分ける
問1〜問3
問1 食塩/問2 ウ・オ/問3 60cm³
- 塩酸と水酸化ナトリウムの中和で食塩と水ができます。塩酸を中和できる液はアルカリ性のアンモニア水と石灰水です。
- 同じ濃さでは塩酸:水酸化ナトリウム水溶液=30:40=3:4。塩酸45cm³には45×4/3=60cm³が必要です。
問4・問5
問4 21cm³/問5 15cm³
- 過不足なく中和した全体49cm³を比3:4で分け、塩酸は49×3/7=21cm³です。
- 3倍に薄めた液60cm³には、元の液20cm³分の水酸化ナトリウムが含まれます。必要な塩酸は20×3/4=15cm³です。
問6・問7
問6 塩酸45cm³まで直線で増加し7.5g、その後は水平。/問7 6.25%
- 水酸化ナトリウム水溶液60cm³は元の40cm³の1.5倍なので、食塩が最大7.5gでき、中和に必要な塩酸は45cm³です。塩酸をさらに加えても食塩は増えません。
- 塩酸60cm³との混合では、水酸化ナトリウムをすべて使い切り食塩7.5g。液全体120gに対して7.5÷120×100=6.25%です。余った塩酸の量を食塩量に足しません。
第4問|腎臓のろ過と再吸収
この大問で学ぶこと
通り抜ける成分と体内に戻す成分を区別する
問1〜問3
問1 アぼうこう・イ④・ウ①・エタンパク質・オ⑤・X動・Y静/問2 右向き/問3 赤血球はこし出されないため。
- 尿は輸尿管を通ってぼうこうへ送られます。糸球体の細胞間のすき間を通れるかは成分の大きさと関係し、タンパク質は原尿へ出ていません。
- 赤血球もこし出されないため、血液からできても尿は赤くなりません。図では血液は動脈側から毛細血管を通り静脈側へ右向きに流れます。
問4・問5
問4 キ デンプン・ク⑥/問5 イ
- ブドウ糖はデンプンが分解されてできます。小さいため原尿へ出ますが、表では尿に含まれていないので、途中で体内へ戻されると考えます。
- 戻る方向は細尿管から毛細血管です。糸球体からボーマンのうへ進む、最初のろ過の矢印と区別してイを選びます。
問6・問7
問6 99.2%/問7(1)66.7倍(2)体にとって不要な成分。
- 原尿1200cm³のうち尿は10cm³なので、戻された量は1190cm³。1190÷1200×100≒99.2%です。
- 尿素の濃縮率は20÷0.3≒66.7倍。必要なブドウ糖は戻され、不要な尿素が濃縮されるという表全体の関係も説明します。
解き直しの進め方
実験ごとに変えた条件・そろえた条件・測った量を整理し、結果を別の条件でも説明できるか確かめます。計算は単位をそろえ、概数にする前の値も残しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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