早稲田中学校 2025年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年10月29日

SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

早稲田中学校・2025年度 第1回 理科

人体、水の循環、鉄と塩酸、光の4大問です。主要設問について、比較する量や実験から言える範囲、計算の前提を確かめます。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|人体・消化・検知管

この大問で学ぶこと

器官の位置と、実験が示す範囲を区別する

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2|臓器の位置と肝門脈

問1 イ・ウ/問2 エ

  1. 肺は腎臓より上、肝臓は小腸より上にあります。体の図へ戻して確認します。
  2. 肝門脈は小腸から吸収された養分を肝臓へ運びます。動脈血に比べて酸素が少ない血液なので、小腸・酸素が少ない血液のエです。

問3|血液と尿の濃度

物質:ウ(尿素)/尿中濃度÷血液中濃度

  1. 尿素の比は2÷0.03≒66.7です。尿酸の0.05÷0.04=1.25、ナトリウムの0.35÷0.3≒1.17より大きく、血液から尿へ濃縮して排出されています。
  2. 尿に存在するかだけでなく、血液中に対して何倍かを比べます。

問4|アミラーゼと温度

ウ・オ

  1. 80℃で処理した後37℃へ戻しても青紫色なので、デンプンが残っています。高温で失われた働きは、元の温度へ戻しても回復しません。
  2. 0℃で処理した後37℃へ戻すとうすい茶色なので、低温では働きにくくても分解能力そのものは失われていません。37℃があらゆる温度の中で最適とまでは、この実験だけでは断定できません。

問5・問6|酸素検知管

問5 イ(20%)/問6 例:熱くなっているから。

  1. 変色した部分の境界を目盛りに対応させ、20%を読み取ります。
  2. 酸素検知管は測定時の反応で熱くなるため、測定直後の指定部分に触れません。試験の観察図と安全上の理由を結び付けます。

第2問|水の循環と海面上昇

この大問で学ぶこと

流入と流出の差、体積変化の割合を求める

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2|循環のエネルギーと流出量

問1 太陽/問2 36兆トン

  1. 水の蒸発などを支える主なエネルギー源は太陽です。
  2. 陸に降る100兆トンから蒸発する64兆トンを引き、海へ流れる量は36兆トンです。海側も336−300=36となり、つじつまが合います。

問3・問4|温暖化と海面上昇

問3 イ(メタン)/問4 ウ

  1. 家畜の消化や稲作に関係する温室効果ガスはメタンで、天然ガスの主成分でもあります。
  2. 陸上の氷が融けて海へ入ると、海水の量が増えます。すでに海に浮く海氷の融解と区別します。

問5|熱膨張による海面の上昇

エ(25cm)

  1. 2℃上がると体積増加は0.025%×2=0.05%=0.0005です。
  2. 海の面積が一定なら、深さ500mの0.0005倍が上昇分です。500×0.0005=0.25m=25cmとなります。

第3問|鉄と塩酸の反応

この大問で学ぶこと

反応した鉄と、残った鉄を分ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2|測定操作と気体

問1 オ/問2 オ

  1. 粉の重さだけを測るには紙を載せてからゼロ点調節し、その上に少しずつ粉を載せます。
  2. 鉄と塩酸から出る水素と同じ気体は、アルミニウムと水酸化ナトリウム水溶液でも発生します。石灰石と酸で生じる二酸化炭素と区別します。

問3|塩酸60cm³で溶ける鉄

鉄1.05g/水素420cm³

  1. 40cm³の塩酸では鉄0.7gが反応し、水素280cm³が最大です。60cm³は1.5倍なので、鉄1.05g、水素420cm³までとなります。

問4|反応後に残る固体

3.26g

  1. 鉄1.05gが反応し、残る鉄は2.0−1.05=0.95gです。表から、反応した鉄の2.2倍の固体が生じます。
  2. したがって固体は1.05×2.2+0.95=3.26gです。反応せず残った鉄を引き忘れたり、生じた固体と一緒に数え忘れたりしないようにします。

問5|濃度を2倍にした塩酸

15cm³

  1. 40cm³・元の濃度で水素280cm³です。濃度2倍なら1cm³あたり280÷40×2=14cm³の水素を発生させるだけの塩酸があります。
  2. 水素210cm³には210÷14=15cm³。必要な鉄は0.525gで、投入した1.0gより少ないため、この計算が成り立ちます。

第4問|光の広がりと凸レンズ

この大問で学ぶこと

穴を通る光と、レンズで曲がる光を分ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2|穴から広がる光

問1 15cm/問2 カ

  1. 穴の直径6cmとスクリーン上の直径16cmは、LEDからの距離に比例します。40×6/16=15cmです。
  2. 穴をスクリーンへ近付けると光の広がりが小さくなり、円は小さく明るくなります。レンズを使う場合の焦点の話とは分けます。

問3|円が点になる距離

15cm

  1. LEDからレンズ30cm、レンズからスクリーン10cmで、直径6cmのレンズを通った光は直径2cmです。
  2. 10cm進む間に直径が6→2と4cm減っているので、直径が0になるまでの距離は10×6/4=15cmです。光線を直線で延長して確かめます。

問4|LEDをレンズから10cmへ近付ける

ウ(6cmのまま)

  1. 前問では光源30cm・像15cmの関係です。光源がレンズから10cmの位置になると、レンズを通った光は平行になります。
  2. 平行光線ならスクリーンを前後に動かしても光の束の幅は変わらず、直径6cmのままです。

問5・問6|小さな穴を通して見えるL字

問5 エ/問6 ア

  1. 小さな穴をはさんで光線が交差するため、像は上下左右がともに逆になります。元のL字を180度回したエです。
  2. スクリーンを遠ざけると、穴を基準に光がさらに広がるので点の間隔が広がり、全体も大きく見えます。

解き直しの進め方

表の比とグラフの限界、実験条件の違い、光線の直進を使い分け、答えに至った理由を再現します。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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