早稲田中学校 2024年度 第1回 国語入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年10月29日

SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

早稲田中学校・2024年度 第1回 国語

病床の人物を見舞う物語と、自分で学ぶ方法を考える随筆です。主な設問について、本文の前後関係と記述条件から答えを組み立てる手順を示します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|物語|見舞いの時間と死の理解

この大問で学ぶこと

語り手の観察と、人物の内面を分けて読む

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2|比喩と心情

問1 ア/問2 Aイ・Bエ

  1. Wの比喩は、主人公が病状の重さを初めて知る場面に対応します。帰国を失敗と感じるのは、病人に声をかけられず、帰国の目的に直面できないためです。
  2. 煙草を吸う姿の記憶では、病気と向き合ういら立ちを、周囲に表さないようにしている様子を読み取ります。「表情が明るいから心配はない」とは判断できません。

問3|にわかに

オ

  1. この場面では「急に、突然」の意味で使われています。四おばさんの表情や空気が急に変わったことを押さえます。
  2. にわか雨などの語と結び付けても確認できますが、選択肢は文の中に戻して読みます。

問4|心と体が異なるところに在る

解答例:死を受けいれて乗り越え、未来を生きようとしているが、体は死に向かっている最中で、深く悲しんでいる

  1. 40〜55字で、心が向かう先と体が置かれた状態を対比します。「心」「体」「死」を一度ずつ用いる指定です。
  2. 語り手が感じた、死を受け入れようとする心の働きと、死に近づく体の現実を、どちらか一方にまとめないようにします。

問5・問6|見舞いを続ける行動

問5 毎日見舞いを続け/問6 ウ

  1. 帰国後の9日間、決まった時間に病院へ通ったという具体的な行動を探します。抜き出しは5〜10字の指定です。
  2. Xは、本人が生まれ、戻ってきた土地としての原点を述べる箇所なので「中心点」が合います。単に安全な逃げ場として表すと意味が変わります。

問7・問8|二人の関係と、最後の対比

問7 エ/問8 ア

  1. 三おばさんの言葉には、親代わりのように主人公を諭す姿が表れます。主人公は大人になっていても、幼いころからの関係の中では子どもとして扱われています。
  2. Yは大人、Zは子供です。現在の年齢だけで決めず、二人の見方がすれ違う文脈から判断します。

第2問|随筆|学びを自分のものにする

この大問で学ぶこと

例と主張を結び付け、学び方を説明する

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問1・問2|漢字と語句

問1 a専門・b生意気・c子女/問2 エ

  1. 専門は特定の分野を深く学ぶこと、生意気は年齢や立場に対して出過ぎているように見える態度、子女は子どもを表す語です。
  2. 「それをよいことにして」は、母親が読書を大切にするのを都合よく利用し、歯磨きを怠った場面です。母親の考えを理解して守った、という意味にはしません。

問3|筆者の勉強法に合わないもの

ア

  1. 筆者の工夫は、教えられたことを丸ごと真似るだけでなく、自分で言葉を調べ、意味を考え、判断して使うことです。
  2. 本を増やすことや日本語で説明することも、主体的な理解につながると述べています。「すべて丸写しする」を勧めたとは読めません。

問4|先生の方が理由

ア

  1. 筆者が強調するのは、教える側にもまだ分からない言葉や世界があり、生徒に意味を教えることは簡単ではないという点です。
  2. 先生が答えを知っていて、生徒に先に正解を言わせたいだけ、という説明ではありません。先生自身も言葉を考え直す必要があると捉えます。

問5|サドルとオボエの違い

解答例:英語の意味を自分の日本語で言えて、他の場面でも自分で判断して応用し、用いること。

  1. 30〜40字で、自分の日本語で意味を説明することと、別の場面でも自分で判断して使うことをまとめます。
  2. 教えられた語の音だけを繰り返す段階から、自分で扱える段階へ進むという比喩です。辞書を引くという作業だけで終わらせないようにします。

問6|問題と対になる語

普通

  1. 「問題」と見えている事柄を、当たり前に分かっているつもりのものから考え直す文脈です。傍線部3の段落にある2字から選びます。
  2. 同じ段落の「重要」「戦略」などでは、文末の「ともっともらしく」との対応がありません。空欄に戻して読みます。

解き直しの進め方

比喩の問題では、比喩の言葉だけを説明せず、本文の具体的な状況に置き換えます。記述の指定語・字数・抜き出す範囲を最後に点検します。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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