2026年10月31日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
山脇学園中学校・2024年度 A入試 理科
全大問の主要設問を、実験の条件や観察結果を根拠に解説します。記号は当該年度の冊子に対応し、作図問題は描くための判断手順を説明しています。記述は解答例です。
第1問|熱の伝わり方
この大問で学ぶこと
物質が動く場合と動かない場合を区別する
問1・問3
問1 A放射・B対流・C伝導/問3 ①B②A③C④C
- 離してかざした手へ届く熱が放射、水が動いて全体に広がる熱が対流、金属の持ち手を伝わる熱が伝導です。
- 冷房の冷気は下がるため上部に設置します。日なたの暖かさは放射、カイロやホットプレートから接触して受け取る熱は伝導と対応させます。
問2
下部中央で上昇し、水面付近で左右へ広がり、側面沿いに下がる流れ。
- 炎で温められた底の中央付近の水は密度が小さくなって上昇します。
- 上がった水が左右に広がり、冷たい水が側面から下へ戻る循環を、つながる矢印で描きます。上の水だけが動く図にしないようにします。
問4
え→お→う→い→あ
- 熱は金属板が実際につながっている道筋を通って伝わります。空白を横切る見かけの直線距離だけで比較しません。
- 加熱点から底の中央を経て右側へ広がる道と、左側を上がる道を追い、各点へ届く順番を整理します。板のつなぎ目の影響は無視するという条件も守ります。
第2問|太陽系と光の速さ
この大問で学ぶこと
天体の分類と単位換算を分ける
問1〜問4
問1 恒星/問2 ②惑星③8④海王星⑤衛星⑥地球/問3 例:土星/問4 金星
- 自ら光る恒星、その周りを公転する惑星、惑星の周りを回る衛星を分類します。太陽系の惑星は8個で、最遠は海王星です。
- 地球の衛星は月の1個。環の代表は土星、明け・宵の明星は金星です。冥王星を9番目の惑星として数えないようにします。
問5・問6
問5 例:気象を観測する。/問6 8分20秒前
- 人工衛星の目的は気象観測・通信など、何をするためのものかを具体的に述べます。
- 光が届く時間は150000000÷300000=500秒。60で割って8分余り20秒なので、今見える光は8分20秒前のものです。
問7・問8
問7 ウ(約10兆km)/問8 2.1年後
- 1年を365日として光の進む距離は300000×60×60×24×365=約9.46兆kmです。光年は時間でなく距離の単位です。
- 地球と天体Aの公転の差は1−1/1.9=9/19周/年。同じ並びへ戻るには1周追いつくので19/9≒2.1年です。半周の位置では指定の並びになりません。
第3問|心臓と血液の循環
この大問で学ぶこと
割合・流量・押し上げる高さを数値で整理する
問1・問2
問1 例:肝臓・腎臓/問2(1)エ(2)イ
- ヒトの心臓は右心房・右心室・左心房・左心室の四つの部屋に分かれ、肺循環と体循環へ血液を送り出します。
- 図では部屋の分かれ方を確認してエを選びます。成人の心臓の重さとして、この選択肢では約200gが最も近い値です。
問3・問4
問3 3.1kg/問4 57秒
- 問題で示された血液量の目安を使い、40÷13≒3.0769kg。小数第1位までで3.1kgです。
- 1分に送り出す量は75×70=5250mL。全血液5L=5000mLを送る時間は5000÷5250×60≒57秒です。1回の量と1分の量を分けます。
問5・問6
問5(1)動脈(2)静脈(3)毛細血管/問6 A0.15・B1.9
- 動脈・静脈の名称は酸素量ではなく、心臓から出る・戻るという血流の向きで決まります。
- 150mm=0.15m。同じ押す力なら液体が軽いほど高く上がるので、問題の密度を使い0.15×13.6÷1.05≒1.9mです。
第4問|光電池と凸レンズ
この大問で学ぶこと
光を集める利点と条件による不利を見分ける
問1・問2
問1 例:水力・風力/問2 あア・いウ・うオ・えコ
- 再生可能エネルギーの例と、電流を測る操作を分けます。電流計は直列につなぎ、+端子を光電池の+側へ接続します。
- 最初は最も大きな電流を測れる5A端子にします。測定範囲を小さくしていく手順は、針の振り切れを防ぐためです。
問3〜問5
問3 オ/問4 ウ/問5 ア
- 水平の時点でも光は当たっています。傾けて太陽光が面に垂直になると大きく発電し、さらに傾けると小さくなるためオです。
- 凸レンズで集光して光の量を増やす性質を使います。軸に平行な光が後方の焦点へ向かうというアが対応します。
問6・問7
問6 集める・小さく・大きく/問7 40cm
- 焦点へ光を集めると、光の当たる面積は小さくなります。この実験の光電池では照らされない部分の抵抗が大きくなり、電流が小さくなります。
- グラフの電流が最小になる40cmが、光を最も狭く集めた位置、すなわち焦点距離です。電流の最大位置20cmを焦点と取り違えません。
問8
キ。例:保冷材を使って光電池の温度上昇を抑える。
- 集光した場合ほど、時間とともに電流の低下が大きくなっています。光の量や向きの変化は問題の条件で除かれています。
- 光電池の温度が上がる影響を考えます。改善案は冷やす方法を具体化し、光をさえぎらず温度以外の条件をそろえて比較します。
解き直しの進め方
実験ごとに変えた条件・そろえた条件・測った量を整理し、結果を別の条件でも説明できるか確かめます。計算は単位をそろえ、概数にする前の値も残しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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